みなさんこんにちは!今日の午後は丘の上にある巡回先の小学校でワークショップを行う予定だったのですが、約束の時間に行ってみたらすでに校長は出かけた後・・・。どうやらすっかり忘れられたようです(^_^;)また明日行って、もう一度予定を組みなおそうと思います。
さて問題です。次に挙げるの物の共通点は何でしょう?
ネットにつながったパソコン、大きいコピー機、職員室、窓のガラス、計算ドリル用ノート、のり(文房具)、多目的ホール、制服、スクールバス。
正解は・・・「バヌアツ第2の都市ルーガンビルの小学校にあって、タンナのロカタイ小学校にないもの」でした。さらにこれに「学習するという空気」と「教員のやる気」を付け加えてもいいかもしれません(*_*)
先日バヌアツ北部のサント島ルーガンビル市で行われたワークショップの際、個人的にルーガンビルの小学校を視察してきました。それに加え違う島で同じように算数科の指導をしているJOCVと話をしたことでタンナ島の実態がさらに見えてきました。まず、ロカタイ小学校では制服を着ている子どもを見ることはまれです。毎週の全校集会で校長が制服を着るように言っていますが、子どもたちも教師もそれを徹底する気はないように私には見えます。しかし、ルーガンビルでみた小学校では制服を着ていない子どもを探すほうが困難でした。私が見た限り、1年生に一人いただけ。この点からも教育に対する関心の違いを感じました。
さまざまな違い中で、私が一番驚いたのは「言葉」です。1年生の教室でも英語で授業が行われ、わかりにくいところは説明をビスラマ語でしていました。つまり1年生はビスラマ語を理解しているのです。タンナでは考えられません。また子ども同士がビスラマ語で会話をしているのです!!!タンナではみな学校でも村でもローカルラングレッジで会話しています。村の人のビスラマ語を耳にするのは私と話すときくらいです。私はずっとバヌアツ全体がこのような感じなのだと思っていました。しかし、ほかの隊員に聞いたところ、どうやらこれはタンナ島があるバヌアツ南端の島々だけのようなのです。
タンナでは公用語のビスラマ語が通じないこともよくあることです。表向きは学校内では英語を話すようにと教員は言っていますが、教員同士の会話でも教員と生徒の会話でも授業でもローカルラングレッジが使われています。学校においても数字でさえローカルラングレッジが使われているので、1を「One(ワン)」ではなく「Karena(カレーナ)」ということもしばしばあります。ルーガンビルの小学校の子どもたちとロカタイ小学校の子どもたちの学力の差は言葉では言い表せないくらい開いています。正直、私一人の力ではには10年かかってもこの差を埋めることはできないと思います。もちろん校舎などのハード面の差も大きいですが、それよりも言葉の問題の方が深刻だと私は感じました。この言葉の問題は私から見ると学校に限らず、この島のすべての経済発展・活動等が滞る原因になっているように感じます。
どこでも同じ水準の教育が受けられるといういのが公教育であり、それを実行するのが公立学校です。ここバヌアツではこの考えはまったく当てはまらない。バヌアツにきて日本の公教育がとても優れているものだということを毎日痛感しています。「教育に僻地はない」日本では当然のことですが、途上国ではそれは夢の話なのです。
毎日授業をするたびに言いようのない空虚感に襲われます。まだまだ私は苦しまなくてはならない。もっと努力が必要なのだと痛感します。今日の5年生は20+1も9-7も正しくできませんでした。日々課題は山積です。明日は巡回先での授業です。巡回先の学校では足し算と引き算を徹底的に指導していこうと思っています。
日本はもうすっかり秋の装いなのでしょうか。タンナは暑い日が増えてきました^^みなさんもくれぐれも体調を崩さぬように気をつけてくださいね。ではまた!Ale!(^o^)/
写真はサント島ルーガンビル市の小学校の1年生のクラスと職員室。職員室にはなんと「生きている」パソコンが4台もありました!ひょえー!!!
さて問題です。次に挙げるの物の共通点は何でしょう?
ネットにつながったパソコン、大きいコピー機、職員室、窓のガラス、計算ドリル用ノート、のり(文房具)、多目的ホール、制服、スクールバス。
正解は・・・「バヌアツ第2の都市ルーガンビルの小学校にあって、タンナのロカタイ小学校にないもの」でした。さらにこれに「学習するという空気」と「教員のやる気」を付け加えてもいいかもしれません(*_*)
先日バヌアツ北部のサント島ルーガンビル市で行われたワークショップの際、個人的にルーガンビルの小学校を視察してきました。それに加え違う島で同じように算数科の指導をしているJOCVと話をしたことでタンナ島の実態がさらに見えてきました。まず、ロカタイ小学校では制服を着ている子どもを見ることはまれです。毎週の全校集会で校長が制服を着るように言っていますが、子どもたちも教師もそれを徹底する気はないように私には見えます。しかし、ルーガンビルでみた小学校では制服を着ていない子どもを探すほうが困難でした。私が見た限り、1年生に一人いただけ。この点からも教育に対する関心の違いを感じました。
さまざまな違い中で、私が一番驚いたのは「言葉」です。1年生の教室でも英語で授業が行われ、わかりにくいところは説明をビスラマ語でしていました。つまり1年生はビスラマ語を理解しているのです。タンナでは考えられません。また子ども同士がビスラマ語で会話をしているのです!!!タンナではみな学校でも村でもローカルラングレッジで会話しています。村の人のビスラマ語を耳にするのは私と話すときくらいです。私はずっとバヌアツ全体がこのような感じなのだと思っていました。しかし、ほかの隊員に聞いたところ、どうやらこれはタンナ島があるバヌアツ南端の島々だけのようなのです。
タンナでは公用語のビスラマ語が通じないこともよくあることです。表向きは学校内では英語を話すようにと教員は言っていますが、教員同士の会話でも教員と生徒の会話でも授業でもローカルラングレッジが使われています。学校においても数字でさえローカルラングレッジが使われているので、1を「One(ワン)」ではなく「Karena(カレーナ)」ということもしばしばあります。ルーガンビルの小学校の子どもたちとロカタイ小学校の子どもたちの学力の差は言葉では言い表せないくらい開いています。正直、私一人の力ではには10年かかってもこの差を埋めることはできないと思います。もちろん校舎などのハード面の差も大きいですが、それよりも言葉の問題の方が深刻だと私は感じました。この言葉の問題は私から見ると学校に限らず、この島のすべての経済発展・活動等が滞る原因になっているように感じます。
どこでも同じ水準の教育が受けられるといういのが公教育であり、それを実行するのが公立学校です。ここバヌアツではこの考えはまったく当てはまらない。バヌアツにきて日本の公教育がとても優れているものだということを毎日痛感しています。「教育に僻地はない」日本では当然のことですが、途上国ではそれは夢の話なのです。
毎日授業をするたびに言いようのない空虚感に襲われます。まだまだ私は苦しまなくてはならない。もっと努力が必要なのだと痛感します。今日の5年生は20+1も9-7も正しくできませんでした。日々課題は山積です。明日は巡回先での授業です。巡回先の学校では足し算と引き算を徹底的に指導していこうと思っています。
日本はもうすっかり秋の装いなのでしょうか。タンナは暑い日が増えてきました^^みなさんもくれぐれも体調を崩さぬように気をつけてくださいね。ではまた!Ale!(^o^)/
写真はサント島ルーガンビル市の小学校の1年生のクラスと職員室。職員室にはなんと「生きている」パソコンが4台もありました!ひょえー!!!