'10-09-11投稿、追加・更新、強調
ウイキペディア、国土交通省、新聞、goo辞書、等の情報を検索して 「水」に係る記載を紹介しています。
今後、わが国では、原発事故によって正体不明の放射性物質に汚染された海、河川、飲料水、農業用水、工業用水など「水の浄化」および「水質の管理」に最善の努力、最深の注意をしなければならないと想われます
”諸悪の根源は汚染された水による”
全人類は水なしでは生きられない。きれいな水は飲料、農業用水、海に必要不可欠。
無駄を少なく安全な水を有効利用する水浄化プロセスの活用、および、特に、異常気象など天変地異、放射性物質による汚染、農業用水の枯渇・汚染によって、食糧自給が阻害されないように、農林水産資源の確保に係る包括的、かつ系統的なシステムの構築が望まれます。
現在の日本ではなかなか実感できませんが、わが国の財政の逼迫に伴なう円価値の低下、および輸出国の世界的な人口増加、グローバルな水需要の増加、加えて東日本大震災のような有事はいつ起こるかもしれません。
贅沢品(クロマグロ、フカヒレ、マツタケなど)の禁輸騒動とは次元の異なる「必要最低限な生活」のため農産物・食料資源の確保が難しくなる最悪の事態も想定しなければならない。
震災を契機として、異常気象など天変地異に強い効率的な低コストの工業的な食糧自給の更なる推進を期待します。
関連投稿:
・TPPに係るメモ(11-14更新)
今回は既報までの検索結果を参考にして「水の用途」に係る記載を以下に整理しました。
参考投稿:
・「水」とはどのようなものか?」に係る投稿 の整理
<世界の水(淡水)の総使用量の内訳>
国土交通省、水資源局、水資源部のデータ(2006) 、
「世界の水問題と日本」によれば、
<世界と日本の水使用量>
約3500億m3(1995)であり、
そのうち日本での使用量は約831億m3
<世界の水使用比率>
『ウィキペディア』の仮想水(バーチャルウォーター)について
の記述によれば、
世界の水の使用量の内訳は、
<工業>に2割 <生活>に1割 残り7割は <農業>*1
*1 農業とは土地を耕して穀類・野菜・園芸作物などの 有用な植物を 栽培し、 また植物を飼料として有益な 動物を飼育して、人類の生活に必要な資材を生産する産業。 広義には、畜産加工・林業も含む。(引用:goo辞書)
⇒現代文明を支える工業用水より農業用水が多いのは
管理不十分か?
国土交通省の「世界の水問題と日本」のデータによれば、
日本においては生活用途水の比率*2が約18%と多い。これはトイレ、風呂、洗濯、他に使用する総量が多いこと、および、日本は農産物、等に係る仮想水(バーチャルウォーター)輸入量が多いため、農業用途の水の比率が少ないことによると想われます。
*2 ひとり1日あたりの平均的な生活用水量は 約157億m3(国土交通省のデータ)、 人口約1.3億として、約300L/人・日に相当する。
(補足)
世界水の日に因んで記載した「地球の淡水ごくわずか」の記事において
「安全な飲料水」は0.01%に過ぎないというWater Crisis (朝日新聞グローブ)、他からの危機的な情報はグローバルな見地からは現実のようです。
⇒これからは「金を湯水のように使う」という潤沢な水に喩えた言葉は死語になりかねないと想われます。 食料自給率が低く、食料輸入という形で大量の仮想水を輸入している日本にとって、現状のグローバルな食糧バランスが崩れた場合には、警戒しなければならないと思われます。