みなさんおはようございます!
今日のタンナは朝から大雨で、いつもならすでに子どもたちが登校してくる時間なのですが職員はもちろん、まだ誰も学校には来ていません。どうやら聞いていた通り雨が降ったら学校は休み!?
今日はタンナの学校と算数についてお話します。バヌアツの小学校も日本と同じ無償をうたってはいますが、実際はスクールフィー(授業料)を集めています。代金は1学期間1000vt(1100円弱)で年間3000vtです。学校はプライマリー(小学校)が1から8年生まで、セカンダリー(日本で言う中学校、高校)が9年生から15年生まで、その後が大学となります。プライマリー、セカンダリーは以前お話したように英語系と仏語系があり、往々にして仏語系の学校のほうがレベルが高いようです。タンナについて言えば、ブッシュの奥に住む村などには小学校に行っていない子どももたくさんいるし、授業料を払えないために学校へ行っていない子どももかなりいるようです。セカンダリーへ行っている子どもはナショナルイグザム(国の統一テスト)で一定の点数以上を取った者で、学校によってまちまちですが、プライマリーよりは高い授業料を払える家庭の子どもだけになります。セカンダリーでは授業料が払えなくて退学していくという話も聞いたことがあります。小学校にも学年末試験があって、その成績が悪いと留年し同じ学年でもう一度一年間勉強することになります。なので、4年生といってもかなり大きい4年生もいるし、8年生だとすでに大人にしか見えない子どももいます。かと思えばまだひよこのような、どう見ても幼児にしか見えない1年生もいます(^^ゞバヌアツでは留年は恥ずべきことではないようで、私が見る限りかなりの子どもが留年をしているし、「この子は卒業するまで何年かかるのかな・・・」と心配になる子どももいます。しかし、急がず騒がず、がバヌアツスタイルのようです(^^)
私はバヌアツ・タンナ島の小学校で算数のレベルアップのために活動しています。しかし現実は厳しく、算数科の指導以前の問題もたくさんあり、日々頭を悩ませているわけです(-_-;)ただ授業をするだけならさほど難しいことではないのですが、私が去った後のことを考えるといかに現地教員に技術移転・供与を行うかが鍵になります。それが難しい。きっと私はこれについて2年間悩み続けていくのだと思います。
タンナのお店であった不思議な(おかしな?)話。
さて問題です。1kg160vtのお米があります。このお米を5Kg買うと代金はいくらでしょう?想像してください。1kgの小分けの袋で5つ買うよりも、大きな5kgの袋を1つ買ったほうが安いと思いますよね?日本なら間違いなくそうだと思います。そうでないとしても単純計算したら160×5=800で800vtとなり、市場原理から言えばそれよりも安くなるはずです。しかし!そう思って値段を聞かずに5kgのお米を買ってみたところ850vtでした!つまり、850÷5=170 1kgが170vt!!まとめ買いしないほうが安いのです(>_<)簡単な計算がすぐにできるバヌアツ人はそうはいません。きっとこのおかしなからくりに気がついている人は誰もいません。たぶんお店の人も気がついてはいないでしょう。それがバヌアツなのですね。向かい合わせのお店で同じ品物の値段が2倍以上違うなんてこともめずらしいことではありません。アジア・南太平洋諸国では華僑が商業の実権を握っていることが多く、バヌアツもそんな国の一つです。しかし、タンナのあるタフェア州だけは華僑対策として外国人は商売ができない取り決めになっています。なので、算数が苦手(できない?する必要がない?)なバヌアツ人が商売をするとこういうことが頻発するのです。バヌアツで暮らしていると買い物くらいしか数字と接する機会はないのに、その買い物でもこんな状態。うーん(-_-;)
小学校で教えている限り、子どもの能力は同じ年齢の日本の子どもと比べてもそんなに低いとは思いません。それよりも教員が有効な方法で指導できないということを日々ひしひしと感じています。算数がないような国で生活すると思っている以上に初等算数が大切で生活に役立っていることがわかります。この思いが現地教員たちと共有できたらいいなぁ、なんて思う朝なのでした。
さて、人の声が聞こえだしましたが学校はあるのでしょうか??とりあえず外の様子を見に行こうと思います。・・・このままなしでもいいんだけど・・・なんーて(^^ゞ(この後雨は上がり、しっかりいつも通り授業ができました♪)
ではまた!Talaokam!(^o^)/(タラオカム 村の言葉でまた明日ね!という意味です)
写真はタンナのマンゴーです。そろそろ果物の時期も終わりです。すでにパイナップルはマーケットから姿を消しました。マンゴーは買うこともできますが、道に落ちているので拾えば食べられます(^^ゞ味は抜群です♪聞くところによると、マンゴーは時期が3回来るそうで、今がちょうど3回目の終わり。ちなみにバヌアツ人はマンゴーは皮ごと食べます。道を歩いている人のほとんどはマンゴーをかじりながら歩いています。そんなマンゴーともそろそろお別れです。ちなみにマンゴーの隣に移っているのは非常用ハンドマイク。使ったことはないし、今はベッドの下に入れてしまいましたが、こんなものも事務所から借りることができます(^^ゞ
今日のタンナは朝から大雨で、いつもならすでに子どもたちが登校してくる時間なのですが職員はもちろん、まだ誰も学校には来ていません。どうやら聞いていた通り雨が降ったら学校は休み!?
今日はタンナの学校と算数についてお話します。バヌアツの小学校も日本と同じ無償をうたってはいますが、実際はスクールフィー(授業料)を集めています。代金は1学期間1000vt(1100円弱)で年間3000vtです。学校はプライマリー(小学校)が1から8年生まで、セカンダリー(日本で言う中学校、高校)が9年生から15年生まで、その後が大学となります。プライマリー、セカンダリーは以前お話したように英語系と仏語系があり、往々にして仏語系の学校のほうがレベルが高いようです。タンナについて言えば、ブッシュの奥に住む村などには小学校に行っていない子どももたくさんいるし、授業料を払えないために学校へ行っていない子どももかなりいるようです。セカンダリーへ行っている子どもはナショナルイグザム(国の統一テスト)で一定の点数以上を取った者で、学校によってまちまちですが、プライマリーよりは高い授業料を払える家庭の子どもだけになります。セカンダリーでは授業料が払えなくて退学していくという話も聞いたことがあります。小学校にも学年末試験があって、その成績が悪いと留年し同じ学年でもう一度一年間勉強することになります。なので、4年生といってもかなり大きい4年生もいるし、8年生だとすでに大人にしか見えない子どももいます。かと思えばまだひよこのような、どう見ても幼児にしか見えない1年生もいます(^^ゞバヌアツでは留年は恥ずべきことではないようで、私が見る限りかなりの子どもが留年をしているし、「この子は卒業するまで何年かかるのかな・・・」と心配になる子どももいます。しかし、急がず騒がず、がバヌアツスタイルのようです(^^)
私はバヌアツ・タンナ島の小学校で算数のレベルアップのために活動しています。しかし現実は厳しく、算数科の指導以前の問題もたくさんあり、日々頭を悩ませているわけです(-_-;)ただ授業をするだけならさほど難しいことではないのですが、私が去った後のことを考えるといかに現地教員に技術移転・供与を行うかが鍵になります。それが難しい。きっと私はこれについて2年間悩み続けていくのだと思います。
タンナのお店であった不思議な(おかしな?)話。
さて問題です。1kg160vtのお米があります。このお米を5Kg買うと代金はいくらでしょう?想像してください。1kgの小分けの袋で5つ買うよりも、大きな5kgの袋を1つ買ったほうが安いと思いますよね?日本なら間違いなくそうだと思います。そうでないとしても単純計算したら160×5=800で800vtとなり、市場原理から言えばそれよりも安くなるはずです。しかし!そう思って値段を聞かずに5kgのお米を買ってみたところ850vtでした!つまり、850÷5=170 1kgが170vt!!まとめ買いしないほうが安いのです(>_<)簡単な計算がすぐにできるバヌアツ人はそうはいません。きっとこのおかしなからくりに気がついている人は誰もいません。たぶんお店の人も気がついてはいないでしょう。それがバヌアツなのですね。向かい合わせのお店で同じ品物の値段が2倍以上違うなんてこともめずらしいことではありません。アジア・南太平洋諸国では華僑が商業の実権を握っていることが多く、バヌアツもそんな国の一つです。しかし、タンナのあるタフェア州だけは華僑対策として外国人は商売ができない取り決めになっています。なので、算数が苦手(できない?する必要がない?)なバヌアツ人が商売をするとこういうことが頻発するのです。バヌアツで暮らしていると買い物くらいしか数字と接する機会はないのに、その買い物でもこんな状態。うーん(-_-;)
小学校で教えている限り、子どもの能力は同じ年齢の日本の子どもと比べてもそんなに低いとは思いません。それよりも教員が有効な方法で指導できないということを日々ひしひしと感じています。算数がないような国で生活すると思っている以上に初等算数が大切で生活に役立っていることがわかります。この思いが現地教員たちと共有できたらいいなぁ、なんて思う朝なのでした。
さて、人の声が聞こえだしましたが学校はあるのでしょうか??とりあえず外の様子を見に行こうと思います。・・・このままなしでもいいんだけど・・・なんーて(^^ゞ(この後雨は上がり、しっかりいつも通り授業ができました♪)
ではまた!Talaokam!(^o^)/(タラオカム 村の言葉でまた明日ね!という意味です)
写真はタンナのマンゴーです。そろそろ果物の時期も終わりです。すでにパイナップルはマーケットから姿を消しました。マンゴーは買うこともできますが、道に落ちているので拾えば食べられます(^^ゞ味は抜群です♪聞くところによると、マンゴーは時期が3回来るそうで、今がちょうど3回目の終わり。ちなみにバヌアツ人はマンゴーは皮ごと食べます。道を歩いている人のほとんどはマンゴーをかじりながら歩いています。そんなマンゴーともそろそろお別れです。ちなみにマンゴーの隣に移っているのは非常用ハンドマイク。使ったことはないし、今はベッドの下に入れてしまいましたが、こんなものも事務所から借りることができます(^^ゞ