ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.38 4.27 バヌアツ ジェネラル インフォメーション

2008-04-27 18:27:15 | Weblog
みなさんこんにちは!今日のタンナは朝から曇りですが、涼しい風が気持ちよく吹いています。私は学校の敷地内に住んでいるのですが、週末は私しかいないので静かな時間を過ごすことができます。今回はno.38にしてやっとバヌアツのジェネラル インフォメーション(バヌアツの概要)についてお伝えします。「今更かいな(^^ゞ」とお思いの方もいると思うのですが、私としてはガイドブックに載っているような情報だけではなく実際にバヌアツで生活してみて、バヌアツを感じてからお伝えしたかったので今の時期になってしまいました。これから数回に分けてバヌアツの概要をお伝えいたします^^

[正式国名] バヌアツ共和国 Republic of Vanuatu
[面積]    1万2189㎢(83の島からなり、新潟県とほぼ同じ面積)
[人口]    約22万人(そのうち約20%が首都ポートビラに住んでいます)
[首都]    ポートビラ(国内ではVila(ヴィラ)と呼ばれています)
[住民]    メラネシア人がほとんど。他に中国人、ベトナム人、イギリス人、フランス人など。
[通貨とレート] 通貨単位はVT(バツ)、1vtは約1.1円。
[言語]    ビスラマ語(ピジン英語)、英語、フランス語
[宗教]    主にキリスト教。タンナには貨物船を信仰の対象とするジョン・フラムがあります。
[気候]    乾季と冬季。今は雨季で季節は日本と逆になります。11月から3月が夏。6月から9月が冬。
[時差]    日本との時差はプラス2時間。日本が12時のとき、バヌアツは14時。
[識字率]  52.9%
[平均寿命] 男60.3歳、女63.2歳
[乳幼児死亡率] 60.8‰(2003)ちなみに日本は3‰
※ 出展・参考資料 外務省ホームページ、百科事典 マイペディア

バヌアツの日本での知名度は決して高くないと思います。私自身、赴任国の書いた書類が送られてきたとき「バヌアツ」という文字を見て「???」となったのを覚えています。バヌアツは日本から見ると赤道を越えた南太平洋に位置し、オーストラリアの東、フィジーとニューカレドニアの間、と説明するのが一番わかりやすいのではないかと思います。1878年からイギリス・フランスの共同統治(植民地)が行われ、独立は1980年(私と同い年です!)。独立前の名前は「ニューへブリデス」で、イギリス人の探検家ジェームス・クック(キャプテン・クック)が名づけたといわれています。バヌアツは火山島で、現在も9つの火山が活動中なのだそうです。その中でも最も有名なのが私の住むタンナ島にある世界で一番火口に近づける火山、ヤスール火山です。すでに4回ほど見に行きましたが、噴火活動が活発なときは思わず後ずさりしてしまうほどの迫力があります。また年末から活動が活発化していて、今は注意勧告が出ています。(とは言っても入山は各自の判断です)バヌアツといえば、人食い!という方もいらっしゃると思います。実際バヌアツではキリスト教が入る前は部族間闘争が絶えることがなく、首狩、人を食べるということも普通に行われていたそうです。特に私の住むタンナ島の男を「マンタンナ」と呼び、勇敢で強い(裏を返せば単純で野蛮)とバヌアツ国内でも一目置かれています。(マンタンナ=野蛮、賢くないと首都などでは差別的に見られることもあります。)そんなタンナ島では聞くところによると最近まで人食いが行われていたようです。私が計算したところによると30から35年前までそれは行われていたと考えられます。つまり、今の私の父親くらいの世代は人肉を食べたことがあるということです。その理由いかんは詳しく聞くことができませんでしたが、バヌアツ唯一の歴史書によると、以前は部族間闘争が絶え間なくあり、また村と村の友好関係は贈り物をし合うことで保たれていたそうで、例えばAの村がBの村を襲い人肉を得たら、それを友好関係にあるCの村へ贈る。村の関係は贈り物を贈りあうことで保たれるので、Cの村はお返しをしなくてはならず、もしそれができないとAの村と敵対関係となってしまう。そのため、Cの村はDの村を襲い人肉を得て、それをAの村へ贈る。それの繰り返しが行われていたということです。バヌアツには食料は豊富にあるので、飢餓などから人食いに走ったのではないと考えられます。一つの野蛮な「文化」だったと言えそうです。もちろんキリスト教の宣教師もその対象になり、記録があるだけで約600人の宣教師がバヌアツを訪れ食肉となったそうです。先月、チーフズデーという祝日に村であったセレモニーの中でも、
「(私を指差しながら)以前はホワイトマンがいたら食べた。しかし、今はそんなことはしない。」という話がありました^^;どうやら人食いは事実として最近まで行われていたようですね。ちなみに、バヌアツは青年海外協力隊の派遣国の中でも辞退率(派遣が決まってから辞退する率)が高い国だそうです。その理由は・・・もちろんこの「人食い」文化なのでしょうか(>_<)野蛮だといわれる「マンタンナ」のタンナ島ですが、住んでみると気候もよく、島のみんな気さくでとてもいいところなんですよ(^^)v島でも首都でも、私もタンナに住んでいるのでみんなに「マンタンナ」と言われます。私はそれを誇りに思っています☆

今回はこの辺で。次回はキリスト教の布教活動の歴史とイギリス・フランス共同統治についてお勉強しましょう♪では、また!!Imam!(^o^)/

写真は噴火するヤスール火山、ふもとから見たヤスール火山です。




no.37 4.22 初めての手応え

2008-04-22 18:08:54 | Weblog
みなさんこんにちは!
日本からのメールで「もうすぐゴールデンウィーク」という話を聞き、もうそんな時期なのかと驚いています。バヌアツの1学期は5月2日に終わるので、私も同じ時期に休暇をとることができます(^^)vそれまで仕事・生活etc・・・頑張っていきます♪

今日は活動を通して初めて感じたうれしい手応えについてお伝えします!!やっとそんな報告ができるようになりました(^^)v昨日、赴任先のロカタイ小学校教員を対象にワークショップを行いました。ワークショップは一日の授業が終わってから行われることや、バヌアツ人を対象に行うということを考えて短い時間で一つのトピックスのみを取り扱うスタイルで行うことにしました。今回のトピックスは「計算ドリルの簡単な使い方とその指導法」でした。バヌアツには「カリキュレイトブック」と呼んでいる計算の反復練習用のドリルがあります。それはバヌアツJOCVの先輩方が発案し製作したもので、わがロカタイ小学校には「カリキュレイトブック」が児童一人から二人につき一冊ずつあります。しかし、前任者の帰国後から私の赴任まで7ヶ月のブランクがあったことなどから、私が赴任したときにはその「カリキュレイトブック」は全く使われていませんでした。バヌアツの子どもの学力や学習状況を考えると、このカリキュレイトブックを使っての反復練習は大変効果的であり、私としてはこの「カリキュレイトブック」を現場に定着させたいと赴任時から思っていました。「カリキュレイトブックは子どもの学力を少しずつ向上させることができるから毎日使おう」と赴任してからずっと言ってきましたが、どの教員もその場では「そうだね!」と言ってくれても実際に進んで使っている様子はありませんでした。

私は自分の授業の時には毎回カリキュレイトブックを使い、各児童の得点データを取っていたので、今回そのデータを元に「いかにカリキュレイトブックが優れているか」を説明し、どの教諭にも使えるようにシンプルで簡単な指導の手引を合わせて作成し、ワークショップに望みました。ワークショップではまず4年生の実名を挙げて、その児童がカリキュレイトブックで学習を続けたことで2月から4月の今までにいかに計算力がついたかを具体的な数値として示し、その傾向は児童全体にいえると言うことを説明しました。また現地教員に子ども役になってもらい、私がカリキュレイトブックを使った模擬授業を行うことで、実際の授業を体験してもらい、その手順の簡単さを感じられるようにしました。最後に、さらにカリキュレイトブックを簡単に使う方法と結果をデータとして評価に活用できるように、日々の記録を簡単に残せる方法を紹介したところ、みんなとても気に入ってくれたようで「明日からやってみよう!」と言ってくれました。ワークショップを短い時間で内容をシンプルに分かりやすく行うスタイルは現地教員に大変好評だったし、その内容も「very interesting!!(とても興味深いよ!)」と言ってもらうことができ、タンナで活動を始めて約半年、現地教員への技術供与に取り組む中で初めてうれしい手応えを感じることができました。今日も昨日のワークショップを生かそうという教員の姿勢を見ることができ、うれしいことこの上なしです(^^)v今までの苦労が少し報われたかな、なんて思っています^^明日も現地教員がさらにやる気を出してくれるよう、フォローアップをしながら活動していこうと思います^^

昨日はワークショップもうまくいったし、夕日もきれいだったし、ずっと留守にしていたタンナの父ディクソンも帰ってきたし、とてもいい一日でした♪ではまた!Ale!(^o^)/

写真は昨日のワークショップの様子と夕日です^^またみなさんにいい報告ができるように、そしてまた「いい一日」を迎えられるようにがんばろーっと(^^)v

no.36 4.17 リアルタンナライフ no,2

2008-04-17 17:58:57 | Weblog
二日目は朝7時に起きたのですが、今タンナは地震が頻発していてその夜も夜通し地震がありました。ここ最近、自宅で寝ていても夜中に目が覚めることが多く、案の定その夜も夜中に何度か目が覚めてしまいましたが、比較的よく眠ることができました。朝ごはんはあらかじめ買っておいたパンと紅茶、そして初めて見る食べ物が登場しました!それはサトイモのような芋なのですが、色は紫、全体にひげのような太い根っこが生えていて、見た目は到底食べ物とは思えない出で立ち(*_*;しかし皮をむいて食べてみると、味はなかなか♪素朴ながらも味わい深い芋でした(^^)v

二日目の予定はまずミドルブッシュにある大きなウォーターフォール(滝)へ行き、その後歩いてタンナ島の東海岸ブラックサンドビーチへ。そしてそこで久々のサーフィン!!という予定です。最小限の持ち物とサーフボードを持って、いざ出発!!心配していた天気はまずまず。だんだん道なき道になり、子どもたちと馬に乗る人たちは違うルートで一足先にビーチへ行くとのこと。彼らにサーフボードを預け私たちは滝へと向かいました。車では入れないような道を約1時間半歩き、崖伝いに降りていくと・・・なんとそこには落差30mくらいはあろう立派な滝が!!毎日降り続く雨のせいで水の量がとても多く、そのしぶきと風は息ができないほど。そこでももちろん全裸になりみんなで水遊び♪でも寒い(>_<)タンナにもこんな立派な滝があるんだなと感心していたら、なんとここから川を下って海まで行くとのこと!!えーそうなの!?と驚く間もなくまた出発!大きな岩を乗り越え、時には水に飛び込み、時には崖にしがみつき、岩から岩へと跳びながらジャングルの中をひたすら海を目指し進む男たち。とてもエキサイティングで冒険心をくすぐる経験でしたが、こんなの危険すぎて観光ツアーにはなりそうにありません(^^ゞ途中で手づかみで川えびを取り、ヤムいもを掘り、大した休憩もせず進み続けること約1時間半。ついに来ましたブラックサンドビーチ!!いやー疲れた疲れた(+_+ゞそこでピースコーのサーファー、ノアと合流し約2時間くらい久々のサーフィン♪風も強く波も決してよくはありませんでしたが、久々のサーフィンは楽しかった(^-^)サーフィンをしていたら豪雨になり、海から上がるとみんながお昼ご飯を準備してくれていました。採りたてのココナッツジュースに焼いたヤムいも、それに途中で取った川えびの姿焼き。ところでみんなタバコ吸わないし、火はどうしたの??と聞くと、なんと木をこすって火を起こしたとのこと!「ひぇーそれじゃまるで原始人やんけ!」と驚く私を尻目にバヌアツ人はどこ吹く風♪さすがマンタンナ!!御見それしました<(_ _)>降り続く雨が弱くなったのを見計らって帰ることに。帰りは川を上るのではなく、ブッシュの中の道を歩いて村まで戻りました。しかし、道といっても降り続く雨で道は水で大きく削られ、その他の場所もどろどろです。土の柔らかい場所はどろどろ、硬い場所はとにかくすべる!!履いていたビーチサンダルを手にもち、そんな最悪な道を歩くこと約2時間・・・やっと村へ帰ってきました(*_*;今日だけで5時間以上歩いたのね。しんどかったー!
その後みんな雨水でスイムし、もちろんカバを飲みにカババーへ。疲れと空腹でみんなすぐにドロン。そして夕食のタンナスープ(マンタンナが作ったスープをタンナスープと呼びます。中身は関係なし!)を食べ、その夜はバヌアツ・アメリカ・日本の文化や暮らしの話になりました。バヌアツ人はとても日本に興味があり、たくさんのことを聞かれました。ほとんどのバヌアツ人(外国人?)が勘違いしていることの一つに、日本人はみんな空手をやっていて、ブルースリーもジェットリーも日本の空手家だと思っています。その夜もその話題になり、彼らは日本人ではなく中国人であること、日本人の中で空手をやっているのはごく一部の人たちであるとことなどを話しました。一番盛り上がった話題は、今バヌアツ、特にタンナでにわかに流行りだしている外国への出稼ぎの話でした。タンナでは一部の男たちがりんごの収穫の時期6ヶ月間の期間限定でニュージーランドへ出稼ぎに行っているそうです。私たちはアメリカ人として、日本人として、そして先進国の人間としてできる限りのアドバイスをしました。それはいい経験になるが、実際にはニュージーランドでの生活にお金がかかったり、そこでよくない遊びにはまって結果的には大したお金が残らないことが多いこと。結果的に身を持ち崩す例がたくさんあること。私は出稼ぎの多いサモアやトンガについてサモア研修のときに聞いた話などを彼らにしました。バヌアツ人は計画的に物事を進めることがほとんどできません。そんな彼らが大金を手にするとどうなるか。答えは簡単。後先考えず豪遊するのみです。そしてその後、その豪遊癖が抜けず破産するのです。

国民性としてお金はもらえるものと思っている。外国からの援助を当たり前のように期待している。実際にバヌアツは国家予算の約80%を外国からの援助でまかなっています。バヌアツにはバヌアツの暮らし方があり、タンナにはタンナの暮らしがある。そのことに早くみんなが気づかないとタンナはだめになってしまう気がします。ホームステイしたアニワの人たちはある程度それを理解していましたが、マンタンナは理解していない人が大多数です。急速な近代化の波は確実にタンナも飲み込んでいきます。私の任期はあと1年半。その間にもタンナは刻々と変化していくと思います。

しかし、実態はほとんど原始生活(^^ゞミドルブッシュでは大人も子どもも馬にビニール袋を敷いて当たり前のように乗っている。家でも特にやることはなし。やる場所もなし。学校で算数を教えてもなかなか理解できないわけだよな、うん。納得。本当に何もすることがないのです。3日目の朝、帰りのトラックを待つ間、キッチンで寝転びながら浦さんとこんな話をしました。「毎日天気悪いし、ここにいたら何にもする気がおきないよな・・・。」「そうですね・・・。」帰りはトラックに揺られ、午前10時には無事にロカタイ村の我が家に戻り、3日ぶりの我が家の居心地のよさをかみしめました。住めば都とは言うけれども、ホント、任地がミドルブッシュじゃなくてよかった・・・(^^ゞ

今回は観光じゃ決して見られないリアルタンナを見ることができ、とても貴重な経験になりました。結論!マンタンナはすごい(^^ゞ久々に村を離れて違う場所へ行くことができたのでいい気分転換にもなりました。さ、また仕事頑張るかな(^^)vみなさんもお体大切に仕事頑張ってくださいね!ではまた!Ale!\(^o^)/

写真はみんなで下った川、ウォーターフォール、ブラックサンドビーチでのサーフィンです。ウォーターフォールの写真の右側に立っているのが先輩隊員の浦さんです。二人とも男前でしょ??(^^ゞちなみに今私のヘアースタイルは坊主です♪似合ってます?人生初バリカンでした☆これもバヌアツでの初体験の一つです^^


no.35 4.15 リアルタンナライフ no.1

2008-04-15 17:29:46 | Weblog
みなさんこんにちは!ご無沙汰しております。前回からずいぶん時間が空いてしまいました(^^ゞ早いものでもう4月中旬。タンナは相変わらず雨季ですが、ここ数日はいい天気が続いています。バヌアツには季節感がないので気がつくと4月!!という感じです。日本からの便りに「桜が満開です」などと書いてあると、四季があるっていうのは風情があるなぁとしみじみと感じます。

なんで前回からこんなに時間が空いたのかというと、実は3月末に人生初のぎっくり腰になってしまったことも原因の一つでした(+_+)学生のときに酷使した体なので、確かに以前から腰に違和感が出ることはよくありましたが、まさかここバヌアツでぎっくり初体験してしまうとは思ってもみませんでした。ぎっくり腰初日、2日目は歩くこともできず「はぁう!」とか「う゛ぅ・・・」とか言いながら何とか生活しました。大した医療機関のないタンナ。最初はあまりの痛みとこれからの不安で「これはまずいことになったな・・・」と思ったのですが、人間の自然治癒能力はすごい!!あれから2週間以上が経ち、現在は腰もすっかりよくなりました。普段から気にしている分、腰は以前よりも調子がいいような気がします。胃潰瘍といい、ぎっくり腰といい、思いがけずバヌアツで初めて体験することがたくさんで毎日スリリングです(^^ゞ

活動としては、私が授業するとこが赴任先ロカタイ小学校の日常になるにしたがって、現地教員の怠慢が目立つようになってきました。私が授業をするときは一緒に指導にあたるように約束してあったのですが、最近では担任が露骨に遅れてきたり、教室に来ないなんてことも珍しくありません。ちょうど地域での話し合いや教員組合の会合が重なって忙しい時期だったのかもしれませんが、現地教員への指導も要請として受けている私としては、4月はこのままではいけないと頭を抱える日々でした。そんな中でも私の教育活動を真似てくれようとする教員が出てきたのも事実です。バヌアツのTerm1(1学期)は5月2日で終わり。現地教員に対してTerm1でどこまでやれるか、どうやって活性化していくかが日々の課題です。

そんな中、先週の週末に近所のピースコーのブレットとマシュー、タンナの先輩隊員の浦さんと私の4人でタンナ島の中央部、ミドルブッシュと呼ばれる地域へ2泊3日で遊びに行ってきました。私の一番の村の友達、ピースコーのブレットはタンナコーヒーの工場とコーヒー農家の管理をしています。私たちはミドルブッシュでコーヒーを栽培している農家の家に泊めてもらったのですが、そこで本当のタンナライフを経験することができました。リアルタンナライフとは!・・・きわめて原始生活に近い暮らしです!!ミドルブッシュは私の住んでいるウエストタンナ(タンナ島の西部)から車で小1時間程度の場所なのですが、ウエストタンナとは気候が全く違い、とにかく雨が多い地域です。それに伴い蚊も多い!道もどろどろ!もちろん電気・ガス・水道・通信手段なし!灯りはランプかろうそく、料理は薪、水は雨水、移動は馬!!(馬で移動する以外は私の暮らしも近いものがありますが(^^ゞ)と自然とともに原始的な暮らしをしているのです。しかも気候は雨がちでからっと晴れることはほとんどありません。そこでアメリカ人2人と日本人2人は何をしたかというと・・・雨が降れば居場所がないので軒下で雨宿り、食事のときはローカルキッチンの中で焚き火を囲みながらローカルフードを食べる。 スイム(水浴び)は貯めた雨水でもいいのですが、近くに川があるというのでみんなでその川までスイムしに行きました。たくさんの子どもたちがギャラリーとして見ている中、みんなで裸になり川の水でスイムしました。そこには全裸のバヌアツ人(メラネシアン)、アメリカ人(ホワイトマン)、日本人(アジアン)が。肌の色が違う3人が全裸ではしゃぐ。うーんインターナショナル♪せっかくスイムしても帰りは泥道を帰るので結局足はどろどろに・・・(^^ゞ日が暮れればカバを飲む・・・他に村でできることは何一つありません。もちろんカバはカスタムカバ(噛みカバ)で、みんなドロンドロンでした。(ドロン=ビスラマ語で「酔う」)初日はみんなカスタムカバにやられ、午後8時前にはダブルベッドくらいしかない小さなローカルハウスで4人が雑魚寝してミドルブッシュの初日の夜が更けていきました。

2日目は観光では決して見ることのできないリアルタンナアドベンチャーツアーへ!!続きは「ばぬあ通信」no.36で(^o^)/Ale!

写真は4人で泊まった小さいローカルハウス。入り口はかがまないと入れないくらいかなり小さいです(^^ゞそしてローカルキッチン、川でスイムするバヌアツ人、アメリカ人、そして日本人。もちろん全員全裸です♪この写真を見てもバヌアツ人がシャイなのが分かりますね!