「平和と人権」 「八重山」 情報 PT.1 アーカイブ

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米軍再編と、自衛隊の配備強化が進む沖縄、オスプレイ配備を許すな。⑤

2012-10-31 14:58:46 | 平和

11月5日、オスプレイの沖縄配備と米兵集団女性暴行などに抗議して、「辺野古実」の防衛省抗議行動。

「川崎から日本軍「慰安婦」問題の解決を求める会」の抗議申し入れ
http://youtu.be/8N2hF_atB6k

座間の「バスストップから基地ストップの会」の抗議申し入れ
http://youtu.be/IUTw-H8270I

11月4日芝公園で約4,000名が集会とデモ。

止めるぞ!オスプレイの沖縄配備 許すな!低空飛行訓練11.4全国集会
http://youtu.be/Rd52nHig3hM

沖縄平和運動センターの山城博治さんは、「12月中旬に普天間基地に万余のデモをかけ、ゲートを封鎖する。全国の力で闘い抜く」と決意を表明。

有志は毎週月曜日の午後6時より「防衛省」正門前で抗議行動を行っています!

10月22日 防衛省正門前オスプレイ配備抗議行動
http://youtu.be/p3-VugmLyeE

まだまだ続く毎週月曜の防衛省正門前オスプレイ配備抗議行動。高圧的にスピーチの妨害をする防衛省職員とそばに寄り挑発する公安刑事。

10月8日 "NOオスプレイ" 風船と凧の渋谷パレード 
http://youtu.be/RsRUn9-zhiU

10月4日「普天間へのオスプレイ配備抗議行動」 首相官邸前
http://youtu.be/Z7pN8jAlipo

必見! オスプレイの安全性について、元原子力プラント設計技術者後藤政志さんが技術者の見地で語っています。

ドク・ゴトーの技術の解説 http://www.ustream.tv/channel/drgoto より

ビデオ: オスプレイの安全性について
http://www.ustream.tv/recorded/25931985

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後藤さんのブログ:後藤政志が語る、福島原発事故と安全性
後藤政志による福島原発事故の解説と今後のスケジュール

http://gotomasashi.blogspot.jp
Twitter: https://twitter.com/gt_stream 

                           

オスプレイ関連、首都圏での行動記事は

オスプレイ配備阻止! 9月9日の沖縄県民大会に連帯した闘い「国会包囲行動」。
http://toyata.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/08/99_3e58.html
沖縄へのオスプレイ配備を許すな!首都圏で緊急抗議行動
http://toyata.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/09/post_3275.html
をご覧下さい!

「日米共同統合演習」自衛隊の「ヘマ」で火災、「オスプレイ」登場し「消火活動」、
オスプレイでなくとも普通のへりで充分なのに。

これを「マッチポンプ」というのだろう。

11月15日 琉球新報
自衛隊演習で火災 ハンセンで初、オスプレイ消火活動   

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バケツから火災地点に放水するオスプレイ=14日午後5時6分、金武町のキャンプ・ハンセン

5日から県内の米軍基地で実施されている日米共同統合演習で、陸上自衛隊第15旅団第51普通科連隊は14日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン内のレンジ18で実弾射撃訓練を初めて実施、これが原因で原野火災が発生した。このため午後からの訓練を中断、消火に当たり、火災は同日午後5時23分に鎮火した。
 
防衛省の資料によると、レンジ18での訓練は「小火器(小銃・機関銃)による分隊戦闘射撃訓練」とされている。沖縄防衛局や陸自によると、同連隊は午前中から訓練開始。射撃後に弾が光る、えい光弾を用いて89式小銃で訓練していたところ、午後0時7分ごろ、打ち込んだ先の原野から火災が発生。同連隊は初期消火に当たったが、その後、米軍ヘリによる上空からの消火活動に移行した。鎮火間際には、オスプレイ「00」もバケツで放水していた。
 
陸自によると、えい光弾の着弾時に何らかの原因で火災が発生した可能性があるという。沖縄防衛局は午後0時40分に米側から火災発生の連絡を受けたという。火災を受け、金武町企画課は沖縄防衛局金武出張所に再発防止を申し入れた。

11月16日 沖縄タイムス
ハンセン山火事をオスプレイ消火
       
沖縄防衛局から県基地対策課に入った連絡によると、14日午後0時7分、米軍キャンプ・ハンセンレンジ18付近で山火事が発生した。米軍ヘリ1機が消火活動し、同7時34分ごろ鎮火した。

陸上自衛隊第15旅団によると、消火に当たったのはオスプレイ。出火原因は、同日午前10時から実施していた陸自の実弾射撃訓練で、弾道が光るえい光弾の影響とみられるという。米軍管理区域で出火したため、米軍に消火を要請した。同キャンプでの実弾射撃訓練は日米共同統合演習の一環だが、陸自単独で実施するのは初めてだった。金武町と県基地対策課は同日、防衛局に対して、早期消火と再発防止を申し入れた。

11月14日 沖縄タイムス
下地氏、オスプレイ・辺野古移設「認める」
       
下地幹郎郵政民営化兼防災相は13日の衆院予算委員会で、オスプレイ配備や米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画に対する賛否について「閣僚として配備は認めさせていただき、辺野古の移設も認めさせていただいている」と、政府の方針に沿う立場を説明した。照屋寛徳衆院議員(社民)への答弁。

下地氏は「同じ沖縄出身なので閣僚席で複雑な思いはしている」と吐露。入閣前にオスプレイの配備をめぐる政府の姿勢を批判したことについて「その時、そういう考えだったことは間違いない」と認めた上で、「政府の方針の中でどうしたらオスプレイが安全に飛行できるのかを模索するのが今の私の立場」と説明。地元の反対について「沖縄に大きな反対の声があることははっきりしている。沖縄の声を聞きながら(政府に)伝える役割をやっていきたい」と述べた。

11月14日 琉球新報
「沖縄は植民地じゃない」 米兵事件で抗議集会 

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嘉手納基地内に向かってシュプレヒコールを上げる沖縄平和運動センターのメンバーら=13日、北谷町の米軍嘉手納基地第1ゲート前
 
相次ぐ米兵による事件に抗議するため、沖縄平和運動センターと中部地区労は13日、北谷町砂辺の米軍嘉手納基地第1ゲート前で「女性・男子中学生への暴行事件糾弾!米軍の蛮行を許さない抗議集会」を開いた。加盟労組などから約200人が参加し、フェンスの内側に向かって「沖縄は植民地じゃないぞ」「ノーベース」「ノーバイオレンス」などとシュプレヒコールを上げた。
 
中部地区労の池原誠事務局長は「沖縄は戦後、多くの子どもや女性が犠牲になった。基地がある限り事件事故はなくならない。根本解決は基地撤去しかない」と訴えた。同センター副議長の山本隆司沖教組委員長は「米軍基地と共存することはできない。全ての基地撤去を訴えるしかない」と話した。
 
同センターは23日にも米軍普天間飛行場野嵩ゲート前でたこや風船を揚げる抗議行動を展開する予定。同センターなど県内外の7団体は「オスプレイ配備撤回! 米兵による凶悪事件糾弾! 怒りの御万人大行動」を、12月16日に宜野湾海浜公園屋外劇場で開催する。今月20日に実行委員会準備会を開き日時を正式に決定する。1万人以上の規模を目指す。

11月14日 沖縄タイムス
オスプレイ反対 普天間で来月デモ計画
       
オスプレイ配備撤回を訴え、米軍普天間飛行場周辺で12月16日、にぎやかなデモ行進をする計画が進んでいる。沖縄平和運動センターなどが呼び掛け団体となり、1万人以上の参加を目指す。「オスプレイ配備撤回!米兵による凶悪事件糾弾!怒りの御万人大行動」と題し、宜野湾海浜公園屋外劇場で集会を開いた後、大山ゲートまで行進する。平和センターの山城博治事務局長は「団体だけでなく多様な市民と緩やかに連携し、音楽や踊りを交えて抗議したい」と話した。オスプレイが訓練する本土からの参加も呼び掛ける。

この日は当初、県内の全首長らが上京し銀座デモや集会を予定していたが、衆院選との絡みで再調整することになった。普天間周辺デモは実施する考えだが、衆院選投開票日と重なった場合は再検討する。最終的には11月20日の実行委員会準備会で正式に決定する。

11月13日 沖縄タイムス
オスプレイ、沖縄(コザ)市上空を飛行

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嘉手納基地を離陸するオスプレイ=12日午前10時1分

米海兵隊が普天間飛行場に強行配備したオスプレイは12日、延べ3機が米軍嘉手納基地に離着陸し、沖縄市の市街地上空などを飛行した。同市街地上空を飛ぶのは配備後、初めてとみられる。宮里小や安慶田小、コザ十字路付近などから5件の目撃情報が市に寄せられた。

東門美津子市長は「県民の怒りの声を無視し、わが物顔でオスプレイを飛ばす米軍に憤りを覚える。米軍に何も言えない政府は情けないが、市民・県民とともに配備撤回を求めていく」と力を込めた。

オスプレイは午前8時半、機体番号「00」と「01」が同時に、同8時41分に「05」が普天間を離陸。嘉手納には同8時38分に「00」「01」が相次いで着陸し、同9時9分に飛び立った。「00」は同9時47分に嘉手納へ再び飛来し、同10時すぎに離陸した。

オスプレイは宜野座村のキャンプ・ハンセンや名護市のキャンプ・シュワブ、伊江島補助飛行場、東村高江、国頭村上空でも飛行が確認された。計3機は午前10時10分までにそれぞれ普天間へ戻った。

11月11日 沖縄タイムス
オスプレイ嘉手納初着陸 弾薬庫上空飛行

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米軍嘉手納基地を離陸するMV22オスプレイ=10日午前11時33分ごろ

米海兵隊が普天間飛行場に強行配備した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイは10日、午前8時ごろから計4機が訓練を始め、2機が米軍嘉手納基地に初めて着陸した。目撃者によると、兵士が乗り降りする様子が確認された。嘉手納弾薬庫上空も飛行したという。當山宏嘉手納町長は「住宅地はもちろん、弾薬庫上空の飛行は危険極まりない。断じて許せない」と批判。「嘉手納に限らず、沖縄のどこを飛んでもだめだ。危険の根っこを断つには撤去しかない」と憤った。オスプレイ計4機は、午前8時ごろから同11時35分まで訓練を実施。休日に訓練するのは初めて。

機体番号「06」と「10」は午前8時20分に嘉手納へ着陸し、同9時ごろに離陸した。金武湾や名護市辺野古沖合などで、2機で旋回訓練をしていた。嘉手納にはさらに「06」が同10時9分、同11時22分にも飛来し、それぞれ数分後に飛び立った。10日は南風だったため、オスプレイはいずれも配備後初めて普天間飛行場から浦添市方面に向かって離陸。同11時半すぎまで、休日のひとときに重低音をまき散らした。

宜野湾市の佐真下公園でたこを揚げ、飛行に抗議した上原貴子さん(27)=八重瀬町=は「曜日や時間帯など、何を基準に飛んでいるのかが分からない。沖縄の人たちが口を出せないのが悔しい」とやりきれない様子。「日本政府は米国の顔色をうかがいながら『沖縄が黙ってくれればいいのに』と思っているはずだ」と憤りをあらわにした。

大阪市から帰省中の金城有紀さん(26)は「土曜日の朝からわが物顔で飛ぶなんて、何でもありなのか。政府や本土の人たちから、これほど威圧感や騒音のある輸送機を押し付けられてしまったんだと痛感した」と、間近で見るオスプレイに怒りを示した。縄国際大学准教授の桃原一彦さん(44)は「飛行だけでなく、エンジン調整音もうるさい。大学の研究室でも、窓を閉めないと仕事ができない」と現状を訴えた。「オスプレイだけでなく、普天間そのものが危険と、あらためて認識する必要がある」と語気を強めた。

11月11日 琉球新報
社説:たこ揚げ規制 「普天間」放置こそ危険だ     

オスプレイ配備に対する抗議の意思表示として市民が米軍普天間飛行場周辺でたこや風船を揚げる行為に対し、政府は航空危険行為処罰法に違反する可能性があるとの答弁書を閣議決定した。本末転倒ではないか。住宅が密集する飛行場に、事故率の高い「欠陥機」を飛ばして市民を危険にさらしながら、それに抗議する市民のたこ揚げが危険と言う。同飛行場を現状のまま放置することの方が格段に危険性が高い。問題とすべきはオスプレイの強行配備と米軍普天間飛行場の存在そのものだ。
 
答弁書は、「航空の危険を生じさせた者」と判断した場合は「罪が成立しうる」としており、たこ揚げなどが同行為に当たるかの判断は示していない。違反に当たる可能性もあり得るとの認識を示している。具体的な危険性も示し得ていない、この曖昧さは何なのか。住民運動を萎縮させるため答弁書を閣議決定したとしか映らない。答弁書にはオスプレイ強行配備を沖縄に押し付けようという政治的意図が透けて見える。
 
米軍が管理する普天間飛行場は、安全規定を定める日本の航空法の適用を受けない。米国内の米軍飛行場で滑走路の延長上に設けられているクリアゾーン(利用禁止区域)も、普天間飛行場には設置されていない。それどころか、クリアゾーン内には住宅がひしめき、学校、公共施設まである。安全策を規定した航空法は適用されないのに、本来はテロ行為を取り締まることを主眼にした航空危険行為処罰法にたこ揚げなどが触れる可能性を示唆する。この甚だしい本末転倒は滑稽ですらある。
 
普天間飛行場は沖縄戦の時、米軍が集落や畑をつぶして勝手に造った。広大な土地を基地に取られ、住民はその周りに住まざるを得なかった。好きこのんでフェンス際にまで家を建てたのではない。答弁書通りなら、同飛行場周辺では自分の屋敷内でもたこや風船を揚げる行為が法に触れる可能性がある。子どもの遊びが基地によって取り上げられるのは理不尽だ。ここは占領下の沖縄ではない。たこや風船を揚げる行為を問題視する前に、米軍普天間飛行場を放置する方がはるかに危険と自覚すべきだ。オスプレイと共に沖縄から速やかに撤収してもらいたい。

11月10日 沖縄タイムス
オスプレイ:嘉手納に初飛来

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米軍嘉手納基地に着陸するMV22オスプレイ=10日午前11時22分ごろ、同基地

10日午前8時20分ごろ、米軍普天間飛行場に配備されているMV22オスプレイ2機が初めて米軍嘉手納基地に着陸した。飛来したのは「06」と「10」で、同9時ごろ離陸した。「06」は同10時9分、同11時22分ごろにも飛来し、それぞれ数分後に飛び立った。オスプレイはいずれも沖縄市側から侵入し、北側滑走路に着陸した。目撃した人によると、着陸後、人が乗り降りしていたという

11月10日 沖縄タイムス
たこ揚げ「罪の可能性」 普天間で閣議決定
       
政府は9日の閣議で、米軍普天間飛行場へのオスプレイ配備に反対する住民がたこや風船を揚げて抗議の意思を示す行為について、航空危険行為処罰法で「飛行場設備、航空保安施設を損壊し、またはその他の方法で航空の危険を生じさせる」と判断された場合は、同法の罪が成立する可能性があるとの答弁書を閣議決定した。佐藤正久参院議員(自民)の質問主意書に答えた。

一方で、佐藤氏の「航空法の改正により、たこ揚げなどを規制することは可能か」との質問に対しては改正には言及しなかった。同時に、航空法によって直接的にたこ揚げを禁止しているわけではなく、罪の成否は「捜査機関が収集した証拠に基づき個々に判断すべき」との見解も示している。答弁書はさらに、米軍の航空機は通常、日本の航空法の適用外となっているものの、航空危険行為処罰法は適用されていることも明らかにした。

米軍が日本の飛行ルールである航空法を守らず米軍機を運用させることが認められる一方で、住民らの行為が処罰法の対象となり得る状況は県民に「二重基準」と映りかねない。

11月10日 沖縄タイムス
日米共同統合演習、水陸両用車が海上移動訓練 キャンプシュワブ

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名護市辺野古のキャンプ・シュワブのビーチで9日、沖合に停泊した揚陸艦に向けて米海兵隊の水陸両用車が海を渡る訓練が確認された=写真。日米共同統合演習に参加した部隊とみられる。

午前11時半ごろから14台の水陸両用車が横2列に並び、合図に従い、1台ずつ出発。海上の米海軍ドック型揚陸艦デンバーへと入っていった。水陸両用車は同演習の始まった5日午前に揚陸艦からビーチに上陸していた。辺野古沖のサンゴ礁(イノー)には、県内最大規模の海草藻場が広がっており、自然保護団体は「水陸両用車が海草を踏み、生育が妨げられている場所が調査で確認されている」と訓練の反対を訴えている。一方、普天間飛行場のオスプレイはこの日、飛行しなかった。

11月9日 琉球新報
日米艦船13隻集結 ホワイトビーチ

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接岸する海自の輸送艦くにさき(手前)と米海軍ドック型揚陸艦デンバー(手前から2番目)など=8日午前10時49分、うるま市勝連の米海軍ホワイトビーチ

うるま市勝連の米海軍ホワイトビーチで8日、米海軍佐世保基地所属のドック型揚陸艦デンバーなど米軍艦3隻、海上自衛隊の護衛艦「ひゅうが」など自衛隊艦10隻が集結しているのが確認された。

県内などで日米共同統合演習(実動演習)が実施されており、関連した動きとみられる。自衛隊員とみられる一団がたびたび、小型ボートで同ビーチに上陸する姿が見られた。同ビーチは物々しさが漂い、演習が本格化している様子を醸し出した。米軍普天間飛行場では同日夕、米空軍嘉手納基地に6日に飛来した米アラスカ州エレメンドルフ空軍基地所属のE3空中早期警戒管制機(AWACS)が飛来し、滑走路上空を通過するのが目撃された。

11月9日 琉球新報
オスプレイ、高専上空を編隊飛行   

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国立沖縄工業高等専門学校の上空を2機編隊で飛ぶオスプレイ=8日午後0時25分ごろ、名護市辺野古
 
在沖米海兵隊は、8日も米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイの飛行訓練を実施した。この日は午前11時27分と午後2時46分に2機編隊で離陸し、本島北部や伊江島で編隊飛行が確認された。名護市辺野古では隣接地上空の飛行中止を求めている国立沖縄工業高等専門学校周辺の上空を低空で編隊飛行する様子も見られた。
 
6月に米フロリダで発生した墜落事故は編隊飛行で起きており、日米両政府は再発防止策として、低空で機体間の距離が近い編隊飛行訓練について「可能な限り認められた施設・区域内でのみ実施する」と合意している。オスプレイ2機は午後0時20分ごろから同40分ごろにかけて、沖縄高専裏にある米軍キャンプ・シュワブ内の着陸帯で4回ほど離着陸を繰り返し、学校周辺の上空を旋回した。午後1時35分ごろから約30分間、CH46ヘリが同じ着陸帯で離着陸や旋回を繰り返し、騒音を響かせた。同校は5日に沖縄防衛局に学校・隣接地域上空の飛行中止を要請したが、その後も飛行が確認されている。
 
米軍伊江島補助飛行場にも、午後0時45分ごろと午後3時ごろの2回飛来し、2機編隊で離着陸を計19回繰り返した。宜野座村の米軍キャンプ・ハンセンでは午後4時29分ごろから同48分にかけて2機が編隊を組んで、施設内上空を旋回。漢那ダム西側のヘリパッドに4度着陸した。午後4時59分ごろには北東から飛来した2機編隊が名護市、宜野座村の境界付近で旋回し、プロペラをほぼ垂直にしたまま宜野座村松田の集落上空を東側の海上へ通過した。

11月9日 沖縄タイムス
オスプレイ、騒音協定違反 深夜までエンジン調整 
       
米海兵隊が普天間飛行場に強行配備したオスプレイは8日、危険性が指摘される編隊飛行訓練を続けた。夜間飛行はなかったものの、計6機が午後8時35分から同11時55分まで断続的にエンジン調整を続けた。騒音防止協定は地上でのエンジン調整も制限しており、飛行と合わせ4日連続の違反となった。

午前11時27分に離陸した機体番号「03」「06」は、宜野座村のキャンプ・ハンセンや名護市辺野古の国立高専裏のヘリパッドで離着陸訓練や旋回飛行を実施。約2時間の訓練後、普天間に戻った。午後2時45分に離陸した「02」と「03」は、伊江島などで編隊飛行をし、午後5時すぎに普天間に着陸した。普天間ではこの日、午後5時15分ごろ、嘉手納基地のE3空中早期警戒管制機が滑走路上を通過。鈍い金属音を周辺にとどろかせた。宜野湾市基地渉外課によると、同機の飛来は「見たことがない」という。

11月9日 沖縄タイムス
防衛相「普天間周辺にも原っぱある」
       
森本敏防衛相は8日の衆院安全保障委員会で、オスプレイが米軍普天間飛行場周辺で「人口密集地をできるだけ避けて飛行する」とした日米合意に違反しているとの指摘があることに対し、「人口密集地ではない田畑、野原(の上空)を飛ぶようにするという合意。普天間周辺にも『原っぱ』はある」と“反論”した。赤嶺政賢氏(共産)への答弁。

普天間周辺ではフェンスから基地内側には緩衝地帯として緑地帯はあるものの、基地の外はほとんどの地域がフェンスから数メートルの場所に住宅が存在する。「原っぱがある」との森本氏の発言は、地元住民との認識のズレが垣間見えた格好だ。森本氏は2米兵による暴行事件を「事故」、「たまたま外から来た兵士が起こした」などと発言し地元から反発を受けている。この日の委員会でも「原っぱ」以外に、自らの会見や日米両政府がこれまで合意の文言などで使用している「人口密集地」について「定義は必ずしも理解できない」などと発言。負担軽減を口にする一方で、時折のぞかせる“言葉遊び”にも映る態度は、沖縄が抱える政府への不信感を増幅させかねない。

11月9日 琉球新報
社説:九州市長会決議 危うい誤ったメッセージ

オスプレイ配備をめぐり、また沖縄に対する差別の構造が浮き彫りとなった。深い失望感と怒りが込み上げてくる。7日から宮古島市で開かれている九州市長会は8日、理事会で米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備撤回決議案を、沖縄の過重な基地負担軽減を求める案に修正、決議した。危険極まりないオスプレイの沖縄配備を撤回してほしいという県民の切なる訴えは、玉虫色の負担軽減に置き換えられてしまった。

沖縄の痛みを真に理解し、共に分かち合おうとする姿勢は、ついに最後まで見られなかった。九州市長会に問いたい。沖縄への配備撤回こそが負担軽減ではないのか。撤回決議への反対は、沖縄へオスプレイを押し付けることと何ら変わりはない。このような問題の本質に切り込まない決議は、日米両政府への誤ったメッセージとなり、かえって有害だろう。
 
配備撤回決議が持ち越され、修正されたのは、前日の総会で一部市長らから異論が出されたためだ。本田修一志布志市長は「決議すれば、沖縄以外のほかの県に持って来ていいよということを意味する」と異議を唱えた。その主張は、要するにやっかいな物は沖縄で引き取ってくれと言っているようなものだ。自分のところでは受け入れられないとの気持ちは分かるが、だからといって沖縄に押し付けることを理不尽と思わないのか。
 
「沖縄ならいいけど九州なら困ると言う発想は到底理解できない。憤りすら覚える」「私に言わせれば(沖縄の過重な基地負担を)絶対理解できていない」。総会での儀間光男浦添市長と稲嶺進名護市長の反論だ。まったく同感である。一方、米軍機の低空飛行訓練中止と、詳細な説明なくオスプレイの飛行訓練を強行しないよう求める議案は可決された。当然だろう。だれしも身に降りかかる危険は容認できない。ただ、沖縄は既にその危険にさらされていることを、ぜひ市長会メンバーには心に留めていただきたい。総会では、「沖縄だけに負担を強いることはいけない」「同じ仲間なので、たとえ1県からの提出でも受けるべきだ」との心強い意見もあった。沖縄も九州への無理な配備は望んでいない。九州が一つとなってオスプレイ問題を発信し、国民の命と財産を守る全国的論議へ

とつなげていくことを切に望む。

11月8日 琉球新報
宜野座で連日低空飛行 城原住民「滑走路同然」