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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

古くて新しいもの~その6 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

2008年12月29日 | ぐるっとパス
開館10周年記念展 「空は晴れているけど-浜口陽三と元田久治、小野耕石、杢谷圭章-」
2008年12月6日〔土〕~2009年2月22日
http://www.yamasa.com/musee/index.html
http://www.tagboat.com/contents/lifestyle/vol36_ex-chamber_memo_vol10.htm
ここにくるのも二度目です。
今回は浜口陽三以外は若い作家の作品を紹介。
TWSに近いものがありました。


元田久治は写真と版画の中間のような不思議な作品を制作する。
http://hisaharu-motoda.petit.cc/0engine/tokyo_bbs.cgi

東京タワーや国会議事堂といった有名な建物や場所を異空間に変貌させている。
都市を「廃墟」にする方法がほとんど同じなのが物足りない気がしましたが、もっと圧倒的な数の作品が並んでいれば感想は違ったかも。
都市を廃墟にするだけでなく、廃墟を都市にするなんていう逆ヴァージョンもお願いしたいという気もしました。

小野耕石の作品は制作方法の説明を読んでもどうやっているのかよく分からなかった。
見ただけではとても版画とは思えないドットを使ったもの。

杢谷圭章は水彩画のような柔らかいタッチの作品。http://www.yoseido.com/catalog/product_info.php?cPath=&products_id=2071
http://www.yoseido.com/catalog/product_info.php?cPath=&products_id=1901

どの作家も自分のやりたいことをひたすら追求していて、共通点がないのがいい。
独特の製作法だし、時間もかかっているし。
パソコンを使えば簡単に複雑な画像が作れる時代にアナログな感じで作っているのがいいですね。
そんな変な感想を抱いてしまいました。
3人の作家がどうこれから変わっていくのか楽しみです。

浜口陽三の作品は、これまた3人と全然違うんですが、さくらんぼもくるみもいいですねえ、やっぱり。
今回は日本テレビの番組に出演したときの昔の映像を見ることもできました。
今回もあわただしく美術館をハシゴしたので、ここでコーヒーを飲めなかったのだけが心残りです。(ひ)


応挙の奥義~その5 三井記念美術館

2008年12月28日 | ぐるっとパス
桜の森の満開の下(1975)


「旧金剛宗家伝来能面」54面の重要文化財新指定記念
寿(ことほ)ぎと幽玄の美―国宝雪松図と能面―
平成20年12月10日(水)~平成21年1月24日(土)
三井記念美術館
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html

これでここに来るのは二度目でしょうか。
日本画だけでなく、数種類の展示が混じっていることが多いので、普通に入場料を出すのはなあ、と思いつつも、ぐるっとパスなら迷わず来ます。
円山応挙が多いのが気になるところですが、今回は「雪松図屏風」。
近くで見ると松の葉の線が全然ピンとこなくて、これは技巧に走りすぎじゃないのなんて生意気にも思ったんですが、部屋の中央にある椅子に腰掛け離れて見ると、確かに雪を被った松に見える。
なるほど、これはすごい。
そんな贅沢な見方が出来たのは、ここが結構空いているから、展示の充実、駅からの近さ、建物の新しさの割にお客が少ないのはなぜ?
みんな、器や能面に興味がないからかな。

その能面ですが、54面も展示というんだからすごい。
やっぱり、女性が鬼に変わっていくのが怖いですよね。
能も歌舞伎も美しい女性はなぜ鬼になるのか。
篠田正浩監督の「桜の森の満開の下」での岩下志麻は怖かった。
自分の妻にあんな怖い演技をさせるというのはどういうことだろう、しかし。
「京鹿子娘道成寺」の話なんかもとにかく怖い。
海外のホラーは笑えるのが多いのに、こういう話は考えるだけで恐ろしくなってくる。

それに比べると男の顔の能面というのは、一見怖くてもよく見るとユーモラスなものが多い。
まあ、能面の場合も舞台ではそれなりに離れて見るんだから、遠くから見ないと意味がないのかな。
それにしては細かいところまで凝った作りになっているのに驚きます。
所詮、歌舞伎も能も見たらあっという間に寝てしまう人間なんですけどね。(ひ)

琳派の系譜~その4 山種美術館

2008年12月27日 | ぐるっとパス
「琳派から日本画へ~宗達・抱一・御舟・観山~」
2009年11月8日(土)~12月25日(木)
山種美術館
http://www.art-inn.jp/tenrankai/001469.html

終わったばかりの企画展ですが、国立博物館に負けずに琳派。
宗達をはじめとする琳派の作品に、琳派の影響を受けたと考えられる日本画家の作品の展示でした。
少し琳派関係の作品が多いというだけで、普段の展示とそう変わらない気もしなくもありませんが、十分楽しませていただきました。
琳派展のときも描いた気がしますが、抱一と其一は作品をいろいろ見れば見るほど区別がつかない。
細見美術館で抱一と其一の作品を見たときは明らかに其一の方がいいと思ったのに。

今回、良かったのはまたしても速水御舟。
ここにくると御舟にやられっぱなしなのですが、まずは「名樹散椿」。
http://www.yamatane-museum.or.jp/collection/12.htm
と思っていると「白芙蓉」という更にすごい作品が。
花というのはこうやってエロティックにも描けるんだなあということを思い知らされる作品。
「名樹散椿」のうまくデザインされた椿とは違い、異様なまでの妖しい雰囲気がたたえられています。

もう一作とても印象に残ったのは小林古径の「しゅうさい」という作品。
「しゅう」は秋という感じの左右を入れ替えた文字で「さい」は「采」と描きます。
シンプルに秋の果実を描いているだけなのですが、色が実に素晴らしくて釘づけになってしまいました。

琳派がもし宗達のような先人の作品を自分流に解釈したものだとしたら、こういったものも琳派的な要素はあるのかもしれませんが、技法や派手さというものだけじゃないんでしょうね、それは。

いよいよ引っ越しの近づいてきた山種美術館は恒例の桜の展示も今度の春が最後なんでしょうか。

この日はあいにく天気が悪かったんですが、お客さんは結構いっぱい。
同じ日に行った別の美術館は結構空いていたのに。
ここはちょうど良いくらいの量の作品がいつも見られるのがいいのかな。
新美術館が大きくなって、料金が上がったり、ぐるっとパスから外れたりしないと良いなあ、とちょっと心配してます。(ひ)

川喜多家の謎~その3 東京国立近代美術館フィルムセンター

2008年12月26日 | ぐるっとパス
伊丹十三 「自分とは何か」


生誕100年
川喜多かしこ展
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)
2008年7月25日(金)~12月26日(金)
第1期 2008年7月25日(金)―9月28日(日)
第2期 2008年10月7日(火)―12月26日(金)
http://www.momat.go.jp/FC/KAWAKITA/index.html#outline

ブリヂストンのすぐ近くのこちらにも行ってきました。
川喜多かしこのすごさが交流のあった人と撮影した写真、手紙を見るだけでも分かります。
そういえば、その中に先日亡くなった緒形拳からの手紙もありました。
シンプルで大きな文字で書かれているのは木訥な感じがして良かったんですが、字がうまくない・・・・・・。
人のことを言えない超悪筆人間なのですが、名優は達筆というイメージがどうしてもあるもので。
博物館や美術館で、歴史上の人物が残した書を見ると、結構下手で笑ってしまうことがあります。

話を戻すと川喜多かしこだけでなく、川喜多家が多大な貢献を日本の映画界に残したことがよく分かりました。
http://www.kawakita-film.or.jp/history/family.html

東和商事と言われても全然ピンとこなかったんですが、東宝東和のことだったんですね。
どうしても松岡修造が頭に浮かんでしまうんですが、ここで取り上げられているのはあくまで川喜多かしこ。
こんなイヴェントが行われるほどの知名度があるんだからすごい。
http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d000001r8v3.html

ドイツで「制服の処女」を観て気に入って、夫に買い付けるよう提案したというエピソードは、どんな金持ちだよ、と思わせるものではありますが、単に専門家の意見を聞いてヒットしそうな作品を選ぶのではなく、自分が面白いと思ったものを選ぶのがいいですね。
ヒットするのが先で内容は二の次ということが、今や多すぎます。
金持ちはこのくらい大らかでいて欲しいものですよ。
必死になるのは貧乏人の特権にしておいてくれないと。

かしこの娘、和子は伊丹十三の最初の妻だったそうで、こんな映画を一緒に作っているんですね。
http://www.geneon-ent.co.jp/movie/topics/itami_gomudeppou.html

川喜多長政と中国との関係といい、伊丹十三の話といい、いろいろ興味が沸いてくる話です。



変貌と希望と絶望~その2 ブリヂストン美術館

2008年12月25日 | ぐるっとパス
Odilon Redon

都市の表象と心象―近代画家・版画家達が描いたパリ」展
2008年10月25日(土)-2009年 1月18日(日)
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibit/index.php?id=73

一つ目の記事をアップしただけで今回のぐるっとパスのことは全然書いていなかったのですが、忘れていたわけではありません。
見に行くペースに書くペースが追いつかない日々なので(イギリス旅行記を長く書きすぎたせいなのですが……)、ついつい後回しになっていました。
その間にぐるっとパスの有効期間の2ヶ月が終わり、結果を記すという感じになったのですが、ご容赦ください。
行った順番もよく覚えていなかったりするので、時間も結構前後します。
今回は結構前に行ったブリヂストン。

まだ終わっていない企画展ですが、始まってすぐに行きました。
美術館、博物館に行くと、展示が芸術を楽しむというものと勉強になるというものの2つに大きく分けられると思うんですが、この展示は後者の印象が強かった。
もちろん、版画作品がそれなりにそろっているので、十分に美術として楽しめるんですが、きれいな町並みで有名なパリができたのは民衆の暴動を防ぐために、住民の意見を結構無視して強引に行われたものだったというのは全然知らなかった。
それまで残っていた文化をすべてつぶして、合理的で衛生的な都市を作りあげたわけです。
どんどんと変わってしまうパリに対する危機感と過去へのノスタルジーが、都市の様子を描く版画を生み出したというわけです。
何せ産業革命があった後ですものね。
そりゃあ、世の中、大きく動くはずです。
でも、変わっていこうとするときに、ちゃんと文句を言う一般大衆がいるというのはさすがパリ。
その辺の事情をもっと詳しく知りたい気がします。
日本人って本当に気づくのが遅くないですか。
私が小さかった頃(あえていつ頃かは申しません)日本はどんどん変わっていました。
田舎でも下水道が完備され、ドブを見ることがなくなり、トイレは水洗に。
電柱は木からコンクリートに変わり、アスファルトで舗装された道路がどんどん増えていった。
汚いものがどんどん町から消えていって、昔ながらの建物がどんどん消えていった時代でした。
えも、そのことを批判する人はいなかった気がするなあ。
このまま、どんどん町はよくなり21世紀には輝かしい未来が待っていると信じている雰囲気がありました。
考えてみりゃあ、ただの馬鹿なんですけどね。
でも、そういうことが多過ぎるでしょ、日本って。
派遣切りのことが問題になっているけど、小泉をあんなに勝たせたことがその元凶だし、マスコミも今になって面白がって不安を煽っているだけだし。

話を元に戻しますが、この展示は新しい都市の様子を克明に描いているもの、当時の人々の生活を描いているもの、既に現実に絶望して現実逃避したものなど、いろんな版画が並んでいて興味ぶかい。
現実逃避というところでは当然のようにルドンが出てきます。
ルドンに影響を与えたというロドルフ・ブレスダンの作品というのもすごいものでした。
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=19074
放浪の芸術家で影響力の大きさにもかかわらず、当時の評価は低かったため生活にも苦労していたそうです。
それにしても単に幻想的というだけでなく、このびっしりと描きこまれた作品にはただ圧倒されます。
ロドルフ・ブレスダンの企画展をどこかでやってくれないかな。(ひ)


今回はメトロで~その1 出光美術館

2008年12月03日 | ぐるっとパス
2008年9月6日(土)~10月26日(日)
近代日本の巨匠たち ―上村松園・東山魁夷・佐伯祐三・板谷波山・富本憲吉・平櫛田中―  併設:仙展
出光美術館
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/schedule/200803.html
http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/go/676.html

10月半ばから、ぐるっとパスもはじめました。
このところ年2回ペースでしょうか。
今回は初めてメトロ一日乗車券とのセットにしてみました。
ご存知の方も多いでしょうが、ぐるっとパス1冊とメトロ一日乗車券2枚で2800円。
http://special.enjoytokyo.jp/TK/TK071001metro.html

都営地下鉄とのセットを買ったことはあったんですが、こちらは初。
西武池袋線を利用しているもので、このところ土日は有楽町線か副都心線直通の電車で美術館に行く機会が多くなっているからなんですが。

最初に向かったのは出光美術館。
日本画、洋画コレクションの展示は意外に少ないので、これは見ておかないと、と張り切っていったんですが、作品数が少なかったなあ。
陶芸作品が中心で正直あっという間に見終わってしまいました。
残念ながら、陶器や書のよさが全然わからないんですよねえ。

佐伯祐三の作品はなるほど、ここにあっても違和感のないものでした。
彼が日本で描いた風景画は本人が気に入ったかどうか別にして、日本画的な渋さが出ているような気がしました。
作品数としては小杉放菴と仙の作品が多かったようです。
仙はおなじみのものばかりだったんですが(それはそれでかまわないですけど)、放菴というのは洋画、日本画もこなし、詩も書いていたんですね。
来年また企画展があるようなので、もっと多くの作品が見られるかと思うと楽しみです。
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/schedule/200806.html

和田三造の「闘鶏」を見られたのは嬉しかった。
近代美術館でおなじみの作品(「南風」)を見ているだけなので、こんなものも描くのかという感じ。

「南風」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Wada-sanzou000058.jpeg

近代美術館がいくつか作品を持っているみたいだから、小特集をやってくれないかな。(ひ)

羊と絵画~その20 ちひろ美術館・東京

2008年08月08日 | ぐるっとパス
ちひろと世界の絵本画家たち-技法のひみつ-
7/16(水)~9/28(日)
http://www.chihiro.jp/tokyo/onexb.html

今回のぐるっとパスはかなり充実してました。
美術館で行きたいところはほぼ制覇できました。
最終日にはしつこく、ちひろ美術館・東京にも行ってきました。
始めて行ったんですが、建物がおしゃれですね。
私はそんなにゆっくりする時間がなかったのですが、中庭を見ながらゆっくりお茶をすると非常によさそう。
ただし、上井草駅から歩いていくと、道が非常に分かりにくい。
右に左にと細い道をくねくねと入っていく。
行きは懇切丁寧に看板があるからいいんですが(広告費がかなりかかってそうだなあ)、帰りは駅がどっちにあるのか一瞬分からなくなってしまった。
暑い昼間だったので迷わずにすんでよかった・・・・・・。

展示ですが、絵本作家の用いる技法を特集したものでした。
水彩画、パステル画、鉛筆画といった、いかにもいわさきちひろ、という感じのものから、油絵まで見ることができました。
岡田三郎助に習っていたというからびっくり。
油絵も当然描いていたのですが、残念ながらほとんど残っていないそうです。
なぜ岡田三郎助というのは謎なんですが、こちらを読むとその雰囲気がちょっと分かるような気がします。
http://www1.tmtv.ne.jp/~hsh/20seiki11.htm

いわさきちひろ以外の絵本作家もいろんな技法と共に紹介されていました。
ビンバ・ランドマンという作家が印象的でした。
「ジョットという名の少年  羊がかなえてくれた夢」という作品が紹介されていたのですが、ストーリーも絵も素晴らしい。
http://www.bimbalandmann.com/giotto/schedagiotto.htm

絵の一枚一枚が絵画のようでありながら、絵本らしい暖かみをかんじさせてくれます。
ストーリーも、絵の才能を持つ少年が羊飼いから有名な画家になるまでの物語になっています。
画家の話にはぴったりな絵だし、不思議な世界観にもぴったりなんですよねえ。
シャガールやダヴィンチの話もあるそうなので、そちらも読んでみたいなあ。

いろいろ発見の多いちひろ美術館でしたが、いわさきちひろグッズの中に、うちの実家に置いてあるのと同じ物を発見。
http://www.chihiro-fukyu.co.jp/chihiro/mini-art/mini-art_07.html
20年以上は軽く経っているのにまったくかわっていないとは恐るべしというか何というか。(ひ)



漂う人、漂い人~その19  古賀政男音楽博物館

2008年08月06日 | ぐるっとパス
ドリフターズ ドリフのズンドコ節


「日本の喜劇と大衆音楽(4)
 ザ・ドリフターズとその時代」
4月1日(火)~7月31日(木)
古賀政男音楽博物館
http://www.koga.or.jp/

ここに来るのは3度目くらいでしょうか。
古賀春江の「音楽」を見るという楽しみもあるんですが、たまたま代々木上原というのが寄りやすい場所なんですよねえ、個人的に。
この日はたまたまそれほどの暑さではなかったので、中庭(?)のバルコニーで30分ほどボーッと代々木の外の風景を眺めていました。
古賀政男もこんなのんびりしたやつがやってくるとは思わなかっただろう、ってそんな話はどうでもよく、今回はザ・ドリフターズの特集でした。
小学生のときまではどっぷりドリフに漬かっていたというか、毎週土曜は必ず見てました。
中学生になって、ひょうきん族がでてくるまでは。
ひょうきん族は、あのテーマ曲のオシャレさが衝撃的でした。
お笑い番組なのに格好良い曲を使うなんていうのは、ドリフや欽ちゃんにはなかったものなあ。
といいつつも、実はドリフもミュージシャンだったわけで、武道館ではビートルズの前座をやったという話を数年後に知るわけです。
ここは「音楽博物館」なのでドリフの特集も当然、音楽に焦点を絞っています。
部屋の中では「ズンドコ節」が流れていたのですが、この曲や「ドリフのツンツン節」なんかも完全にドリフ用に作られた曲な訳ではなくて、既にある曲(しかも作詞作曲の分からないもの)を使っているのが面白い。
子供向けとは思えない渋い曲だし、ドリフの出ていた映画というのもそれほど子供向けではなかった記憶があります。
毎週生放送でやっていたテレビは完全に子供向けと割り切ってベタにやっていたけど、後は自分たちのやりたいようにやっていたんですかねえ。

もう1枚の絵と交代でビュッフェの作品が展示されるのですが、残念ながら今回見られず、どういうタイミングで交代しているのか想像もつきませんが、またぐるっとパスをやっているときに、ふらっと寄ってみます。(ひ)



10000円プール~その18 東京都庭園美術館

2008年08月04日 | ぐるっとパス
≒(ニアイコール)舟越桂 予告編


「舟越桂:夏の邸宅ーアールデコ空間と彫刻、ドローイング、版画」展
2008年07月19日 ~ 2008年09月23日
東京都庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/funakosi/index.html

近代美術館の工芸館で作品を目にしていた舟越桂の企画展。
あまり作品を見ていないときは四谷シモン的なイメージを勝手に持っていたんですが、ずいぶん違う感じでした。
実はあまり期待していなくて、ぐるっとパスももうすぐ終わりだから行けるところに行こうという消極的理由で行ったのですが、庭園美術館の建物にもマッチしていて実に良かった。

スフィンクスのシリーズは一見奇をてらったように思えるんですが、作品を目の前にすると全然そんな印象はない。
それは彼の作品に登場する人の愁いを帯びた表情がそう感じさせるのではないでしょうか。
非現実的な状況に置かれた人物が非常に現実的な表情をしている。
石田徹也に通じるところがある気がするなあ、とも思ったのですが、舟越桂の場合は社会の中で孤立する人というより、もっと広い意味での人間の絶望や孤独を表現している気がします。
そんな現実と非現実の狭間にある、舟越桂の作品がちょっと浮世離れした、庭園美術館の不思議な建築の中にあると一際シュールですね。
しかし、それにしてもなぜスフィンクスなんでしょう。
両性具有だったり、不思議な形で手がついていたりするのに、そのことをまったく意に介していないようにスフィンクスは存在している。
スフィンクスは目の前にいるけど、エジプトかギリシャにでもいるくらい遠く離れた存在にも思える。
こういう展示は面白いけど、非常にデリケートなもので、図録やポストカードを書こうという気になれませんでした。
庭園美術館に展示されている様子を撮影した図録が出るというのでそれを楽しみにします。

ところで庭園美術館に行くと無料でもらえるパンフレットで見たんですが、かつて庭園美術館にはプールがあったんですね!
しかも運営は西武がしていたそうです。
朝香宮邸として建てられ、務大臣・首相公邸、国の迎賓館などとして使われていたんですが、夏は利用が少なかったから一般にも開放となったらしいんですが、めちゃくちゃ料金が高かったらしい。
http://www.teien-art-museum.ne.jp/special/080715/index.html

10000円のプールに入るのはどんな人だったんでしょう。
美術館になって、ずいぶん敷居が低くなって、私のような庶民も利用できるようになりました。
ありがたい話です。(ひ)


ヴィオラの音色~その17 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

2008年08月02日 | ぐるっとパス
Bill Viola/  この作品も非常に音楽的




「君の身体を変換してみよ」展
佐藤雅彦研究室+桐山孝司研究室 東京藝術大学大学院映像研究学科
会期:7月12日(土)―8月31日(日)
会場:ICC5階ギャラリーA,ICCシアター
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Kidsprogram2008/index2_j.html

アートギャラリーのすぐ上のICCにも寄ってきました。
コーヒーが安く飲めるので休憩がメインという感じでしたが、ゆっくり休憩した後、展示をざっと見てきました。
夏休み中で、しかも子供が体験しながら学べる(遊べる? )ものばかりで結構盛況。
大人が入る余地はほとんどなく、横を素通りしてきたのみ。
一番の目的は館内で見られる映像作品だったので、すぐにモニターの前へ。
今回はビル・ヴィオラの作品を選択。
しばらく前に近代美術館で見た作品は実にクオリティの高い物でしたが、まだ映像技術の発達していなかった時代はプリミティヴで彼の志向が大きく現れたものなんになっているのでは、と勝手に想像して、見られるものでは一番古い作品集にしました。

レッド・テープ(作品集)Red Tape (Collected Works) 30'00"
しみに捧げるソウル・ミュージック Playing Soul Music to My Freckles 1975年
非乳製品クリーマー A Non-Dairy Creamer 1975年
三半規管 The Semi-Circular Canals 1975年
その他無数のもの(2) A Million Other Things (2) 1975年
リターン Return 1975年

最初の「しみに捧げるソウル・ミュージック」は彼自身のしみがある体の上に小さなスピーカーを置いて、アレサ・フランクリンの曲を流すというもの。
こういうものには確かにアレサ・フランクリンやJBがぴったり。
しみも喜んでいたんじゃないでしょうか(大きくなっちゃいそうですが)。
「非乳製品クリーマー」はのこぎりか何かを使って、ビル・ヴィオラ自身と思しき人物が日曜大工をしている。
映像に映っているのはコーヒーカップだけなのですが、コーヒーに彼の顔が映っている。
それをチビチビ飲みつつ、大工仕事をやっているというもの。
コーヒーに映る映像が揺れ、見ているといつ全部のコーヒーを飲み干すのかが気になってくる、変な作品。
コーヒーは何となくインスタントのように見えて美味しくなさそう。
コーヒーをやたら音を立ててすするので、のこぎりの音と、すする音が不思議な音楽を創り出している。
そういうことは日常でもありますね。
残りの作品も見たんですが、そんなところで。
しかし、彼がアメリカ生まれだということが非常に納得できる作品でした。
アメリカの片田舎の日常をちょっと変わった視点から撮った感じで、こういうの好みですねえ。
またここに来たときには別の作品を見ることにします。
これで無料は嬉しいなあ。(ひ)