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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

NBA&NCAA TV

2006年10月16日 | お家でウダウダ
疲れがたまっていたので、休日ずっとダラダラとテレビを見ていました。
世界選手権の録画をようやく消化して、リーグパスで放送の昨年のLAレイカーズvsトロントを見ました。
コービーが81点取った試合です。
こういう試合は後から見ると大味でつまらないことが多いのですが、意外にも興味深い試合で全然飽きませんでした。
アンチ・コービーの人からはトロントのディフェンスが悪いから達成した記録だと意見もありましたが、試合をほぼ通して(結構カットがあった)見るとそれが偏った見方だということが分かります。
コービーにマッチアップしていたモーリス・ピーターソンはそれなりにがんばっていました(第4Qでコービー・ショーになるまでは)。
問題はトロントのPGがマイク・ジェイムズだったこと。
前半からジェイムズは恐ろしく高い確率でシュートを決めていましたが、どう見てもボールを持ちすぎ。
ボッシュ、ボナー、ローズといった能力の高い選手が高確率でシュートを決めて前半はチームで60%以上のシュート成功率。
しかし、ターンオーバーが多いし、チームでの攻撃というのが全然出来ていない。
1試合ずっと、個人の能力だけでシュートを決め続けられるのは相当難しい。
ジェイムズはフルコートで厳しいディフェンスを仕掛けられたりすると、すぐにミスをしてしまう。
そして、彼がボールを長く持ちすぎているせいで他の選手のリズムが崩れてしまう。
そこからのターンオーバーで、コービーにフリーでシュートを打たれる場面が結構ありました。
後半になるに従って、トロントはいいところがなくなっていく。

ということで、マイク・ジェイムズのいるミネソタはかなり心配です。
彼の能力がかなり高いだけに。
この試合で素晴らしいと思ったのはマット・ボナー。
今シーズンで3シーズン目になるボナーは外からのシュート・タッチがすごくいい。
リバウンドが少ないみたいですが、昨年は22分の出場で7.5ポイントで3ポイントはチーム3位というからなかなかです。
今シーズンから彼はサンアントニオ。
サンアントニオはデンヴァーにいたエルソンも加入しています。
インサイドの抜けた穴をジャッキー・バトラー、オベルトといった選手たちを含めどうカバーしていくか楽しみです。
ダンカンはシーズン中あまり無理させず、今シーズン限りでの引退の噂も出ているオーリーをここ一番というときまで休ませておければ、あの強さが戻ってるんでしょうけど。

もうひとつバスケットの番組を見ました。
「ボブ・ナイト・スクール」というテキサス・テックのHCボブ・ナイトが登場するというもの。
NCAAバスケット界トップのクレイジーな男、ボブ・ナイトがバスケットに対していかに真摯な人物であるかよく分かります。
十数人のテキサス・テックでバスケットをしたい若者が2週間のバスケット漬けの合宿生活を送り、たった1名の合格者になるべく切磋琢磨していく。
まあ、よくあるパターンのサバイバル番組なのですが、これが面白い。
変に奇をてらったことはまったくせず、NCAAバスケットに求められるのがどんな要素をもった選手か実によく分かります。
1回1時間の番組で全6回もあるものですが、決して長く感じないし、変にウエットなノリにならないところがいい。
ボブ・ナイトは選ばれなかった選手たちの力を十分認め、落ちたのは自分の選び方に遭わなかっただけといい、必要があれば他の学校に入るための推薦状を書くと言う。
これだけちゃんとした人物なのに、突然切れて暴れたりするのは、彼の中に潜むクレイジーな何かのせいなんでしょうねえ。
NCAAのトップHCを紹介する番組で、ボブ・ナイトほどまともなコーチを知らない、と発言していた人がいましたがようやく納得出来ました。
こんな本が昔、出ていたようです。
ちょっと気になる。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4931033873/hatena-22/ref=nosim
現ニックスのHCは確か彼の教え子なんですが、ボブ・ナイトに渇をいれてもらったほうがいいかもしれません。(ひ)



なぜ××は上からものを言うのか

2006年04月29日 | お家でウダウダ
4月4日は、もうとっくに過ぎているのですが、この日U2のコンサートに行く予定した。
友人がチケットをとってくれたので、非常にラッキーだったのですが、「アーティスト側の事情」ということで延期。
4月になってようやく、今年後半に振り替え公演をする予定という発表がでました。
メンバーの家族の病気というのが理由らしいので、それは仕方がない。
精神的にも万全の状態でぜひ来日していただきたい、と思います。

しかし、しかし、その発表の文面を読んでいるうち無性に腹が立ってきました。
これがチケットを買った客に対しての態度か、という感じの上から見下ろしている感たっぷりの文面。
「最大限努力をしております」「皆様のご理解に感謝致します」「払い戻しに関しては、現地のプレイガイドの案内にしたがってください」
それに振り替え公演を見たければ、チケットの半券を郵送しなければならない。
4月4日のチケットをとるのにも、多くの人がチケット代以上の金額がすでにかかっているはず(郵送料・電話代・プレオーダー代等)。
その上、郵送までさせるのかい! という感じですよ。

まあ、別に私は、U2を呼ぼうとしている会社だけのことをいうつもりはありません。
今年の夏、行われるバスケットボールの世界選手権でも、試合の組み合わせの発表がチケット販売直前にかえられる、というとんでもないことがありました。
それでも、我々はちゃんと事前に発表してますから、という態度。

他の方々のブログを見せていただきましたが、メンバーの心配や、振り替え公演にいけるかどうか、について書かれていることが多かったようです。
U2のファンはみんな心優しいんだなあ。
それが唯一、今回、よかったことかもしれません。
そういえば、発表には「アーティスト側の事情」としか理由が書かれてなかった。
それもひどいなあ、ひどすぎる。(ひ)



夜中の激痛の正体は… ~その3~

2006年01月21日 | お家でウダウダ
8月にも見かけた水泡つきの湿疹が再び現れたのが気になった週明け、予約した整骨院に行く前に皮膚科へ出かけました。(仕事帰りに、病院のはしごっていうのもなんだけど…。)

「今日は、じんましんで来たんですけど、その少し前に、足が痛くて目が覚めて…」
と一応と思って話しはじめた激痛の話。なのに、反応してカルテに書き始める先生。
「マッサージして楽になったんですけど、同じあたりにじんましんができて…」
と足を見せると、
「帯状疱疹ね」と即断。
「足が痛くて目が覚めたってあたりからそう思ってたんだよねぇ。」
とあっさり。

そうだったのです。8月に疑われて、実際はアレルギーだったために悪化させてしまっただけだった元凶、帯状疱疹(あのときは水疱瘡といわれたけど)だったんです。確かに、間違われるのもわかるかも…。

「整骨院じゃなくて、先にこっちにきてもらえれば良かったんだけどね」
またしても、通うべき病院を間違えていました。学べない私。
とりあえず、
「あなたが間違うのもわかる。湿布張ってかぶれたからってここ来て、帯状疱疹ってわかるひといるから」
と慰めてもらう。

「でも」
でも?
「マッサージとか湿布とか、帯状疱疹悪化させるんだよね。お風呂もしばらく我慢して。」
全部思い切りやってしまってました。
さらに、強くないと聞いていた前に残っていた薬を塗ったというと、
「あー、あれ使っちゃった?あれも、悪くするんだよねぇ」
とダメ押し。
ことごとく悪化させることをしてしまっていたのです。あーあ。

奇跡的にというか、不思議にというか、それでも快方に向かっていました。
とりあえず軽いので抗生物質をしばらく飲んで、湿疹に薬を塗れば直るそう。
でも、普通より若い年齢で出てしまっているから、99%もう一回はなるだろう、とのこと。(あの痛みがまたくるのかと思うと憂鬱。)
昔は一度なれば二度とならないと言われたけれど、今は早く直る分、早く再発するそう。抗体が10年から20年で切れるんだそうです。


またしても自分の判断がことごとく間違っていたことにショックを受けながら、皮膚科を出て、整骨院に電話しました。
ずっと心配してくれていたし、原因がわからないのを気にしていたし、このまま行かないと心配されるのではないか、と思って。

整骨院の先生は、帯状疱疹だったことを告げると、ひどく落胆したような声で、「わざわざご連絡ありがとうございました。一ヶ月たってまた体調が悪いようなことがありましたらお越しください」とおっしゃってくださいました。

すごーい罪悪感。
帯状疱疹だったことを見抜けなかった自分を責めるような先生の面持ちを、勝手に想像。「なんで見抜けなかったんだー、俺は」とやけ酒する姿が浮かんできて、ますます落ち込んでしまいました。

せめてものお詫びに、運動不足と左右のバランスの悪さは気をつけて生活したいと思います。
それにまぁ、いつ整骨院のお世話になるかもしれないし。

でも、気になるなぁ、整骨院にあった漫画「MONSTER」の続き。(く)

夜中の激痛の正体は… ~その2~

2006年01月20日 | お家でウダウダ
整骨院に通い始めて足の痛みが減ったので、やっぱり運動不足が原因か?と思っていたのもつかの間。新たな異変が現れてしまいました。(まさか続編があるとは、誰も思わなかったですよね。私もです)

整骨院の先生は、ひとをオヤジ呼ばわりしたり、と口が悪い(それもこちらをリラックスさせるためのような雰囲気)ものの、すぐに仕事熱心な人だとわかるほどの人。
私が少しでも楽になるようにと、いろいろと治療を施しながら、原因を突詰めようとしているみたいだけれど、これという理由が思い当たらないよう。こっちは、痛みがなくなればそれでいい、と思って呑気にしていたけれど。

とりあえず、運動不足と左右の極端なほどのバランスの悪さを指摘されたので、朝晩軽くストレッチをしたり、カバンを持つ手を変えたり、仕事中も姿勢を気をつけるようにしてみました。
それから温めのお風呂に長くつかったり、自分でもマッサージをしたり、少しずついろいろ試してみました。

週末には、痛みはほとんどなくなり、すっかり安心していたころ、気がついたのです。左の太腿に、ポツポツと湿疹ができていることに。

最初は、整骨院で着替えたり、器具に触ったりしているから、「なんかかぶれたのかな」ぐらいに思っていたのですが、しだいにそれは大きくなっていきます。ついに湿疹の中央に水泡が現れてきました。そしてかゆくてたまらないのです。
「もしや、またアレルギー?」
でも、でも、なんで左足の太腿だけなの~?

なにはともあれ、週があけるのを待って、皮膚科に行く事にしました。
そこで、私は真相を聞くことになったのです。まさか、再びこんなこととは…。

(く)

夜中の激痛の正体は…

2006年01月14日 | お家でウダウダ
またしてもやってしまいました。

「うわぁ、なんだ、この痛みは!」
夜中に突然の激痛で目が覚めました。
左腿がズキズキと痛み、思わず両手で抱えて「イタッ、イタッ」と言い続けてしまうほど。右を向いても、左を向いても、起きあがっても寝ていても、どうにもこうにも痛い。なんなんだ、この痛みは一体。

確かに前の日から、左の太股が痛かった。
でも、とくにぶつけた訳でも、何かした訳でもない。筋肉痛とか、これまでに経験した痛みとも違う。インターネットで調べてみてもそれらしき病名も見あたらない。
まぁ、コタツで寝ている分には差し支えないし、足が痛いと一言言えば、「あれ、持ってきて」「これ片付けて」と言うだけで済むから、いつもより快適(?)なぐらいだとのんきなことを思っていた。それに、お風呂にゆっくりと入ったら少し楽になったと思っていたのにー。この夜中の激痛である。

それにしても一体、なんで、こう具合が悪くなるんだろう。鎮痛剤で痛みを抑えた頭で考えてみました。

風邪や頭痛はあたりまえ、年に一度は訳のわからん病気にかかってしまう。それが今年は年明け早々だなんて。スーパーの大安売りかと思うほど、小さな病気にやたらにかかるなんて我ながら自分の体は一体どうなってるんだと思う。(確かに安い物には敏感に反応してしまうけれど。)
何も悪いことをしていないというのに、具合が悪くなるのはどうしてなのー。何か悪いことをしたっていうの?

なんてことを思いながら、いつまた激痛が襲うともしれないと思い、仕事を休んで病院に行くことにしました。前回の反省(8月23日~28日のブログ参照のこと)から、今回は事前に病院情報を収集して、評判のよい整骨院に。

で、言われました。
「ちょっとひどいですよ、この体。これじゃ、オヤジですよ、オヤジ。ストレッチぐらいやりましょうよ。」

え? 
はっきりとした原因はわからないと言いつつ、「この体が良い訳ないのは明らか」と先生は宣う。どうやら腰痛が左腿に響いて激痛を起こしているらしい。ガッチガチになっていた体に、電気をかけたり、マッサージしていただいたら、痛みは、かなり和らいだ。

って、ことは単なる運動不足が大きな原因?運動不足の報いが、この激痛?
運動不足って、そんな罪なことなの?

そうなんです。私が悪かったのは「したこと」ではなく「しなかったこと」だったんです。たしかに「怠惰」って、七つの大罪の一つでしたよね。
授かった体を大事にしないなんて、確かに重大な罪かもしれない。
悲しい気分になりながら、反省してます。

というわけで、正月に立てた目標が早くも実現できなくなりました。
週1回ジム通い。代わりに今週は3日も整骨院に通ってしまいました。
当分ジムではなく、整骨院に通うことになりそうです。

あーあ。(く)

MASK DE 41

2006年01月13日 | お家でウダウダ
またDVDで見た映画です。
タイトルだけでは何の映画なんだかという感じですが、邦画です。

MASK DE 41(2001)

監督: 村本天志
脚本: 足立紳
出演: 田口トモロヲ
松尾スズキ
筒井真理子
伊藤歩
蒼井優
中川五郎
片桐仁 (ラーメンズ)
小日向文世
ハヤブサ
元川恵美
ミスター雁之助(FMW)
ファング鈴木(JDスター女子プロレス)
レジー・ベネット
冬木弘道
川津春
加納幸和
黒田勇樹
黒田哲広(FMW)
内田春菊
ザ・コブラ(FSR)

この出演者のめちゃくちゃさはすごいです。
プロレスの世界を描いた映画だからFMWをはじめとするレスラーが出るのは分かるとしても、松尾スズキ、筒井真理子、小日向文世といった面々に加え、なぜかミュージシャンで翻訳家・音楽評論家の中川五郎まで出ている。
芝居のできる人、ボロボロの人のレベルの差がすごくて笑ってしまいました。
田口トモロウの娘たちなんて、セリフの言い直しとか平気でしてましたからね、どんな映画じゃと見ていて呆然としました。
マスター役の中川さんのユルーイ感じはすごいです。

そんなつっこみどころ満載の作品ですが、話は会社にリストラされて受け取った退職金をインディ・プロレス団体の旗揚げ興行のためにつかってしまい、崩壊寸前だった家庭を完全に崩壊させてしまった父、田口トモロウがプロレスラーとして、リングに上がってしまうという物語。
一応、家族の崩壊という問題を描いたストーリーになっているので、プロレスにまったく興味がない人にもそれなりに楽しめるものになっています。
完成から公開までに3年かかってしまったということですが、リストラの問題はどんどんひどくなるばかりですからテーマとしては古くなっていません(蒼井優のダンスとかプロレスの古さは否めませんが)。
物語はクライマックスに向かっていくものの、結局、家族は崩壊して新しい方向にそれぞれ進んでいくというのも今日的でリアリティがある気がします。

それにしても一年かかって体を鍛えたという田口トモロウの体にビックリ。
あんなに立派になったら、「ばちかぶり」で脱いだときに観客ひいちゃうだろう、というくらい(もうやらないでしょうけど)。
その効果か、プロレスシーンには妙な迫力がありました。
松尾スズキのいい加減な男はまさにはまり役です。
その恋人役(?)の浜田京子(!)は大丈夫かこんなことして、という設定。
松尾スズキに惚れちゃってプロレス転向した挙げ句、子供ができてしまうという役なのです。
驚いていたら「アニマル浜口ジム」というクレジットがエンドロールにあったからOKがでたんでしょうね。
さすがアニマル浜口というべきなのか。

なんだかまとまりが全然ない文ですが、内容もそんな感じです。
いろいろ突っ込みながら映画を見たい人にお勧めします。(ひ)






ライフ・イン・ザ・シアター 栄光と喝采の日々

2006年01月10日 | お家でウダウダ
正月休みはろくに外出しなかったので、久々に映画を見ました。
先日感想を書いた「デブラ・ウィンガーを探して」が今年1本目。
「2046」、「華氏911」と続いて、この「ライフ・イン・ザ・シアター」が4本目。
今年は毎月5本ずつ映画を見ようと思ったのですが、今月分はあと1本でクリア。
休み続きで、毎月3冊読もうと思っていた本のほうは、まだ1冊目ですが・・・・。

今年舞台で上演されるこの作品ですが、チケット代がまたしても高い。
市村正親と藤原竜也だもの、そりゃあ高くてもしかたないんでしょうが。
マメット原作ということで気になる作品ですが、とりあえず映画版をみることにしました。



監督: グレゴリー・モシャー Gregory Mosher
製作: デヴィッド・マメット David Mamet
   マーク・エイブラハム Marc Abraham
原作: デヴィッド・マメット David Mamet
脚本: デヴィッド・マメット David Mamet
撮影: フレディ・フランシス Freddie Francis
音楽: デヴィッド・マイケル・フランク David Michael Frank
 
出演: ジャック・レモン Jack Lemmon
   マシュー・ブロデリック Matthew Broderick

制作年度は93年。
劇場公開されていないテレビドラマみたいです。
それにしては出演者が豪華。
主役2人以外は一切セリフなし。
舞台に立ち続ける2人の俳優を描いた作品という、いかにも芝居らしい芝居。
マシュー・ブロデリック演じる若い俳優ジョンはベテランのロバート(ジャック・レモン)とコンビを組んで舞台にたち続ける。
ロバートは舞台での心構えや芝居についてジョンに普段から話すが、自分の老いや孤独な生活が見え隠れする。
何とか自分の老いを隠して、立派な先輩であり続けることでジョンの関心をひきつづけようとする、ロバートが痛々しい。
ジョンを心配しながらも、その若さと可能性に嫉妬せずにいられないロバートが見せる表情にはときどきホモセクシャルな印象さえ受けます。
俳優2人の芝居に生きる日常というシンプルなストーリーなのに、いろいろと考えさせられる作品。
それぞれの俳優が、セリフや行動の奥に秘めている感情が伝わってこないと、すごく平凡な芝居になってしまうんでしょうが。
他のマメットの、激しいやりとり、ストーリー展開のある芝居とはまったく違うので、肩すかしをくらう人もいるかもしれませんが、私としては十分楽しめました。
映画の本もたくさん書いているマメットはこんなものも書けるんですね。
これは日本で上演しても違和感の無い作品だという気がします。(ひ)



デブラ・ウィンガーを探して

2006年01月04日 | お家でウダウダ
新年最初に見た映画の話を、といってもDVDに録画したままになっていたものです。

デブラ・ウィンガーを探して(2002年/アメリカ映画)
監督:ロザンナ・アークェット
製作:ロザンナ・アークエット、ハッピー・ウォルターズ、デヴィッド・コディコヴ、マシュー・ウィーヴァー
エグゼクティブ・プロデューサー:マーク・キューバン、トッド・ワグナー
共同プロデューサー:クリスティナ・バークメイヤー

出演:パトリシア・アークェット、 エマニュエル・ベアール、 カトリン・カートリッジ、 ローラ・ダーン、 ジェーン・フォンダ、 テリー・ガー、 ウーピー・ゴールドバーグ、 メラニー・グリフィス、 ダリル・ハンナ、 サルマ・ハエック、 ホリー・ハンター 、ダイアン・レイン、 ケリー・リンチ、 ジュリアナ・マルグリーズ、 キアラ・マストロヤンニ、 サマンサ・マシス、 フランシス・マクドーマンド、 キャサリン・オハラ、 ジュリア・オーモンド、 グウィネス・パルトロウ、 ロビン・ライト・ペン、 マーサ・プリンプトン、 シャーロット・ランプリング、 ヴァネッサ・レッドグレーブ、 テレサ・ラッセル、 メグ・ライアン、 アリー・シーディー、 エイドリアン・シェリー、 ヒラリー・シェパード・ターナー、 シャロン・ストーン、 トレーシー・ウルマン、 ジョベス・ウィリアムズ、 デブラ・ウィンガー、 アルフレ・ウッダード
★特別出演:ショーン・ペン、ロジャー・エバート(映画評論家)

女優34名にインタビューを行って作り上げた作品。
これだけのメンツがそろったのは監督が女優のロザンナ・アークェットだから。
ハリウッドで女優を続けていくことがいかに困難なことであるかを女優たちが語っています。
ギャラって払ってるのかなあ?
タイトルに登場するデブラ・ウィンガーが突然、女優業を引退したことにショックを受けたロザンナが、彼女がなぜ女優業を辞めざるをえなかったのかを考えた末に、女優たちへのインタビューを行ったというわけです。
話はいろんな方向に飛びますが、ポイントとなるのは①女優業と子育ての両立がいかに難しいか ②女優がある程度の年齢(特に40代以降)になると整形して若作りするか、端役で我慢し続けるしか仕事がない ということ。
要するにハリウッドという特殊な世界で女性が成功し続けるのが、いかに大変かという話です。
これを女優の単なるグチ、世間話とみる人にとっては酷くつまらない映画です。
ドキュメント映画としては、女優サイドの意見を延々と述べているだけのものなので、あまりいい出来とは言えないのも確かです。
編集の仕方もそんなにうまいとは思えない。

しかし、私としては考えさせられるところの多い作品でした。
日本ではずいぶん昔にアイドルが映画と音楽を支配して、更には子供がタレントになる時代になって、大人がみんなで楽しめる娯楽というものが無くなって久しい。
その状況は日本ほど酷くないにしてもアメリカも同じだな、と思いました。
先日、中年男性・女性向けの雑誌の編集長が登場して、10代の子供が読むような雑誌を作っていることを自慢そうに語っていましたが、あんな雑誌が売れ続けている間は日本の文化に未来はないな、という暗い気分になりました。
単に自分の若い時代と決別できないだけ。
それなら本当に若い若者には何にもかなわない。
整形して見た目を必死に若作りする女優と同じだ。
そんな女優は50代になったとき、できる役がなくなって結局、消えていく可能性が高いみたいですけど、悲しい人生だなあ。

映画の話からずいぶんそれましたが、私にとってはかなり興味深い作品でした。
ロザンナ・アークェットというと、トトの「ロザーナ」のモデルで、確か村上春樹がファンだったということで、私の中では人気女優というイメージだったんですが、妹のパトリシアのほうが人気があるんですね。
それにしてもショーン・ペンはどこにでていたんだろう、全然分からなかった。(ひ)





一年の計

2006年01月03日 | お家でウダウダ
自他ともに認める(?)計画好きである。

ともかく計画をやたらに立てる。
旅行はもちろん、買い物でも、掃除でも、日常の些細なことでもなんでも、延々と悩んで計画を立てる。それだけでなんだかわくわくしてくるんですよねぇ。
おそらく、そのはじめは小学生の夏休み。膨大にあるように思えた夏休みの40日間をどんなふうに使おうか、考えるだけで楽しくてしかたなかったなぁ。

あくまでも「計画好き」であって、これを実行できるかは与り知らない。
夏休みの計画は大抵一週間で忘れ去られたし、日記は一ヶ月も続いたことがない。掃除の計画は立てただけで満足して実行された試しはないし、買い物は大抵よけいな物を買って肝心な物を買い忘れる始末。旅行とは想定外なことが起こるからこそ楽しいとさえ断言してしまっている。あきれた計画好きである。

そして当然、今年も一月一日、気持ち新たに筆ペンを手に持ち、計画を立ててみました。

(く)の場合 週1回ジムに行く
        週1回ブログを書く

え、それだけ?すごくちっさーな計画! って思いました? 
でも、本人は、「ちょっと大それちゃったかしら」と思ってるんです、じつは。
コツコツ頑張るということが苦手なもので、去年はどちらも月1回できただろうか、ってな具合でした。なので、今年は、今までできなかった「継続的にコツコツと」をやってみよう、という大胆な計画です。
ま、何週間で挫折するか、見てやってください。


ちなみに
(ひ)の場合 月3冊 本を読む
        月5本 映画(家で観るのも含めて)を観る

確実にできる計画を立て、実行するタイプ。

こんな調子ですが、みなさん今年もよろしくお願いいたします。

(く)

「刑務所の中」

2005年11月25日 | お家でウダウダ
今回は久々の映画ネタです。
休日はぐるっとパスに時間をとられていることもあり、見る本数はかなり減っています。
HDDにたまった映画を少し片付けないと。

さて、この作品ですが、漫画家の花輪和一が自分の獄中体験を元に書いた本が原作。
そちらの方は読んでいないのですが、確かにリアルに刑務所の中の生活が描かれている。
規則を完璧に守って、集団生活を送らなければならないのはかなり大変ですが、その生活に慣れてしまった囚人たちは食事や自由時間といったささやかな娯楽を楽しみ、それなりに楽しく暮らしている(ように見える)。
みんな囚人になるまでのことが「事件」ではあるわけですが、その部分はほとんど描かれず、「平和な」檻の中の生活が続いていきます。
実録の話でなければ、ここで脱獄を試みたり、釈放後、元囚人たちが事件を起こす、なんていう展開が繰り広げられるはずですが、そんなことはまったく起こりません。
その辺が物足りないという人も多いでしょうが、私は楽しめました。
まあ、劇場でなく、テレビで見るのに十分な作品という気もしますが。

面白いのは主人公が、せっかく刑務所に入ったのに、いわゆる「刑務所らしい仕事」や「刑務所らしい囚人」の存在がなくて、がっかりしているところ。
薬の袋作りをやらされると俄然張り切ったり、人を寄せ付けない翳のある囚人を見つけると喜んだりするのがなんともいえません。

確かに、この規則正しい生活をしていると、ハマッってしまいそうですが、実生活には全然生きないでしょうね。
こんなに几帳面で軍隊式の行動してたら煙たがられますよ、実際。
いっそ希望者には、出所後も、ここで仕事だけさせてあげたほうが、更正にはつながるんじゃないか、と思ったりもしました。(ひ)


[監督] 崔洋一
[脚本] 崔洋一/鄭義信/中村義洋
[出演] 山崎努 香川照之 田口トモロヲ 松重豊 村松利史 伊藤洋三郎 斎藤歩 大杉漣・窪塚洋介 椎名桔平
[原作] 花輪和一(「刑務所の中」青林工藝舎刊)