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☆ 2012年 竹富町町長選挙、現職の川満栄長氏当選。 

2012-07-22 13:40:53 | インポート

副町長に女性登用、オスプレイ配備反対、TPP反対、平和教育の推進、社会教育施設整備など12項目の政策を掲げて、2人の保守系候補に対抗した革新系加勢本アキラ候補は有効投票2,656票の内205票。

9月4日 八重山毎日
【竹富町長選】現職・川満氏が再選、山田氏に403票差、議会対応が最大の課題

任期満了に伴う竹富町長選は3日、開票が行われ、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=が1427票を獲得し、2期目の当選を果たした。新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=は1024票、新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=は205票だった。現職の再選は1980年から96年まで町長を務めた友利哲雄氏以来、16年ぶり。川満氏は多数野党の議会対応が今後の課題となる。

今町長選は当初、町役場移転問題が最大の争点だったが、川満氏が告示前に住民投票の実施を打ち出したことで町議8人が支持する山田氏との争点が分かりにくくなり、川満氏は実績を強調して選挙戦を乗り切った。出馬表明で出遅れた山田氏は、各島選出の町議を中心に集票を図ったが、出遅れを取り戻せなかった。加勢本氏は町役場移転反対を訴えたが、いち早く出馬を表明し選挙態勢を整えた川満氏のリードを崩せなかった。鬼門の2期目突破に川満氏は「今回の選挙は支持者、運動員が一体となってつかんだ勝利だ。大変感慨深く、喜びいっぱいだ」、那根操選対本部長も「有権者の審判を受け、町民の良識ある判断で大きな金メダルをいただいた」と喜んだ。
 
川満氏は山田氏に403票差をつけて圧勝したが、今選挙を通して町議8人が山田氏を支持したため、町議会は野党が3分の2議席を占め、難しい議会運営を迫られることになる。同時に町役場移転に向けた住民投票の実施時期なども注目される。当選証書付与式は6日午後1時半から町役場会議室で行われる。

9月3日 沖縄タイムス
竹富町長選:川満氏が2期目当選
       
任期満了に伴う竹富町長選挙の開票が3日午後、石垣市のJAおきなわ八重山支店会議室であり、現職の川満栄長氏(59)=無所属=が1,427票を獲得し、新人で民宿経営の加勢本曙氏(62)=無所属、新人で前副町長の山田耕治氏(55)=無所属=を破って2期目の当選を果たした。同選挙は2日に投票された。当日有権者数は3,175人で、投票率は85.26%だった。

当選 川満栄長1,427
山田耕治1,024 / 加勢本曙205/ 無効51
(選管最終)

9月3日 八重山毎日
【竹富町長選】投票率、過去最低 旧盆で有権者動けず? 当落は午後3時ごろ

任期満了に伴う竹富町長選挙は2日、町内8カ所で投票が行われた。投票率は85・26%で、1948年の町昇格後に初めて行われた第1回町長選挙の85・49%を下回り、過去最低となった。前回(2008年8月31日)に比べると、4・7ポイント下がった。投票区別では、白浜と西表を除く6地区で減少した。開票は3日午後1時15分から、石垣市内のJAおきなわ八重山支店会議室で行われ、午後3時ごろには当落が判明する見通し。

町長選に立候補しているのは新人で元小学校教頭の加勢本曙(62)=西表白浜=、同じく新人で前副町長の山田耕治(55)=西表祖納=、現職の川満栄長(59)=西表住吉=の3氏。
 
投票率を地区別に見ると、立候補者3人の出身地である西表(祖納・干立)は91・71%で前回と同数。白浜は92・65%で、前回を4・26ポイント上回った。小浜は前回を11・75ポイント下回り、竹富、波照間でも前回より5ポイント以上落としている。今選挙では当初、町役場移転問題が最大の争点となっていたが、告示直前になって川満氏が住民投票の実施に政策を転換したことで争点が不明確となり、有権者の関心が低調になった様子。投票日が旧盆明けに当たったことで、各地区の投票所は出だしから低調な投票率で推移し、夕方には「邪気払い」などの地域行事が重なったことでさらに、投票率が下がったものと見られている。

有権者からは「街頭演説で候補者ごとの演説は聴いたが、公開討論会など政策を比べる機会がほしかった」(西表西部)、「役場移転以外の政策が似通っているので選択が難しい」(竹富)といった意見もあった。投票率が過去最低となったことに、那根淳選管委員長は「全体的に投票率が下がりつつある中、台風の影響を考慮して選挙期間を延ばしたことや旧盆を挟んだことなど、投票率低下には複数の要因が考えられるが、残念としか言いようがない」とコメントした。

9月1日 八重山毎日
【竹富町長選】竹富町長選あす審判、3候補、波照間で支持訴え

任期満了に伴う竹富町長選挙は2日の投票日を目前に控えた8月31日、新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=と、同じく新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=の3候補がそろって波照間入りし、旧盆中日の恒例行事「ムシャーマ」の会場で支持拡大を図った。12日間の長期戦となった町長選は2日、町民の審判が下され、3日に当落が判明する。

各候補者は同日午前中に波照間入り。加勢本氏はムシャーマ会場の波照間公民館前広場周辺で、地域住民らに名刺を配り、握手を交わすなど選挙運動を展開。山田氏は地元町議の案内で、地域住民が集まる各集会所を訪ねて支持を訴え、ムシャーマ会場でも住民と握手を交わすなど、精力的に動いた。公務で訪れた川満氏は、選挙活動は控えながらも住民と握手を交わし、ムシャーマを見ながら有権者と対話し、政策の浸透を図った。

投票日を目前に控え、加勢本氏は「町役場移転反対を明確に打ち出しており、有権者には各候補者の政策の違いを正しく評価し、判断してほしい。行政は地域の課題解決への迅速な対応が求められており、現場主義を貫き、地域住民との対話を重視していきたい」と訴えた。
 
山田氏は「台風で異例の選挙戦となったが、この選挙で魅力あるまちづくり、住民主役の町政運営を訴えてきた。航路問題をはじめ、各地域へのグループホーム設置や子育て世代の支援に取り組むためにも、皆さんの協力で町長にさせてほしい」と支持を呼びかけた。
 
川満氏は「長期戦になったが、各島々の隅々まで支持を訴えていこうと頑張ってきた運動員の皆さんに感謝している。有権者には4年間の実績、4年前に掲げたマニフェスト、今選挙戦で掲げた政策を厳しくチェックして判断してほしい」と強調した。

町選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は8月20日現在男1683人、女1573人の計3256人。投票は2日午前7時から午後7時まで町内8カ所の投票所で行われ、開票作業は3日午前1時15分から、JAおきなわ八重山支店会議室で行われる。

8月31日 八重山毎日
【竹富町長選】旧盆入りでスパート きょう「ムシャーマ」照準、電話攻勢も過熱気味

任期満了に伴う竹富町長選挙は9月2日の投票日を目前に控え、各陣営の選挙運動もラストスパートに入った。今選挙に立候補している新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=と、同じく新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=の各陣営では、電話攻勢で支持拡大を図るなど、旧盆期間とあってやや静かな選挙戦を展開している。

旧盆入りとなった30日は、地域の伝統を重視する方針から、各陣営のスポット演説や街宣活動も控えめ。陣営間の協定で静かに旧盆を迎えようという方針も奏功しており、地域住民から一定の評価を得ている。大々的な選挙戦が控えめになった一方、各陣営は電話攻勢に力を入れて票の上積みに躍起。有権者に投票を呼びかける電話は夜間にも及び、苦情の声も上がるなど、旧盆期間を挟んだことで選挙運動の展開にも影響が出ている。各候補者は旧盆中日の31日、波照間島で行われる最大の地域行事「ムシャーマ」に合わせて波照間入りし、支持拡大を図る見込み。

町選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は20日現在、男1683人、女1573人の合わせて3256人。▽竹富=277人▽小浜=468人▽黒島=182人▽大原=715人▽上原=819人▽西表=208人▽白浜=138人▽波照間=449人―の内訳。期日前投票状況は29日までに、選挙人名簿登録者数の4.5%に当たる149人が済ませた。このうち、期日前投票指定地域(新城、鳩間、船浮)の投票状況は新城2人、鳩間27人、船浮21人。

8月30日 八重山毎日
【竹富町長選】静かに3日攻防入り3候補支持拡大に全力、旧盆で異例の選挙戦に

任期満了に伴う竹富町長選挙は30日、9月2日の投票日まで残り3日となった。3日攻防が旧盆期間の3日間と重なる異例の選挙戦で、今選挙に立候補している新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=と、同じく新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=の各陣営では、地域の旧盆行事に参加しながら、支持拡大を図っていく。ただ、拡声器の使用を控える陣営もあり、やや静かなラストスパートになりそうだ。

今町長選は、台風の影響で投票日が1週間繰り延べとなり、選挙戦は12日間の長期戦。投票日直前の3日間は旧盆期間となることから、各陣営ではその対応を検討。地域性を考慮して期間中の一定時間、拡声器を使った選挙運動を控える取り決めを交わす陣営もあり、期間中は電話作戦を中心に静かな選挙戦が行われる見込み。
 
また、旧盆中日の31日は波照間島で伝統行事の「ムシャーマ」が行われるため、同島では選挙運動が活発化する見込み。波照間島からは西表東部地区などに移住している出身者も多く、各陣営は同島内における支持拡大を重視。10人規模で波照間入りを検討している陣営や数十人単位で波照間入りする陣営もあり、各陣営は草の根的に支持拡大を図ることになりそうだ。選挙戦では通常、投票日の前日に打ち上げ式を行うが、今選挙では旧盆の送り日に当たるため、打ち上げ式の実施については「送り日に騒ぐのもどうか」と慎重な意見も出ている。

8月28日 八重山毎日
【竹富町長選】3陣営支持固めに全力 選対本部長に聞く

任期満了に伴う竹富町長選挙(9月2日投票)は27日、投票日まで残り1週間を切り、3陣営は票の掘り起こしと支持固めに全力を挙げている。台風の影響で異例の長期戦となる中、加勢本曙選対の富里八重子本部長(元市議)、山田耕治選対の西大舛髙旬本部長(町議会議長)、川満栄長選対の那根操本部長に選挙情勢と今後の展開を聞いた。

加勢本曙選対本部 富里八重子本部長
政策の違いを示し支持拡大
役場移転への怒りを票に

選挙戦の手応え
町役場移転反対を明確にして各離島を回っているが、(西表島への役場移転に反対する)お年寄りの怒りは非常に強いものを感じた。この怒りを票に結びつけることができれば、勝ち目は十分にあると思っている。

候補者のアピールポイント
非常に気配りがあって、仲間思いでもあり、決断力と実行力のある人だ。粘り強く、信念を一貫して貫くことができる。そういう良さを評価している。

勝敗のカギは
勝敗の鍵は政策の違いを町民の皆さんに読み取っていただき、竹富町の政治風土を変革し、町民とともに歩む政治姿勢に信頼を寄せていただければと思っている。

投票率の予想と得票目標
これまでの投票率から85%~90%だと思っている。得票は1000票以上、できれば1500票を目指して頑張っていきたい。

今後の選挙戦の展開
地道に政策を訴えていく。他の候補者との政策の違いを明らかにして支持拡大に努めていきたい。候補者が西表西部地区出身でもあるので、西部地区の浮動票獲得に頑張りたい。西部地区は本土出身者も多く、必ずしも町役場の西表移転を重視する人が多いとは限らない。

山田耕治選対本部 西大舛高旬本部長
政策の実行力訴え、票集め
議員、副町長の実績も

選挙戦の手応え
出遅れ感は否めない事実だ。相手候補が方針転換してきたので、(争点が)ぼやけてきたが、その辺をしっかりと訴えていかないといけない。役場移転をやるにしても、やらないにしても、(議員団が支持している)我々の方が政策の実行は早い。

候補者のアピールポイント
やはり、議員として3期の実績、執行部として1期務めた実績は大事なものだ。候補者は体が大きく威圧感があるという見方もあるが、性格は温厚で、その辺も含めて政策とともにアピールできれば良いと思っている。

勝敗のカギは
相手候補の方針転換で、こちらの政策もぼやけてしまっている。やはり、西表以外の島々をしっかりとまとめながら、最終的には西表東部、西部の集票がカギになると見ている。

投票率の予想と得票目標
投票率は前回並みの90%ぐらいだとみている。得票数の目標は1500票を目指している。

今後の選挙戦の展開
町長選は海を渡る選挙になるので、できるだけ多くの時間をどこで過ごすのか。中心になる西表島で票を掘り起こし、政策をめいっぱいに訴えながら、集票に取り組んでいきたい。

川満栄長選対本部 那根操本部長
人柄アピール、浮動票獲得も
実績評価の声大きい

選挙戦の手応え
各島、地域を回る中で役場移転よりも、現職支持の声は非常に強く、4年間の実績を評価する声が多かった。

候補者のアピールポイント
やはり人柄だ。よく人の話を聞く、人に分かりやすく説明する非常に優しい心の持ち主だ。頭も低く、人柄の良さもアピールしたい。そして政治家を目指したときの政治信条。まじめにうそをつかない姿勢で18年間の議員実績が評価されていると思う。
 
勝敗のカギは
当選のカギは人物、人柄。町民の幸せを第一に考えており、今回の出発式も必ず、石垣ではなく町民のいるところでやるという思いだった。町民とともに歩んでいく候補者と言うことだと思う。

投票率の予想と得票目標
西表上原、東部、祖納・干立の投票所で投票率が低いため、そこで重点的に投票率を上げてもらい、93~94%の投票率を見込んでいる。得票目標は前回1400票を超えており、高望みだが1700票を目指している。

今後の選挙戦の展開
移転場所の西表島東部地区を堅め、相手候補の地盤である祖納、干立地区は波風を立てず、上原地区ではダイビング関連業者を中心に上原の浮動票獲得も図りたい。

8月26日 八重山毎日
【竹富町長選】投票まで1週間 2転、3転の各陣営

任期満了に伴う竹富町長選挙は投票(9月2日)まで残り1週間となった。今選挙には新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=と同じく新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=が立候補し、台風に翻弄されながらも選挙戦を展開。町長選では異例となる12日間選挙戦も折り返しを迎える。

今選挙には役場移転推進を掲げる川満氏が町議会3月定例会で真っ先に出馬を表明。告示前の政策発表では住民投票を行わないとするスタンスから一転、住民投票の実施を掲げ、事実上、町議4人の支持を得て選挙戦に突入した。続いて7月下旬には加勢本氏も出馬に意欲を示し、対抗馬がいなければ「住民投票の実施」。野党系町議らが擁立する対抗馬が住民投票を掲げた場合は「町役場移転反対」を掲げるなど対立軸を転換。野党系町議らと一本化の協議も不調に終わり、町役場移転反対を訴えて立候補した。
 
一方、当初は議長の西大舛髙旬氏(64)=西表大原=擁立で一本化していた野党系町議ら8人は西大舛氏の支持者から反対が相次いだことで山田氏擁立に転じ、告示まで残り3週間を切った8月上旬に山田氏擁立を実現。現職側の行政運営の問題点を対立軸に選挙戦を展開している。

台風14号の影響が懸念される中で行われた告示の後、町選挙管理委員会は台風15号の影響を懸念して26日の投票日を9月2日に繰り延べ、5日間の超短期決戦から12日間の長期戦、旧盆期間を含む異例の町長選挙となっている。最大の争点だった町役場移転問題も候補者の政策転換や選挙戦の長期化で「争点ボケ」が指摘されるほど対立軸が不明瞭となり、長期戦と台風の影響に翻弄され、各陣営はこれまでに経験のない選挙戦の展開を強いられている。
 
有権者は「明確な争点があった方が良かった」(黒島30代男性)、「生活に直結する航路問題の方が深刻で役場移転どころの話ではない」(波照間50代女性)と反応もさまざまで、波照間島のムシャーマ、小浜島の旧盆(ソーラ)など地域の伝統行事も予定されている中、旧盆期間を含む今後の展開が注目されている。

8月25日 八重山毎日
【竹富町長選】受け止め方は三者三様、1週間の選挙期間延長。台風の合間に離島で街宣

任期満了に伴う竹富町長選挙(9月2日投票)は投票日を1週間繰り延べたことで、各陣営ともに運動の見直しを迫られている。今選挙には新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=、新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=が立候補しており、各陣営ともに繰り延べ投票の受け止め方はさまざま。旧盆期間を含む1週間の選挙期間延長について、各候補者に聞いた。

加勢本氏は「短期決戦で島々を回れるか不安だったが、投票日が繰り延べられたことは候補者にとっても有権者にとっても喜ばしいこと。選管の英断に感謝したい」と歓迎。「政策を理解してもらえるよう地道に努力したい。役場移転で明確に政策を打ち出しているのは私だけだ。繰り延べで運動量も質も増す。政策を理解させることに自信を持っている」と話す。山田氏は「繰り延べになったことで各島々をまんべんなく回ることができる。当初の計画通りだが、議員団とともに同じような形でさらに一巡したい」と意気込む。「出馬表明をして以来、町民が主役だという政策を訴えてきたが、その政策を浸透させていくために突っ走るのみだ。今まで通り、一生懸命に頑張って政策を訴えていきたい」と話した。
川満氏は「繰り延べになった期間は柔軟に対応していこうということで安心しているが、5日間をメドに全力で頑張ろうとしてきた運動員が気がかり」と気遣う。「台風の影響で行けなかった島々を回ることができる。有権者とじかに接する機会が増えたことを歓迎したい。この期間を大切に、有効に使えるように努力していきたい」と話した。各陣営ともに台風14号と15号の合間にあたり、航路への影響が少なかった24日は西表島以外の離島を中心に街宣活動を展開。政策の浸透を図り、支持を訴えた。

8月24日 八重山毎日
【竹富町町長選】9月2日投票に繰り延べ 台風で旧盆まで選挙戦

竹富町選挙管理委員会(那根淳委員長、委員4人)は23日午前、町長選挙の投票日を26日から1週間繰り延べて9月2日とすることを決め、同日午後、告示した。台風14、15号の影響で投票所設置に支障が出ることや、もともとの投票日の26日に台風15号の接近が予想され、投票にも支障が出ることを懸念したもの。選挙期間は当初の5日間から12日間に延長され、投票日直前の3日間は旧盆の3日間と重なる異例の展開となった。

これを受けて、各陣営ともに選挙運動の見直しを迫られており、台風の動向とチャーター船の運航状況をにらみながら日程を組み替えていくことにしている。9つの有人島で構成される同町で選挙を行う場合、投票日までに石垣市内の選挙管理委員会事務局から8カ所ある投票所に船で投票箱を運び込むことになっており、しけで船舶が運航できなくなれば、選挙を円滑に行えなくなるおそれがある。今回の投票日繰り延べにより、開票も1週間ずれて9月3日となり、会場は石垣港離島ターミナル会議室からJAおきなわ八重山支店に変更された。期日前投票指定地域となっている新城、鳩間、船浮の各地区で実施する投票は当初の26日から29日に変更された。
 
選挙人名簿の登録基準日は告示1日前の20日で変更はなく、転入・転出による有権者数は変わらない。町長選が告示された26日から投票日の9月3日までに成人を迎えた町民がいれば、有権者数が増えることになるが、町内には該当者はいないため、20日現在の選挙人名簿登録者数3256人(男1683人、女1573人)にも変更はない。繰り延べ投票の実施に那根委員長は「告示前から懸念していた。28日投票も検討したが平日でもあり、台風の影響が残る可能性を踏まえ、9月2日を投票日に決めた」と話している。

8月22日 琉球新報
竹富町長選挙 3氏が立候補      

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(左から)川満栄長氏、山田耕治氏、加勢本曙氏

任期満了に伴う竹富町長選挙が21日、告示された。新人の加勢本曙(62)、山田耕治(55)、現職の川満栄長(59)の3氏が立候補を届け出て三つどもえが確定した。投票は26日、開票は27日だが、台風14、15号の接近で延期される可能性もある。石垣島にある町役場を西表島東部へ移転する計画について、加勢本氏は反対の立場を表明。山田氏、川満氏は住民投票で町民の判断に委ねると主張している。

加勢本曙氏(かせもと・あきら)1950年7月1日生まれ、竹富町西表島出身。神奈川大学卒。教員を経て石垣青少年の家所長に就任。出馬表明に伴い退職した。

山田耕治氏(やまだ・こうじ)1957年1月16日生まれ、竹富町西表島出身。駒沢大学卒。94年に町議初当選。町議会議長を経て2005~08年に副町長を務めた。

川満栄長氏(かわみつ・えいちょう)1953年6月30日生まれ、竹富町西表島出身。琉球大学短期大学部卒。90年から町議を5期務め、2008年から現職。

8月22日 八重山毎日
【竹富町長選】三氏が届け出、第一声放つ 支持拡大へ奔走、台風接近、投票日に影響

任期満了に伴う竹富町長選挙は21日告示され、新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=、新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=が立候補を届け出た。3人は同日午前、石垣市内の事務所や地元で第一声を放ち、支持を訴えた。投票は26日に町内8カ所で行われ、27日に開票される予定だ。

今選挙は、役場移転に反対し石垣市での庁舎建設を訴える加勢本氏、町議8人の支持を背景に政策の実行力を強調する山田氏、4年間の実績を強調しながら役場移転を推進する川満氏の争い。争点は町役場移転問題だが、移転を主張する川満氏が住民投票に柔軟な姿勢を示したことで、住民投票実施を求めてきた山田氏との対立軸が不明確になった。各候補は台風14、15号の影響を懸念し、告示とともに駆け足で各島々を回った。シケでの定期船運航休止も想定、期間中は大票田の西表島で浮動票獲得に奔走する見通し。

加勢本氏は市内登野城の事務所で行った出発式で「石垣市に新庁舎をつくり、宿泊施設も併設したい。町民とともに歩み、身を挺して頑張る」と決意を示した。
 
山田氏は市内美崎町の事務所で開かれた出陣式で「子どもからお年寄りまで全町民が幸せを感じる町づくり、魅力あふれる町づくりに全力を傾注したい」と訴えた。
 
川満氏は、西表住吉の事務所前で開かれた出発式で「役場移転は町の方向性を決める重要な要素だ。この夢を目標に替え、実現するためにも勝利させてほしい」と呼びかけた。

町選管によると、20日現在の選挙人名簿登録者数は3256人(男1683人、女1573人)。前回(08年8月)の有権者数3316人から60人減っている。

8月21日 沖縄タイムス
竹富町長選挙に3氏が立候補
       
任期満了に伴う竹富町長選挙が21日告示され、いずれも無所属で、現職の川満栄長氏(59)、新人で民宿経営の加勢本曙氏(62)、新人で前副町長の山田耕治氏(55)が立候補を届け出た。26日投票、27日開票予定だが、台風の影響で変更される可能性もある。前回同様三つどもえの争いで、川満氏が進める町役場移転の是非などが争点。20日現在の選挙人名簿登録者数は3256人(男性1683人、女性1573人)。

老朽化に伴う役場移転については加勢本氏が現状の石垣市に新築する考え、山田氏が住民投票に委ねる方針をそれぞれ示している。西表島への移転を進める川満氏も住民投票は実施し、結果を尊重するとした。観光や農水産業振興、福祉の充実策も問われそうだ。各候補は同日、西表島や石垣市の事務所で出発式を開き、短期決戦に向け気勢を上げた。その後はチャーター船などで波照間島や黒島を回り、支持を訴えた。

川満栄長氏(かわみつ・えいちょう)1953年生まれ。西表島出身。元教員。90年から町議を5期務め、2008年の町長選で初当選。現在1期目。琉球大学短大部卒。

加勢本曙氏(かせもと・あきら)1950年生まれ。西表島出身。神奈川大学経済学部を卒業後、教員になり、退職時は石垣市立白保小学校教頭。県立「石垣青少年の家」前所長。

山田耕治氏(やまだ・こうじ)1957年生まれ。西表島出身。駒沢大学法学部卒。94年に町議初当選(3期)。2005年に町助役、06~08年に副町長。

8月21日 八重山毎日
【竹富町長選】きょう告示、川満、山田、加勢本3氏の争い、5日間の超短期決戦に

任期満了に伴う竹富町長選挙(26日投票・27日開票)は、21日告示される。今選挙には現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=と新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=が立候補を表明しており、3人の争いになるものとみられる。町役場移転問題が最大の争点となっていたが川満氏が政策転換し、山田氏と同様に住民投票の実施を掲げたため、明確な争点が見いだせない状況で短期決戦に突入する。

選挙戦に向け、これまで住民投票を行わずに町役場を移転するとしてきた川満氏は、告示前の政策発表で政策を転換。住民投票の実施を掲げたため、住民投票に委ねる考えを示して現職との違いを強調してきた山田氏と政策面で大きな違いが見えなくなり、争点が不明瞭(めいりょう)な状況で告示を迎える。
 
早々に出馬を表明した川満氏は西表島の町議3氏を中心に選挙態勢を構築。療養中の西表貫之氏の支持者からも支持を取り付け、西表西部・東部地区で総決起大会を開いて島内の基盤固めを済ませた。西表島以外の島では住民投票に政策を転換した柔軟性を強調し、山田陣営にいる町議支持層の切り崩しを図っている。
 
一方、争点が不明瞭となったことで山田氏は町議8人の支持背景に政策の実行力を強調。石垣在西表出身の有志らも陣営に加わり、電話攻勢で支持拡大を図るなど浮動票の多い西表西部地区で巻き返しを図るとともに、東部地区の町議を中心に東部地区の現職支持層の切り崩しを図りたい考え。
 
2氏が住民投票の実施を掲げる中、町役場移転反対を訴えている加勢本氏は、各島を巡って政策の浸透を図り、元石垣市議の富里八重子氏を選対本部長にした選挙態勢で、関係者を中心にした電話攻勢で支持を呼びかけている。

【川満栄長(かわみつ・えいちょう)】
現職。1953年生。琉球大学短期大学卒。中学校教諭などを経て、90年に町議初当選後、5期目途中の08年8月に町長選初当選。

【山田耕治(やまだ・こうじ)】
新人。1957年生。駒沢大学法学部卒。農業。94年に町議初当選後、3期目途中の05年10月に副町長就任、09年9月に辞職。

【加勢本曙(かせもと・あきら)】
新人。1950年生。神奈川大学経済学部卒。小学校教諭・教頭、沖教組八重山支部書記長を歴任。前県立石垣青少年の家所長。

竹富町長選、2人の保守系候補に対抗する、革新系加勢本アキラ予定候補の政策12項目に、副町長に女性登用、オスプレイ配備反対、TPP反対、平和教育の推進、社会教育施設整備など

8月18日 八重山毎日
【竹富町長選】「町民主役の町政運営を」加勢本氏が政策発表
役場移転は反対、波照間航路の町営化を

21日告示、26日投票の竹富町長選に立候補を予定している新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=は17日午前、石垣市内の後援会事務所で政策発表を行った。12項目の基本政策を掲げており、町民とともに歩む町政の実現を強調。役場移転問題について反対を表明、波照間航路問題では町営で船の運航を検討するとしている。

基本政策は▽町民生活優先の町政(町長の島巡り対話の集い)▽石垣市内に本庁舎と各島々に出張所を設置▽副町長2人制導入と女性登用▽若者の雇用安定と定住化政策▽所得向上の目標値設定▽高齢者・独居老人・障がい者福祉の充実、サポート体制の整備▽平和教育の推進▽留学センターの設立と複式学級の解消▽環境協力税(入島税)の導入▽社会教育施設整備▽オスプレイ配備と環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、八重山病院独法化反対の12項目。

会見で加勢本氏は「各島を巡って、なかなか役場に町民の生の声が届かない状況がある。現場に出かけて生の声を聞き、緊急性のあるもの、利便性向上にかかるものを取捨選択しながら取り組みたい」と述べ、月1回のペースで島を1つずつ巡る考えを示した。役場移転については本庁舎を石垣市内に建設して合理的な行政運営を図り、各島々に出張所を設置するとしており、観光産業の振興で町民の年間個人所得を増額させ、月1万円、年間12万円増を目標値に掲げている。また、波照間航路問題については鹿児島県三島村、十島村への視察をもとに「船の大きさ、運航状態を考えると十分とは言えない。長期・安定的運営のために頑張っていく」と述べ、町営船の運航を検討していくという。高齢者・独居老人・障がい者福祉の充実については「通信機器を使って健康状態を把握し、保健師が駆けつけるようなシステム、きめ細かなサポート体制をつくり上げていくことが重要だ」と述べた。

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8月18日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

おやおや川満さん「住民投票実施」に変身!

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8月16日の八重山毎日紙面 西表(竹富町)の方より

8月14日 八重山毎日
【竹富町長選挙】告示まで1週間、水面下で活発な動き

任期満了に伴う竹富町長選挙は告示(21日)まで残り1週間に迫った。今選挙には現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=と新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、同じく新人で元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=が出馬を表明。いち早く選挙態勢を構築した川満氏はすでに各島を一巡。山田氏も町議団8人とともに各島を巡って懇談会を開くなど、水面下の動きが活発になっている。

役場移転推進を掲げている川満氏は療養中で動きの見えなかった西表貫之氏の支持基盤から支援を取り付け、西表西部地区の仲里俊一、渡久山康秀氏、町議時代から交流のある西表東部地区の新博文氏の町議3人で西表島内の票を固め、各島の浮動票獲得に奔走し、票の上積みを図る。役場移転に関して住民投票で町民の判断を仰ぐとしている山田氏は、西大舛高旬、前泊竹宏、大石功幸、新田長男、嘉良直、東迎一博、島仲秀憲、宮良用範氏の町議8人に推され、町議団とともに各島を巡って支持固めを展開。各島の町議を中心に支持基盤を構築し、西表東部では保守系町議が自公路線を訴え、西表西部で川満陣営の切り崩しを図りたい考え。
 
役場移転に積極的な西表東部地区では川満氏、慎重論が強いそのほかの島々では山田氏が優位と見られており、大票田の西表西部地区では激しい選挙戦となることが見込まれている。一方、数多くの島を抱える竹富町の首長選挙では島々をまたがる選挙態勢の構築が必要で町議の協力は欠かせない要素。川満陣営の町議4人、山田陣営の町議8人が確実に支持基盤を固められるかも注目される。

町選挙管理委員会によると、6月2日時点の選挙人名簿登録者数は町内全域で男性1676人、女性1559人の計3235人。地区別では竹富266人、小浜458人、黒島183人、大原722人、上原811人、西表205人、白浜138人、波照間452人。

8月12日 八重山毎日
【竹富町長選】「町民主役の行政運営を」山田氏が政策発表、役場移転、現職との違い明確

21日告示、26日投票の竹富町長選に立候補を予定している新人で前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=は11日午前、石垣市内の後援会事務所で政策発表を行った。8項目の基本政策をもとに30項目の施策を掲げ、町民が主役の行政運営を強調。町役場移転問題では住民・議会の判断を仰ぐ民主主義の手法を重視し、波照間航路問題の抜本的な解決などを掲げている。

基本政策は▽町民主役の行政運営▽財政基盤の確立▽魅力ある農水産業の振興・地場産業の育成▽生きがいのもてる福祉行政の推進▽自然と調和のとれた観光産業の振興▽教育、スポーツの向上を目指し人材の育


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