みなさんこんにちは!ご無沙汰しております。私は8月23日に任地タンナ島に別れを告げ上京し、首都で日本にいたとき並みに忙しい日々を送っています。今日は私のバヌアツでの最後の活動「2009年帰国研修員フォローアップワークショップ」についてお伝えします。(フォローアップワークショップについてはばぬあ通信no.55をご覧ください)
8月25日から9月5日までの約2週間、バヌアツ全州の教員の代表者を首都ビラに集めて2009年度の算数帰国研修員フォローアップワークショップが行われました。今年の帰国研修員はジョージ=タウネアルという32歳のバヌアツの若き精鋭!このワークショップは3日間×3回行われ、約100名の現地人教員が参加しました。
このワークショップのテーマは「Geometry(図形)」。バヌアツの算数は全体的に周辺諸国から遅れをとっているといわれていますが、その中でもとりわけGeometry(図形)の分野が苦手とされています。その現状打開へ向けて「図形を教えたい!」というジョージの熱い思いを現実にするために算数指導にあたっているJOCV3名とSV(シニアボランティア)1名、教育省でプログラムオフィサーとして活動しているSV1名の計5名のJICAボランティアがジョージをサポートし、このワークショップの企画・運営を行いました。
私はこのワークショップの中で、小学校で教える図形の面積を求める公式の確認となぜそのような公式になるのかをいうことを参加者たちと考える参加型の講義を約2時間行いました。例えば、「なぜ三角形の公式では最後に÷2をするのか?」などをみんなで考え、そこから「公式を教えるだけでは不十分。理由を合わせて教えよう。」「教師は常に子どもにとって一番わかりやすい方法を考えて授業をしなくてはならない。」「算数では答えは一つ。でも考え方はたくさんある。答えだけではなく考える過程も大切にしよう。」などを伝えました。
このワークショップでは反省点ももちろんありますが、私としては今までの経験を生かして企画、準備、運営をすることができたと思っています。このワークショップの主役のジョージや多くのバヌアツ人とたくさんの考えを共有できたこと、分かり合えたことは大きな喜びでした。そしてなんとうれしいことに、どうやら今回の参加者たちの一部が、自分たちの島へ戻った後に地元の教員たちに今回のワークショップで学んだことを伝えるワークショップを自主的に開こうとしているそうです。その中に私の任地タンナ島の教員も含まれています。それらを中心になって行っているのは私の配属先の校長のナゴー(no.78の主役^^)とヤブット(こちらもno.93の主役^^)、たくちゃんの巡回先の教員など、私たちJOCVが関わってきた人たちです。算数指導に当たってきた先輩隊員たちが掲げたJICAバヌアツ算数部会の目標は「バヌアツ人教員の自主性を伸ばす」。先輩隊員たちが撒いた種が今花をつけようとしています。実がなるまでにはまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが、たくちゃんをはじめとした優秀な後輩隊員たちの援助を受けて、いつか大きく実る日が来ると私は確信しています。今はインターネットを使えば遠く離れた人とも簡単につながることができるし、バヌアツは他国と比べて比較的郵便がしっかりしているので、私も手紙やインターネット、電話等を使い、生涯をかけてこれからも日本から彼らをサポートし、バヌアツと関わっていこうと思っています。
このワークショップを終えて、私はバヌアツ算数JOCVの先発勝利投手にもクローザーにもなれなかったけど、セットアッパーとして少しはいい働きがきたのかな、と思いました。(全部野球用語です。意味がわからなかったら調べてみてください^^v)
明日は教育省へ活動報告へ行ってきます。私はこの2年間の活動報告とバヌアツの教育発展のための提言をする予定です。あと約1週間後には日本!最後までしっかり頑張ります!ではまた。Ale!(^o^)/
写真はワークショップを一緒につくり上げたチームジョージ。中央、私の左隣で笑っているのがジョージです^^
8月25日から9月5日までの約2週間、バヌアツ全州の教員の代表者を首都ビラに集めて2009年度の算数帰国研修員フォローアップワークショップが行われました。今年の帰国研修員はジョージ=タウネアルという32歳のバヌアツの若き精鋭!このワークショップは3日間×3回行われ、約100名の現地人教員が参加しました。
このワークショップのテーマは「Geometry(図形)」。バヌアツの算数は全体的に周辺諸国から遅れをとっているといわれていますが、その中でもとりわけGeometry(図形)の分野が苦手とされています。その現状打開へ向けて「図形を教えたい!」というジョージの熱い思いを現実にするために算数指導にあたっているJOCV3名とSV(シニアボランティア)1名、教育省でプログラムオフィサーとして活動しているSV1名の計5名のJICAボランティアがジョージをサポートし、このワークショップの企画・運営を行いました。
私はこのワークショップの中で、小学校で教える図形の面積を求める公式の確認となぜそのような公式になるのかをいうことを参加者たちと考える参加型の講義を約2時間行いました。例えば、「なぜ三角形の公式では最後に÷2をするのか?」などをみんなで考え、そこから「公式を教えるだけでは不十分。理由を合わせて教えよう。」「教師は常に子どもにとって一番わかりやすい方法を考えて授業をしなくてはならない。」「算数では答えは一つ。でも考え方はたくさんある。答えだけではなく考える過程も大切にしよう。」などを伝えました。
このワークショップでは反省点ももちろんありますが、私としては今までの経験を生かして企画、準備、運営をすることができたと思っています。このワークショップの主役のジョージや多くのバヌアツ人とたくさんの考えを共有できたこと、分かり合えたことは大きな喜びでした。そしてなんとうれしいことに、どうやら今回の参加者たちの一部が、自分たちの島へ戻った後に地元の教員たちに今回のワークショップで学んだことを伝えるワークショップを自主的に開こうとしているそうです。その中に私の任地タンナ島の教員も含まれています。それらを中心になって行っているのは私の配属先の校長のナゴー(no.78の主役^^)とヤブット(こちらもno.93の主役^^)、たくちゃんの巡回先の教員など、私たちJOCVが関わってきた人たちです。算数指導に当たってきた先輩隊員たちが掲げたJICAバヌアツ算数部会の目標は「バヌアツ人教員の自主性を伸ばす」。先輩隊員たちが撒いた種が今花をつけようとしています。実がなるまでにはまだまだ長い時間がかかるかもしれませんが、たくちゃんをはじめとした優秀な後輩隊員たちの援助を受けて、いつか大きく実る日が来ると私は確信しています。今はインターネットを使えば遠く離れた人とも簡単につながることができるし、バヌアツは他国と比べて比較的郵便がしっかりしているので、私も手紙やインターネット、電話等を使い、生涯をかけてこれからも日本から彼らをサポートし、バヌアツと関わっていこうと思っています。
このワークショップを終えて、私はバヌアツ算数JOCVの先発勝利投手にもクローザーにもなれなかったけど、セットアッパーとして少しはいい働きがきたのかな、と思いました。(全部野球用語です。意味がわからなかったら調べてみてください^^v)
明日は教育省へ活動報告へ行ってきます。私はこの2年間の活動報告とバヌアツの教育発展のための提言をする予定です。あと約1週間後には日本!最後までしっかり頑張ります!ではまた。Ale!(^o^)/
写真はワークショップを一緒につくり上げたチームジョージ。中央、私の左隣で笑っているのがジョージです^^
今回の記事にでたセットアッパーという言葉。活動期間、部会の流れからも大きな負担をかけてしまったなという思いと、それをやりとげたてっちゃんに感心しお邪魔させてください。
部会活動ってそれぞれ隊員の背景と経験、残りの活動期間、任地の実態。みんな条件が違う中で進めていかなければならない活動で。それは不可能っていえば楽だけど、それでも何かをしたいっていう気持ちがそれぞれあって。とても難しいけど貴重な時間だったなあって振り返ります。たくちゃんをはじめ、後輩隊員に。その先にあるバヌアツの人々とって実りある日を!俺も願ってやみません!!
では、2年間、本当にお疲れ様でした。
あと2日楽しんでね。
帰国後もご活躍を!!!!