「奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている」/神奈川新聞(カナロコ)
奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている
2012年7月14日(土)-9月23日(日)
横浜美術館
http://www.nara2012-13.org/
先週の日曜に見てきました。
今週末で展示終了ということもあって、大盛況。
といっても、不思議なことに大混雑なのはチケット売り場とミュージアムショップで、展示自体は割とゆったり見られるようになっていました。
チケットを買い求める人の列が外まで伸びていたのは、ゆっくりチケットを売ることで入場制限していたからなんでしょうか。
そう思えるくらいギャップがありました。
チケットを既に持っていて、ラッキーでした。
ミュージアム・ショップと、会場限定のグッズ売り場の方は混雑だけでなく、あまりにもベビーカートの数が多すぎるのが怖かった。
人が密集している中をベビーカートでどんどん進んでいく人って、すごい勇気というかなんというか。
ボヤボヤしていると、狭い通路の前後をベビーカートで挟まれたりして、近くにいるのも怖い状態だったため、グッズは一切買わず逃げるように出てきました。
奈良美智の大きな展示を見るのは、青森以来。
その後も近代美術館でドローイングの展示を見たり、ギャラリーで展示を見たりはしていますが、今までの奈良美智の展示とはずいぶん違う気がしました。
ともかく今までは展示の大きさは関係なく、とにかく過剰なくらいたくさんの作品を所狭しと並べて、混沌とした世界を作り上げていたのに、今回は会場に隙間が多く、広い空間の中にポツポツと作品が並んでいるという印象。
別に、作品数が少ないんじゃないの、と文句をいうつもりではなく、この隙間というか、余白のようなものも、最近の奈良美智の作品の一部ではないか、という気がしました。
「君や 僕に ちょっと似ている」というタイトルに忠実といっていいのか、ほとんど女の子の姿のみ。
そうした作品を次々と見ていくと目力の強さに圧倒されます。
こちらも見つめられている感じで、息が抜けなくて疲れてくる。
奈良美智の発言を読んだり、聞いたりすると、同じ話の中に共感と違和感の両方があることが多い。
作品自体のわかりやすさと、本人の意図や居場所のわかりにくさのギャップがいいです。(ひ)

奈良美智:君や 僕に ちょっと似ている
2012年7月14日(土)-9月23日(日)
横浜美術館
http://www.nara2012-13.org/
先週の日曜に見てきました。
今週末で展示終了ということもあって、大盛況。
といっても、不思議なことに大混雑なのはチケット売り場とミュージアムショップで、展示自体は割とゆったり見られるようになっていました。
チケットを買い求める人の列が外まで伸びていたのは、ゆっくりチケットを売ることで入場制限していたからなんでしょうか。
そう思えるくらいギャップがありました。
チケットを既に持っていて、ラッキーでした。
ミュージアム・ショップと、会場限定のグッズ売り場の方は混雑だけでなく、あまりにもベビーカートの数が多すぎるのが怖かった。
人が密集している中をベビーカートでどんどん進んでいく人って、すごい勇気というかなんというか。
ボヤボヤしていると、狭い通路の前後をベビーカートで挟まれたりして、近くにいるのも怖い状態だったため、グッズは一切買わず逃げるように出てきました。
奈良美智の大きな展示を見るのは、青森以来。
その後も近代美術館でドローイングの展示を見たり、ギャラリーで展示を見たりはしていますが、今までの奈良美智の展示とはずいぶん違う気がしました。
ともかく今までは展示の大きさは関係なく、とにかく過剰なくらいたくさんの作品を所狭しと並べて、混沌とした世界を作り上げていたのに、今回は会場に隙間が多く、広い空間の中にポツポツと作品が並んでいるという印象。
別に、作品数が少ないんじゃないの、と文句をいうつもりではなく、この隙間というか、余白のようなものも、最近の奈良美智の作品の一部ではないか、という気がしました。
「君や 僕に ちょっと似ている」というタイトルに忠実といっていいのか、ほとんど女の子の姿のみ。
そうした作品を次々と見ていくと目力の強さに圧倒されます。
こちらも見つめられている感じで、息が抜けなくて疲れてくる。
奈良美智の発言を読んだり、聞いたりすると、同じ話の中に共感と違和感の両方があることが多い。
作品自体のわかりやすさと、本人の意図や居場所のわかりにくさのギャップがいいです。(ひ)
