みなさんこんにちは!タンナでの私の残り時間は11日になりました。まだ「ここを去るんだ」という気持ちにはなれていませんが、日々少しずついろいろなことが終わっていき、ゆっくりとタンナ最後の日が来るんだろうなぁと感じている今日この頃です。
今日(8/11)、山の上にある巡回先のラトゥーン小学校で算数ワークショップをしてきました。(算数ワークショップについては、ばぬあ通信no.70をご覧ください。)今日はラトゥーン小で行う最後のワークショップでした。今日のトピックは「分数」。バヌアツでは多くの先生が分数を正しく理解しておらず、間違った指導が行われることもめずらしいことではありません。2年前、私が赴任したときに参観したある小学校の授業でも、大きく間違った分数の指導が行われていました。しかしそのとき私はその間違いを指摘し、正すことができませんでした。赴任したばかりの私は「間違っている」と相手を否定し、正しい答えを言うことはできても、その理由や正しい考え方をビスラマ語で正しく伝えるだけの語学力がありませんでした。そしてそのとき「私が去るときまでにこの間違いを正そう!」と強く思ったのでした。あれから2年近い月日が経ち、今算数ワークショップの最後で「分数」を教えています。
今日のワークショップも和気あいあいとした雰囲気の中、現地教員は「忘れてたよ!」「そうなんだ!」と楽しそうです^^このラトゥーン小には私が誰よりも期待する若い先生「ヤブット」がいます。彼は仕事に対してルーズなところがなく、何よりも仕事に一生懸命。授業改善にも積極的。そして彼の授業はやさしい、温かい雰囲気をもっています。私は赴任したときから彼に魅せられ「彼に私の技術をすべて伝えたい!彼ならタンナを変えられるかもしれない!」と直感したのでした。ワークショップ中も彼は「和」を大切にしながら意見を出したり、みんなと相談してみんなの意見や質問をまとめて私に伝えてくれます。(この学校では現地教員同士はローカルラングレッジで会話しています)今日のワークショップの最後には「もし子どもに『(通分したあと)分数の足し算ではどうして分子は足すのに、分母は足さないのか』と聞かれたらなんて答えたらいいのだろう。」という、とてもいい質問を自然にしてくれました。ここバヌアツでは人前で質問することも大変なこと。「やっとここまでの関係を築けたんだ。」と感動すらしました。私はうれしく感じながらビスラマ語でその説明をしました。
今現在、彼は算数の分野において決して秀でてはいません。しかし、私は彼のやる気と内に秘めた情熱、そこから生まれる大きな可能性をいつも感じます。私は彼の真面目さと人柄に魅せられ、彼に対して精一杯の技術移転をしてきました。そして彼は今日、私にこう言ってくれたのです。「僕はテツヤから算数についていろいろ教わって、とても算数に興味が出たんだ。だから来年1年間、南太平洋大学の算数コースで勉強したいと思ってる。行けたらだけどね!」
・・・震えました。言葉になりませんでした。大学で勉強するには高い学費がかかるので、もしかしたら彼の進学は難しいかもしれません。でもそんなことよりも、現地教員が算数に対して、教育に対して向上心をもってくれた。そしてそれを行動に移そうとしてくれた。それだけでも十分うれしかった。目頭が熱くなりました。今日のこの感動は言葉にすることができません。私がバヌアツでまいた種が、早くも小さな芽を出そうとしている。そう遠くない将来、ヤブットは教員としてのスキルを高め、この国の教育を支える大きな木になってくれるでしょう。みんなに愛される大きな木に。私も負けてられない!もっともっと頑張るぞー!(^o^)/
国籍が違っても、言葉が違っても、熱い思いは必ず届く。
今私は、私を、そして私の活動を理解し、支えてくれている人々への感謝でいっぱいです。残り任期タンナで11日、バヌアツで1ヵ月半。この感動と感謝を胸に最後まで走り抜けます!ではまた!Imam!(^o^)/
写真は私が作ったTetsuya's Small MATHS Workshopの修了証を手にしたラトゥーン小の先生たちと最後の記念撮影をしたときのもの。私が首からかけているバスケットはラトゥーン小の先生たちからいただきました!左から私、ヤタ、ヤブット、アニー、ルートゥ。みんな、どうもありがとう\(^o^)/
今日(8/11)、山の上にある巡回先のラトゥーン小学校で算数ワークショップをしてきました。(算数ワークショップについては、ばぬあ通信no.70をご覧ください。)今日はラトゥーン小で行う最後のワークショップでした。今日のトピックは「分数」。バヌアツでは多くの先生が分数を正しく理解しておらず、間違った指導が行われることもめずらしいことではありません。2年前、私が赴任したときに参観したある小学校の授業でも、大きく間違った分数の指導が行われていました。しかしそのとき私はその間違いを指摘し、正すことができませんでした。赴任したばかりの私は「間違っている」と相手を否定し、正しい答えを言うことはできても、その理由や正しい考え方をビスラマ語で正しく伝えるだけの語学力がありませんでした。そしてそのとき「私が去るときまでにこの間違いを正そう!」と強く思ったのでした。あれから2年近い月日が経ち、今算数ワークショップの最後で「分数」を教えています。
今日のワークショップも和気あいあいとした雰囲気の中、現地教員は「忘れてたよ!」「そうなんだ!」と楽しそうです^^このラトゥーン小には私が誰よりも期待する若い先生「ヤブット」がいます。彼は仕事に対してルーズなところがなく、何よりも仕事に一生懸命。授業改善にも積極的。そして彼の授業はやさしい、温かい雰囲気をもっています。私は赴任したときから彼に魅せられ「彼に私の技術をすべて伝えたい!彼ならタンナを変えられるかもしれない!」と直感したのでした。ワークショップ中も彼は「和」を大切にしながら意見を出したり、みんなと相談してみんなの意見や質問をまとめて私に伝えてくれます。(この学校では現地教員同士はローカルラングレッジで会話しています)今日のワークショップの最後には「もし子どもに『(通分したあと)分数の足し算ではどうして分子は足すのに、分母は足さないのか』と聞かれたらなんて答えたらいいのだろう。」という、とてもいい質問を自然にしてくれました。ここバヌアツでは人前で質問することも大変なこと。「やっとここまでの関係を築けたんだ。」と感動すらしました。私はうれしく感じながらビスラマ語でその説明をしました。
今現在、彼は算数の分野において決して秀でてはいません。しかし、私は彼のやる気と内に秘めた情熱、そこから生まれる大きな可能性をいつも感じます。私は彼の真面目さと人柄に魅せられ、彼に対して精一杯の技術移転をしてきました。そして彼は今日、私にこう言ってくれたのです。「僕はテツヤから算数についていろいろ教わって、とても算数に興味が出たんだ。だから来年1年間、南太平洋大学の算数コースで勉強したいと思ってる。行けたらだけどね!」
・・・震えました。言葉になりませんでした。大学で勉強するには高い学費がかかるので、もしかしたら彼の進学は難しいかもしれません。でもそんなことよりも、現地教員が算数に対して、教育に対して向上心をもってくれた。そしてそれを行動に移そうとしてくれた。それだけでも十分うれしかった。目頭が熱くなりました。今日のこの感動は言葉にすることができません。私がバヌアツでまいた種が、早くも小さな芽を出そうとしている。そう遠くない将来、ヤブットは教員としてのスキルを高め、この国の教育を支える大きな木になってくれるでしょう。みんなに愛される大きな木に。私も負けてられない!もっともっと頑張るぞー!(^o^)/
国籍が違っても、言葉が違っても、熱い思いは必ず届く。
今私は、私を、そして私の活動を理解し、支えてくれている人々への感謝でいっぱいです。残り任期タンナで11日、バヌアツで1ヵ月半。この感動と感謝を胸に最後まで走り抜けます!ではまた!Imam!(^o^)/
写真は私が作ったTetsuya's Small MATHS Workshopの修了証を手にしたラトゥーン小の先生たちと最後の記念撮影をしたときのもの。私が首からかけているバスケットはラトゥーン小の先生たちからいただきました!左から私、ヤタ、ヤブット、アニー、ルートゥ。みんな、どうもありがとう\(^o^)/
青年海外協力隊21年度春募集に「小学校教諭」として応募し、先日、合格届けを頂いた者です。22年1次隊、派遣国はバヌアツのタンナ島、レナケル小学校となりました。前任者の方と交代で、2代目ということです。
私にとってバヌアツという国は未知で、さらにその中でも離島の「タンナ島」ということで、派遣された際の生活や活動に非常に不安を持っています。そのため、インターネットでバヌアツに関して調べていたところ、テツヤさんのこのブログを見つけました。拝見させていただいたところ、おそらく僕が派遣される予定のタンナ島の方だとわかり、ここに書き込ませて頂きました。また、タンナには男性4人が派遣されているということもわかり、「tak*ya*012*3さん」という方のブログもみつけ、同時に書き込ませてもらいました。
協力隊員としてのそちらでの生活、環境、小学校での活動、やりがいや苦労など、お聞きしたいことがたくさんあります。もしよろしかったら、メールで直接やりとりをして、色々と教えていただけないでしょうか?
アドレスがわからなかったので、ご迷惑でなければ、
「a061148m@u-gakugei.ac.jp」
にメールして頂き、アドレスを教えてもらいたいです。
突然で非常に申し訳ないのですが、宜しくお願いします。