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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

インドの手仕事展~その33 三鷹市美術ギャラリー

2013年10月31日 | ぐるっとパス
畠中光享コレクション
華麗なるインド ─インドの細密画と染織の美─展
2013年
4月13日(土)〜6月23日(日)
三鷹市美術ギャラリー
http://mitaka.jpn.org/ticket/130413g/

相変わらずのんびり書いてますが、ようやく三鷹編の続きです。
駅前に戻って、三鷹市美術ギャラリーへ。
今や、秋の展示を行っている途中だというのに、春の展示の感想です。
最近の美術展は企画の大小にかかわらず、個人コレクションによるものが多いので、よくも悪くも展示に統一感がなかったりするものですが、この企画展もまさにそう。
タイトルにあるとおり、インド関係の展示ではあるんですが、インド絵画に加えて、布や衣装まで展示されています。
絵画を見ているうちに、以前読んだインドの漫画を思い出しました。
丁寧に細かく描かれているのに
プリィミティヴでどこか残酷。
人の目がすごく冷めている印象もあります。
まあ、日本の古い絵巻に出てくるような絵だって、そんなところがありますが、日本の絵の方が素朴な感じがします。
自分の地域の絵の技術をもらさないようにするため、絵師の手が切り落とされたことがあった、なんていうエピソードを知ったから、余計そんな気がするのかもしれませんが。

印象に残った作品のひとつが、この「闘うクーサ」。
http://www.ryoko-art.co.jp/newHP/kids/doubutu/09.htm

迫力ある戦いの場面であるはずなのに、どこかユーモラス。
暴れているはずの象が倒れているようにも見えます。

ムガル絵画は権力者の庇護の下に発展したので、権力者が絵画に興味を持たないと下火になってしまうというのは興味深い話でした。
日本と同様、インドでは絵画はアーティストでなく、職人によって作られたということみたいです。
多くの洗練された技術が次々と開発されたのに継承されないままに終わっていったというのは実にもったいない話ですが。(ひ)



ハウス・オブ・ミタカ~その32 三鷹市山本有三記念館 

2013年10月22日 | ぐるっとパス
三鷹市山本有三記念館企画展
三鷹の家のものがたり
2013年3月2日(土)〜9月1日(日)
【開館時間】 9:30~17:00
http://mitaka.jpn.org/ticket/130302y/

今回のぐるっとパスが久々だったこともあり、三鷹の2施設を回るのは初めて。
三鷹市美術ギャラリーは企画展示を行う機会がそう多くないだけに、この2箇所を一度に回れるのは結構貴重かもしれません。
初めて訪れた山本有三記念館は駅から徒歩10分ほどの距離があるものの、散歩道になっていて天気のいい日にはぴったりの施設。
山本有三がかつて住んでいた屋敷も立派ですが、庭の方もすばらしい。
栃木にある施設の方にも以前行っているので、山本有三通になった気がしますが、ちゃんと作品を読んだ記憶がありません。

企画展は記念館になっている屋敷を紹介するもの。
ひと部屋が狭いところも多く、各部屋に押し込むようにして、展示を作っているのが面白い。
和室書斎や2階ベランダは普段入れないところだというから、得した気分です。
関東大震災に関する展示も同時に開催されていましたが、山本有三も震災の体験記を書いているようです。
今の時代はひとつの大きな事件が起こると爆発的に情報が流され、受け手はあっという間に興味を失うという状況の繰り返しが行われていますが、当時はどうだったんでしょう。
震災の様子を記した本や画集で売れたものも少なくないと聞きますが、情報量が少なく映像というメディアがなかった分、長い期間、情報を受け入れる余裕がもてたのかが気になるところです。

都内にあった洋風の立派な家は当然のように戦後接収されてしまい、建物の中を勝手に改造されたことを怒った有三はその後も、この自宅に住むことはなかったそうですが、金持ちじゃないとできないわがままだよなあ。
すごいエピソードだ。
それにしても、都内でこれほど多くの家が接収されたとは知りませんでした。
どこにどんな人が住んだのか記録は残っていないんでしょうか。(ひ)

贅沢な大きさ~その31 戸栗美術館

2013年10月16日 | ぐるっとパス
『古伊万里金襴手展―元禄のきらめき―』
4月7日(日)~ 6月23日(日)
戸栗美術館

そういう訳で、今回のぐるっとパスも30箇所以上回ることができました。
このところ、臨海地区にはすっかりご無沙汰で今回も回れなかったのですが、スタンプラリーの方は臨海地区の幅が広がったおかげで久しぶりにコンプリート(というほど難易度は高くないんですけどね)して、応募しました。
ずいぶん前に一度、ミュージアムグッズ数点をいただきましたが、どんどん参加者が増えているし、ラリーの難易度も下がっているから、当たりにくいんでしょうね。

それはともかく戸栗美術館は古伊万里の展示でした。
数年前に、初めてここにきたときも古伊万里の展示だったし、庭園美術館でとても印象的な古伊万里の展示を見ているから、ちょっと新鮮味にかけるところがありました。
そういえば、その初めて戸栗美術館に来た日は「創設者故戸栗亨メモリアルデー」で無料展示の行われたときでした。
それが10月14日だったんだと、今、ホームページを見て分かりました。
この日は府中市美術館も無料だったんですが、どちらにもいけなかったなあ。なにせ、3連休の最終日でしたから、いろいろと行きたい所がでてきます。
それにしても、もったいないことをしたなあ。

今回の展示は国内向けと海外向けの伊万里焼の違いを分かりやすく見ることができました。


やっぱり、海外向けの派手な焼き物はどうしても違和感があります。
とてつもなく大きなものや飾りが多すぎだろう、という豪華なものも、ヨーロッパの大金持ちの屋敷には似合ったりするんでしょうが。
これが宮川香山くらいにびっくりするくらいリアルだったりすると、印象にも残ったりするんですが、日本人の目から見ると大味なくらいのものがよかったようですね。

戸栗美術館の後はリニューアルされたTWS渋谷に行ってきたんですが、移動中に外国人の方からスマホの地図を見せられ、場所を尋ねられました。
渋谷近辺の小さな店なんて、全然知らないし、スマホの地図がすごく分かりにくいので全然役に立てなかったのですが、スマホをもっている同士だと自分のスマホを使って教えてあげたりできるものなんでしょうか。
文明の利器を使いこなせない人間には謎です。(ひ)

博物館三本立て その28、29、30 古賀政男音楽博物館 紙の博物館 飛鳥山博物館

2013年10月15日 | ぐるっとパス
代々木上原と王子ですから、近いとは言いがたく、実際別の日に見に行った3つの施設なのですが、まとめて感想を。
何せ、結構、前のことなので細かい記憶はちょっと・・・・・・。
古賀政男は何の企画展示だったんだろう。
覚えているのは、毎度おなじみの古賀春江の作品を見てきたことと、地下の資料室? で読んだ竹中労の本が面白かったことくらい。

紙の博物館は企画展示がありませんでしたが、常設展示の部屋で解説ボランティアの方の話が面白くて、かなり長い時間聞いてしまいました。
紙に関する仕事に携わり、日本の各地で結構仕事なさったという話でしたが、そうすると王子製紙に勤めていた結構偉い人なんだろうか、などと余計なことも気になってきました。
何をいい紙とするかは、難しくずいぶんと好みの問題になってくるという話が印象的でした。
滝の絵を描く例の三兄弟の兄が少し前にテレビに出たとき、見せていたような和紙も実際に見て触ることができました。

飛鳥山博物館はいつも通りの展示を見てきたことだけを覚えています。
人間国宝奥山峰石の作品を見たのはこのときだったんじゃないだろうか。

それにしても、自分にあまり興味がないジャンルの博物館の展示を何度も見るというのは正直、インパクトにかける部分もあるんですが、解説を聞きながらだと一変するものですね。
そういうところには曜日と時間を選んでいくのが一番ということかな。
当たり前の感想で申し訳ありません。(ひ)

~その27 書道博物館

2013年10月03日 | ぐるっとパス
台東区立書道博物館企画展
中村不折コレクション
「唐時代の書、徹底解剖!!」 
平成25年3月12日(火)~平成25年6月16日(日)
http://www.taitocity.net/taito/shodou/shodou_news/shodou_news20130312.html

この日は国立博物館の企画展を見に行くついで、といっては何ですが、鶯谷駅で降りて書道博物館経由で向かうことにしました。
国立博物館はせっかく鶯谷駅に近いのに、入り口が上野駅方面にしかなく大回りするのが難点。
以前もこのブログに書いた気がしますが、これは上野の商店街からの圧力なんでしょうか。

展示ですが、今回は唐時代の書。
王羲之は国立博物館の企画展でも見てるんだっけ?
まったく書の知識もなく、正直言って良い書とそうでない書の違いも分からない人間には宝の持ち腐れのような展示です。
書道博物館は展示作品が少ない分、解説が分かりやすく作品も見やすい(要するに空いている)のがこちらにとってはいいところ。
今回の展示は「初唐の三大家」の拓本を見ることができるのが見所なんでしょう、多分。
それぞれの文字のすごさは正直分からなかったんですが、貴重な拓本であることはやく分かりました。
ネットで調べていたら、三大家のひとり欧陽詢の顔がずいぶんと醜かったらしいという文を見つけて、肖像画を探したんですが見つかりませんでした。
そういえば、以前、書道博物館の感想を書いたときもこんなくだらない内容になった気がする。

そういえば、この日はいつも無料で貸してくれる音声ガイドがなかった気がします。
丁寧すぎて足が止まってしまう音声ガイドがないと、見終わるまでが速かったなあ。(ひ)



オリジナル サンプル~その26 武蔵野市立吉祥寺美術館

2013年09月26日 | ぐるっとパス
佐々木マキ 見本帖
2013年4月6日(土)-6月23日(日)
前期:4月6日(土)-5月15日(水)
後期:5月18日(土)-6月23日(日)

※前後期で展示作品が異なります。

主催 武蔵野市立吉祥寺美術館
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2013/02/post-107.html

この日の最後は吉祥寺美術館でした。
ここはぐるっとパスを使わなくても、入館料100円で見ることができるし、展示替が早く、企画展の内容もなかなか他でやらないようなものを見せてくれるのでいつも楽しみ。
今はすぐ近くの三鷹市美術ギャラリーでも入館料200円で「現代版画コレクション」という面白そうな展示をやっているから、近いうちにまた行きたいと思っています。

それはともかく、この日の企画展は佐々木マキ。
漫画家で今や本の表紙、イラストでおなじみの人です。
展示もされていた「うみべのまち」くらいしか漫画は読んでいませんが、今改めてみても、やっぱりシュールだし、新しい。
学生運動の時代を思わせる作品ではあるものの、はっきりとしたストーリーは(多分)存在しなくて、絵と絵、絵と台詞のズレが印象的なポップな作品です。
「うみべのまち」と比べると、その後の絵本やイラストは分かりやすい、という気が一瞬しましたが、よく見るとそんなことはなく、かわいらしいキャラクターや絵に惑わされただけで、不思議なものばかり。
絵本やイラストは決して分かりやすい物語を持つ必要はないわけで、佐々木マキにはぴったりのメディアなのかもしれません。

村上春樹の「パン屋再襲撃」というと佐々木マキの表紙でおなじみですが、表紙だけを見ていると作品の内容がちっとも浮かんでこないのがいい。
というと、否定的な表現のようですが、こういうズレが作品の奥行きを出してくれるように思えます。
表紙を見ていると、まったく別の「パン屋再襲撃」が浮かんできて、それが村上春樹の「パン屋再襲撃」と一体化し、「パン屋再々襲撃」となるわけです。
「角」と「山」のどちらがいいかな。(ひ)



こだわりの町~その25 武者小路実篤記念館

2013年09月25日 | ぐるっとパス
春の特別展「託された思い」
~調布市武者小路実篤記念館 所蔵コレクションの歩み~
4/27(土)~6/2(日)
実篤記念館
http://www.mushakoji.org/info/info_004.html

世田谷文学館のついでに寄ってみました。
以前、ここに行ったときの感想にも書いたと思いますが、つつじヶ丘は20年以上住んでいた場所なので、駅に降りるだけでも感慨深い気持ちになります。
とはいえ、駅はすっかりきれいになり、駅の中にお店が数件入ったりと結構変わりました。
離れて10年くらい経つんだからまあ当たり前といえば当たり前。
とはいえ、実篤公園に向かう途中は全然変わっていないんですけどね。
恐ろしく地味というか閑静な住宅街というのか、土曜というのに人通りも少なく落ち着いています。
道も狭いし、不思議なカーブも多いし、まだしばらくはこのままの状態が続きそうな気がします。

展示は記念館ができるまでの経緯が特集されていました。
印象に残ったのは実篤が全集を出す際、寄付を募り、その金額に応じてプレゼントを渡すようになっていたこと。
美術作品や映画では何度かそうした寄付を募っているのを見た覚えあるけど、文学全集でそんなことをやっていたのか。
今や本がなかなか売れないといわれる時代ではありますが、そこまでパーソナルなことはあまりしていない気がします。
昔も全集を作るのは大変だったんですね。
今の時代、作家自身がそんな無理して全集を出すこともないんだろうなあ。
売れなそうものなあ、重い本は。

この日は行った時間が早かったので、帰りは実篤公園の中を散策し、旧実篤邸をのぞいて帰りました。
土日に午後3時まで見学ができるようになっています。
自然に囲まれた邸宅は当時、相当静かだったんでしょうね。
池まであったから、どう管理していたんだろう。

その後、仙川駅周りで変える際、横を通ったパン屋が異常に混雑しているのにビックリしました。
店の中には満員電車状態で人がぎっしりいて、外まであふれ出している。
焼きたてのパン目当てなんだろうか。
どれだけおいしいとああいうことになるんだろう。
ちょっと調べてみたら、「角食」のおいしい店らしいとわかりました。
「角食」って?
と思ったら四角い形の食パンのことでした。
食パンには「角食」、「山食」というわけかたがあったのか。
知らなかった・・・・・。(ひ)

ファッションと歴史~その24 ヨーロピアン・モード

2013年09月17日 | ぐるっとパス
「ヨーロピアン・モード 2013」展
2013年04月12日 ~ 2013年06月08日
文化学園服飾博物館
http://www.bunka.ac.jp/museum/text/konnendo.html

再びぐるっとパスに戻ります。
意外に足を運んでいる文化学園服飾博物館。
新宿駅が最寄り駅ということでよりやすい。
以前、オペラシティがぐるっとパスで無料になった頃はここを見てから初台まで歩き、ギャラリーに寄ってから、オペラシティ、ICC、刀剣博物館に寄るというのが定番のコースのひとつでした。
もうオペラシティは無料にならなくなってしまったし、この時期は苦手な写真家の展示を行っていたので初台までは歩かず、ここだけ寄ってきました。

「ヨーロピアン・モード」というタイトルに聞き覚えがあったと思ったら、2011年に見ていました。
毎年、この時期は「ヨーロピアン・モード」なんですね。
どうやら文化学院の学生はこの展示を見てレポートを書くようになっているらしく、たくさんの若者がメモを片手に話をしていました。
ここはまさに学生の勉強のための施設だから、勉強中の学生の邪魔をしないように、こそこそ展示を見てきました。

展示の内容はヨーロッパの女性のドレスの変遷。
時代や場所でどのように女性の衣服が変化していったか、解説の文章とともに有名人の使っていた衣装も含めて楽しみながら勉強することができます。
さすが学生向けに、文章がとても分かりやすいのは他の美術館・博物館とは違うところ。

ドレスに詳しい人なら細かい変化もしっかり分かるのでしょうが、疎い人間には戦争中に女性が多くの職業に進出せざるをえなくなった時代の、急激な変化がやはり印象に残ります。
それまでの流れで見ると、パンクやサイケデリックなファッションより、衝撃的だったんじゃないかと思えてきます。
機能性という今では当たり前のことが女性のドレスにまで持ち込まれるようになったのはこの時代からなんでしょうか。

こうして本物を見ながら勉強できるのはいいですね。
そこからインスパイアされた衣装を着た学生が展示を見ていたりすると面白いのに。(ひ)



集まる理由~その23 江戸東京博物館

2013年09月12日 | ぐるっとパス
盛り場・両国―江戸庶民の行動文化―
平成25年4月16日(火)~5月26日(日)
江戸東京博物館 常設展示室5階 第2企画展示室
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/project/2013/4/index.html

ということで、まだまだぐるっとパスです。
江戸東京博物館は特別展と常設展示が別料金という施設なので、ぐるっとパスで、常設展示が無料になるのはうれしいところ。
なので、この日は常設展示だけ見てきました。
行ったのがちょうど、この展示の最終日で、特別展「ファインバーグ・コレクション」が始まったばかりという日。
そちらの特別展はもっと後になってから行ったので、常設展示のみの感想を書きます。

両国近辺の町の賑わいを捕らえる、という江戸東京ならではの展示でした。
両国橋付近に人が数多く集まっている図がいくつかありましたが、祭りや花火となると実際多くの人が集まったんでしょうね。
以前、夏の夜、小さな橋に黒山の人だかりができていて驚いたことがありました。
何事か、と思ったんですが、みんな花火を見ていたのです。
そこが見やすい場所だと多くの地元の人が知っているということなんでしょう。
今考えると、そんなにたくさんの人が乗るなんて怖いことかもしれない。
今や、財政難で保全すべき橋がそのままの状態になっていること大きな問題になっているんですから。
オリンピックに人手をみんなとられて、地方の地味な工事や修繕は後回しされて、大変な事故が、なんてことにならないといいんですが。

大火があっても逃げられるように、ということで橋を作ったのに、その近辺に出店をたくさん作って人が集まるようになるというのは面白いですね。
今の時代なら、地震対策ということになるんでしょうが、人を集められる地震対策って、ないもんでしょうか。(ひ)

向かうのはどこ~その22 深川江戸資料館 とフランシス・アリス展

2013年09月05日 | ぐるっとパス
この日は清澄白河に行ってきました。
ここは現代美術館やギャラリー、古書店、さらには公園まであって、一日中楽しめるスポットで、ずいぶんお世話になっています。
古書店や喫茶店のある通りは少しずつ面白い店が増えているから、ますます目が離せません。

まず最初に行ったのは深川江戸資料館。
特に変わった展示もなかったので、いつもの江戸時代の深川の街並みを歩く感じでした。
展示は変えようがないだろうけど、季節や曜日で展示が変わったりする部分があるといいのに、とぐるっとパスリピーターは考えなくもありません。
どうやら、この日はあと数時間で落語の公演があるらしく、いつもより資料館の中が盛況でした。

つづいて向かったのは、東京都現代美術館。
ふたつの展示を見てきましたが、最初はフランシス・アリスから。

フランシス・アリス展
東京都現代美術館
2013年4月6日(土)- 6月9日(日)
MEXICO SURVEY メキシコ編

2013年6月29日(土)- 9月8日(日)
GIBRALTAR FOCUS ジブラルタル海峡編
http://www.mot-art-museum.jp/alys/

2部構成で5ヶ月間にわたる長い展示が行われていますが、第2部の方ももう少しで展示期間終了です。
つい先日、その第2部も見に行きましたが、今日は第1部の方の感想を。
作品は映像と写真が中心で、内容が非常にコンセプチュアル。
町の中で大きな氷の塊をひたすら押し続けたり、竜巻の中に入って映像を撮ったりしてます。
やっていることはシンプルですが、その淡々とした映像をずっと見続けてしまいました。
やっていることはそっけないのに、映像が美しくて目が離せなくなってしまうんですね。
最近見た第2部の展示ではフランシス・アリスのインタビューを見ることができましたが、これがまた質問に対して実にそっけなく、淡々と話しています。
作品どおりの人物でした。

個人的に一番良かったのは「愛国者たちの物語」という映像作品。
広場のポールの周りをアリスと羊がぐるぐると回っている映像を撮り続けています。
羊の数がいつの間にか変わっている、という面白さもありましたが、モノクロの映像がとにかく美しかった。(ひ)