ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.99 12.28 日本での社会還元活動

2009-12-28 11:09:02 | Weblog
こんにちは!ご無沙汰しております。みなさんお変わりありませんでしょうか。早いものでもう今年も終わりですね!時の流れは早く、今ではバヌアツで活動していたのが遥か昔のことのように感じられます。私は任国バヌアツから帰国してちょうど3ヶ月が経ちました。今日は帰国後私が行っている社会還元活動についてお伝えしたいと思います。

青年海外協力隊を始めとしたJICAボランティアの目的には、開発途上国での活動に加えて、ボランティア活動の社会還元もあります。JICAには「JICA国際協力出前講座」という、協力隊経験者などが学校等へ出張して行う国際理解教育活動があり、私も多くの人たちに支えてもらった感謝と私の経験が少しでも日本と世界の人々の幸せを築く役に立てればと思い、現在JICA国際協力出前講座の講師として社会還元活動をしています。

今までに、つくば市の小学校2校、龍ヶ崎市の中学校、茨城大学で国際協力についての講義をさせていただき、年明けに土浦市の小学校とつくば市の高校でも講義をさせていただく予定です。聞き手に合わせてバヌアツでの2年間の活動や経験、考えたこと、気がついたことや世界の現状をわかりやすく伝えることはとても難しく、毎回ドキドキしながら講義をしています。自分が講師となり国際協力についての講義をすることで、私自身もさらに深くさまざまなことを考える機会を得ることができ、たくさんの人たちと話をする中で、また自分の思いを言葉にする中で毎回新しい発見をしています。

先日、講義をさせていただいた茨城大学の先生が、学生たちの私の講義に対するレポートを送ってくださいました。私がこの2年間で感じたことや考えたことをうまく伝えられるのだろうか、先生や学生たちのニーズに応えられるだろうか、という不安の中で講義をさせていただいたのですが、60名以上の学生のレポートを読み、私が考えていた以上に学生のみなさんは私の考えや思いを感じ取ってくれていることがわかり、その上たくさんの身に余るうれしいコメントをいただくことができました。

帰国して3ヶ月、なんだかんだと忙しく生活する中で、実は今でも言葉にできない不安や葛藤と毎日戦っています。しかし出前講座を通して、私の今までの人生やバヌアツでの活動から学んだ多くのことを伝える機会をいただき、その中で多少なりとも講義を聞いてくれた人たちをインスパイアーすることができたんだということは私の自信になり、ずいぶん私の気持ちを楽にしてくれました。

「これでよかったのだろうか。」
「今するべきことは何なのか。」
「自分には何ができるのか。」

時々迷うことも悩むこともあるけれど、人生は常にベストな選択をしながら生きている。今こうして生きていること、そして思いを伝える機会を得ることができることに感謝し、また全力で走ることができる日に備えて、今できることを少しずつ頑張ろうと思います。

長い間お伝えしてきた「ばぬあ通信」ですが、ついに残り1回になりました。また年明けにみなさまにごあいさつできることを楽しみにしています。どうぞよいお年をお迎えください。ではまた!Imam!\(^o^)/



写真は茨城大学での講義の様子です。毎回講義をするときは緊張します(>_<)!
私に国際協力出前講座の機会を与えてくださったみなさま、どうもありがとうございました!