goo blog サービス終了のお知らせ 

自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

”大きな我”を見つめる ”あ”の瞑想

2025年05月20日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方



ポン教(チベット)の瞑想
***************************
ポン教では一つの瞑想を提案している。  ゾクチェン (Dzogchen) と呼ぶ。

これは、チベット仏教のニンマ派に伝わる、最高峰の瞑想法といわれ、 簡単にご紹介したい。

これは、“ア”の瞑想とも、いわれる。真言宗では、阿字観の瞑想 と名前を変える

いずれも、”ア音”の響きで、浄化と、究極の浄化を経て無限の空間での体験が可能になるという。


①” 阿” アの音 についての、考え方


この音は、”在って在りし音”、”自ら生じて存在する”音と言われている。

真言宗で行う観想”ア字観”の”ア”であり、言霊として、とても重厚な意味合いを持つといわれる。 

その”ア”の響きが、”額のチャクラ”を共鳴させる振動となる。

繰り返し、この音を響(ひび)かせるだけで、空間を開かせるという

 

そのためには、大切なことが一つある。


この音を発しながら、意識して、空間を作り出そうとしないということ。


なぜなら、”空(くう)”は、”内在する本質”として、すべての人の心の中に、すでに存在しているのだから。


むしろ、心の空間に置かれている、さまざまな感情や気になる事象が “ア”の音の波動で、一掃されていく様子を見つめていくだけにする。


それによって、心の中に、すでに存在している、 純粋で無限に広がる空間が見えてくる。


不満や、自分にかけているとか、不足した資質を思い浮かべることは、人の常だがむしろ、それらを意識しながら、“ア”の音を発することで、その言霊が それらを、一掃していくことがわかるという。 


たとえば、怒りの感情を意識したら、その“感情を壊そう”とするのではなく、べつのところへ”たどり着くための道に変えよう”と意識する。

ゾクチェンでは次のように瞑想中、感じるように教える:

“怒りは、道になって、自分の前に進む道をより明瞭にさせる。


私は、今、感じている怒りを、別の場所に行くための道に変える。


今の状況を、自分が、さらに大きく成長させるためのきっかけとするのだ” 


怒りのみならず、無関心や憎しみ、さらには嫉妬や疑いなども、“ア”を唱えながら、静かに見つめてると、自分を、成長させてくれるためのエネルギーに変化していくという。

 

そして、 “ア”を唱えているとき、かかえている問題を熟慮したり、深く考えて分析しないようにと、ゾクチェンは言う。むしろ、問題を目の前に置き、向き合うだけ


“アの響きによって、真実を曇らせるものが浄化されたら、そこに、空間が広がる。そしてその空間に、変わらぬままとどまろう。


痛みや不満、そして怒りを意識しながら繰り返し”ア”の音を、歌い、すべての妨げを浄化し空間を開き、広げていこう”

とゾクチェンでは 言うのだ。

 

 要は、判断したり、分析したり、解釈を加えながら、苦悩を見つめるのでなく、ただ、漂う雲のように扱い、少しずつ、アの音の余韻とともに、流れ去っていく様子を見まもるだけ。


そして、たった一つの永久な真実;自分自身の本質は、すでに、空を知っていると
いう現実を、信じられなくても、ピンとこなくても、心にとめていること・・・


 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もう一つの大我の声を聴く方... | トップ | 風邪をちょいちょい引く人の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

自然治癒力・生命力・発揮する考え方」カテゴリの最新記事