みなさんこんにちは!今バヌアツは1学期末で、どこの学校でも期末テストをしています。もちろん私も算数のテストを受け持っている1年生から6年生で行っています。今日は前々から思っていたあることについてお話します。
ロカタイ小学校には文字を書くときに紙やノートを横にして書く子がたくさんいます。人によっては紙を90度以上まわして書く子もいます。日本でならば姿勢も悪くなるし、文字も歪むので指導しますが、ここではそれを指導する先生もいないし、疑問をもっている人もいないようなので、今のところこれに関して私は口を出していません。今日5・6年生でテストを行いました。そこであることに気がつきました。今日も多くの児童がテストの紙をほぼ90度まわし、紙が真横になるような状態で書いています。それを見ていて縦書きをしているように見えたのです。ただ、縦書きと言っても下から上へ向かって書くので、日本語のそれとは基本的には違うかもしれません。でも縦書きをしているように見えました。
日本には縦書きと横書きがありますよね。英語などのアルファベットを使う諸語は基本的に横書きのみです。それはなぜか?今まではただ単に漢字を基本とする言語には縦書きが適していて、それ以外の言語には横書きが適しているんだろうな、くらいにしか思っていませんでした。では、バヌアツはどうか?バヌアツには西洋文化が入ってくるまで文字は存在しませんでした。なのでバヌアツの公用語のビスラマ語はアルファベットを使い、英語や仏語からの借用語がたくさんあるのにそのスペルには決まりがありません。「おやすみ」は英語と同じですがGud naetと書きます。音を聞き、それに近いようにアルファベットを並べるので人によっても違うし、場所によっても変わります。例えば私の住んでいるロカタイ村はLoukataiと書かれたりLowkataiと書かれたりします。バヌアツには文字を書くという文化がなかったため、この作業は近代になってから入ったものです。彼らが文字を横に書く理由は、歴史や文化背景は関係なく「そのようにイギリス人とフランス人がしていたから」ということになります。そして、今彼らは縦書きのような横書きで文字を書いています。それを見ていて、人にとって文字を書くという作業は横書きよりも縦書きのほうが自然なものなのかな?と思いました。何事も合理的な西洋人なので、文字を横に書くのにはそれなりの理由があったのだと思います。故に現在でも縦書きが使われることがないのでしょう。私たち日本人は文字を縦にも書きます。文字自身は中国から渡来したものですが、 長い年月をかけ日本独自のものに育てあげました。日本語では現在縦書きと横書きの両方が使われています。この点を考えても、日本語という言語は柔軟で意外に合理的な言語なのではないかと考えられます。
私は他の言語に精通していないので他の言葉についてはよくわかりませんが、英語を(少し^^;)勉強し、バヌアツで英語とビスラマ語で生活してみて、日本語の特殊性を感じます。日本語には男言葉、女言葉があり、敬語も発達しています。職業や場所によっても使う言葉が異なり、漢字、仮名、片仮名がほぼ明確に使い分けられています。多くの外来語が取り入れられ、日本語として使われています。様子や心情を表す語もたくさんあります。人は言葉で考える生き物なので、この複雑な日本語の構造は日本人の思考を助けていると思います。日本人だからこのような言語を作り出せたのか、このような言語を使っているから今の日本人が出来たのか・・・。どちらにしても、日本人であることに誇りを感じます。
仏語やスペイン語には男性名詞や女性名詞というものがあるそうです。ということは、やはりその言葉を使って考えるだから彼らの考え方は私たちとは異なるのでしょう。ビスラマ語は圧倒的に語彙が少なく、文法もシンプルです。なので、考え方もシンプルです。赴任して1年半。もう言葉のことで不自由を感じることはほとんどないのですが、それは言葉を覚えたということよりもこの言葉を使う人々の思考がわかるようになったからなのかなと思います。
最後に、なんと日本語はその起源や言語系統について未だにわからないことが多いそうです。朝鮮語やアルタイ(シベリア・モンゴル)語との関係があるのではという説があるらしいのですが、未だに確定的な説はないとのこと。こりゃ帰国したら調べなきゃ!!
もうすぐ日本はゴールデンウィーク。新年度の疲れを癒すいい機会ですね!私も再来週から2週間の学期間休暇になります。そのときには首都で最後の隊員総会をしてきます。久々の近代的な暮らし。楽しみです♪ではまた、Ale!(^o^)/
写真は授業中の5年生。初めて90度以上ノートをまわして書いている子を見たときは自分の目を疑いましたφ(。。)!
ロカタイ小学校には文字を書くときに紙やノートを横にして書く子がたくさんいます。人によっては紙を90度以上まわして書く子もいます。日本でならば姿勢も悪くなるし、文字も歪むので指導しますが、ここではそれを指導する先生もいないし、疑問をもっている人もいないようなので、今のところこれに関して私は口を出していません。今日5・6年生でテストを行いました。そこであることに気がつきました。今日も多くの児童がテストの紙をほぼ90度まわし、紙が真横になるような状態で書いています。それを見ていて縦書きをしているように見えたのです。ただ、縦書きと言っても下から上へ向かって書くので、日本語のそれとは基本的には違うかもしれません。でも縦書きをしているように見えました。
日本には縦書きと横書きがありますよね。英語などのアルファベットを使う諸語は基本的に横書きのみです。それはなぜか?今まではただ単に漢字を基本とする言語には縦書きが適していて、それ以外の言語には横書きが適しているんだろうな、くらいにしか思っていませんでした。では、バヌアツはどうか?バヌアツには西洋文化が入ってくるまで文字は存在しませんでした。なのでバヌアツの公用語のビスラマ語はアルファベットを使い、英語や仏語からの借用語がたくさんあるのにそのスペルには決まりがありません。「おやすみ」は英語と同じですがGud naetと書きます。音を聞き、それに近いようにアルファベットを並べるので人によっても違うし、場所によっても変わります。例えば私の住んでいるロカタイ村はLoukataiと書かれたりLowkataiと書かれたりします。バヌアツには文字を書くという文化がなかったため、この作業は近代になってから入ったものです。彼らが文字を横に書く理由は、歴史や文化背景は関係なく「そのようにイギリス人とフランス人がしていたから」ということになります。そして、今彼らは縦書きのような横書きで文字を書いています。それを見ていて、人にとって文字を書くという作業は横書きよりも縦書きのほうが自然なものなのかな?と思いました。何事も合理的な西洋人なので、文字を横に書くのにはそれなりの理由があったのだと思います。故に現在でも縦書きが使われることがないのでしょう。私たち日本人は文字を縦にも書きます。文字自身は中国から渡来したものですが、 長い年月をかけ日本独自のものに育てあげました。日本語では現在縦書きと横書きの両方が使われています。この点を考えても、日本語という言語は柔軟で意外に合理的な言語なのではないかと考えられます。
私は他の言語に精通していないので他の言葉についてはよくわかりませんが、英語を(少し^^;)勉強し、バヌアツで英語とビスラマ語で生活してみて、日本語の特殊性を感じます。日本語には男言葉、女言葉があり、敬語も発達しています。職業や場所によっても使う言葉が異なり、漢字、仮名、片仮名がほぼ明確に使い分けられています。多くの外来語が取り入れられ、日本語として使われています。様子や心情を表す語もたくさんあります。人は言葉で考える生き物なので、この複雑な日本語の構造は日本人の思考を助けていると思います。日本人だからこのような言語を作り出せたのか、このような言語を使っているから今の日本人が出来たのか・・・。どちらにしても、日本人であることに誇りを感じます。
仏語やスペイン語には男性名詞や女性名詞というものがあるそうです。ということは、やはりその言葉を使って考えるだから彼らの考え方は私たちとは異なるのでしょう。ビスラマ語は圧倒的に語彙が少なく、文法もシンプルです。なので、考え方もシンプルです。赴任して1年半。もう言葉のことで不自由を感じることはほとんどないのですが、それは言葉を覚えたということよりもこの言葉を使う人々の思考がわかるようになったからなのかなと思います。
最後に、なんと日本語はその起源や言語系統について未だにわからないことが多いそうです。朝鮮語やアルタイ(シベリア・モンゴル)語との関係があるのではという説があるらしいのですが、未だに確定的な説はないとのこと。こりゃ帰国したら調べなきゃ!!
もうすぐ日本はゴールデンウィーク。新年度の疲れを癒すいい機会ですね!私も再来週から2週間の学期間休暇になります。そのときには首都で最後の隊員総会をしてきます。久々の近代的な暮らし。楽しみです♪ではまた、Ale!(^o^)/
写真は授業中の5年生。初めて90度以上ノートをまわして書いている子を見たときは自分の目を疑いましたφ(。。)!