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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

小さいけど、小さいから、陶磁器の魅力がいっぱい ~ 1つ目 八王子夢美術館 ~

2005年05月08日 | ぐるっとパス
今年度、1つ目に行ったのは、ぐるっとパスの一番最後、46番になっている八王子市美術館。
カナダ・モントリオール美術館所蔵クレマンソーコレクション「香合の美」という企画展(~5/29)を観てきました。


「香合」というのは、茶道具の一つでお香をいれる蓋付きの容器のことだそうです。見たことも聞いたこともなかったのですが、けっこう気に入ってしまいました。
モネとも親交のあったフランスの政治家(元仏首相)のクレマンソーさんが、江戸時代末から明治前半の陶磁器の香合を日本全国から集めたものの一部だそう。丸や四角などのシンプルな形に美しく絵が書かれているものや、鶴、亀、猿などの動物、花、七福神や人、家などをかたどったものなど、じつに様々でとても面白かったです。
どれも手のひらにのるサイズなのに、ものすごく精巧。器と蓋との境目なども工夫されてて、どこまでが蓋かわからないものもありました。ところどころ設置されているルーペを覗けば、さらに、その精密さに惚れ惚れ。
また、コンパクトだから、さほど広くない美術館にも多数展示されていて、日本全国の陶磁器を見比べることができ、なんだか得した気分。同じ亀をかたどったものでも、それぞれ特徴があって、違いを楽しむことができました。
なんでも鑑定団を見ても、ぜんぜん陶磁器の価値がわからない私でも、こんな小さな道具を芸術的に作ってしまう日本の伝統芸術の質の高さに感激しました。と同時に、ちょっと陶磁器の魅力がわかった気になってしまいました。
以前、古伊万里の大皿を見たときに、「もし誰かがくれるといっても、心配で寝ることも出かけることもできなくなりそうだから欲しくない」と思ったのですが、これなら欲しいと思いました。(誰もくれないけど)(く)


ぐるっとパス一発目にしては、ずいぶん地味というか渋いものになりましたが、結構楽しめました。
歴史や陶磁器の知識のまったくない私のようなものでも様々な器を見て、日本の職人芸のすごさを改めて実感。
小さな器に七福神や六歌仙がついているものまであって、こんなの使いようがないだろ! とつっこみたくなるような、いくところまでいっている器に言葉をなくしてしまいました。
これを見たカナダ人は日本人をどう思うんだろう。
まあいいんだけど。
それにしてもお客が少ない(そして、年齢層が高い)。
日曜だっていうのに。
途中の通りでやっていた学生プロレスやコーラスには結構人だかりができていたのに、実に寂しい限り。(ひ)

**いろいろデータ**
・駅からかかった時間 徒歩 約10分
  (徒歩15分となっているけど、案外近かった。途中の道でやってた「学生天国」は大盛況でした。)
・観るのにかかった時間 約45分  
・今回の観覧料 500円→0円  
・トータルのお得額 -1500円(パスの代金2000円 - 500円)


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