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自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

ヒマラヤ.ババジが姿を現す

2014年09月26日 | 健康と”悟り”・スピリチュアリズム

何千年も生きて続けている不滅のヨギ、ババジとの再会 2014・9・264

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この薄暗い、ババジとラヒリ・マハサヤ師に縁ある洞窟が

忽然として宮殿に変わったという。

 

ヨガナンダ師は ヒマラヤのババジの正統派クリアヨガを

伝導するためアメリカに後年わたり、SRF(Self Realization

 Fellowship)をカリフォルニアに設立する。

ひと月ほど前、ロサンジェルスの本部から、何かの折、電話を

いただいた時、ヨガナンダ師の霊的半生記の紹介を、このブログで

ご紹介することの同意を得た。


これまでに、ヨガナンダ師の自伝から、面白いエピソードを

ピックアップしてきたが、今日のお話しは私が、最も、惹かれる、

摩訶不思議で、かつリアリティーを感じたエピソードの一つをご紹介

したい。

 

ヨガナンダ師の直接の師、シュリ・ユクテスワ師の先生、ラヒリ・

マハサヤ師(ババジの直弟子にあたる)の体験談だ。

 

この話はヨガナンダ師が すでに他界していたラヒリマハサヤ

師に代わって、二人のラヒリ・マハサヤ師の弟子からヨガナンダ

師が直接、聞いたという。


一人は、ヨガナンダ師のサンスクリット語の家庭教師、

スワミ・ケバラナンダから、もう一人は、ヨガナンダ師の師で

あった、ラヒリマハサヤ師の高弟、シュリユクテスワ師

からである。

 

ラヒリ・マハサヤ師は 優れたヨギとして多くの弟子を

指導したが、師の偉大なところは、結婚して、社会人

として市井の生活を送りながらヨギとしての一生も

貫いた点であるだろう。

 

さて、師は、1861年秋、イギリス政府の陸軍技術省

の会計官として、べネレスの近くの町、ダナプール

に勤務していた。

或る日、転勤命令が出た。


場所はそこからはるか、500マイル離れた、ヒマラヤ山麓の

ラニケットだった。当時は二輪車で30日かかる距離だった。

 

現地に到着して、役所の仕事が本格的に始まる前に、

マハサヤ師はヒマラヤの山々の散策を楽しんだ。


“偉大な聖者たちがヒマラヤには住んでいる” という噂

を聞いていたし、会ってみたい”という 密かな師の

願いもあった。

 

或る日、山中を歩いている時、遠くから はっきりと、

ガンガダール!(*1)”と呼ぶ声が聞こえた。

“見ると、岩棚の上に一人の若者が立っていて、微笑み

ながら、私を迎えるように手を差し伸べている。


しかも驚いたことには、彼はその赤銅色の髪の毛を除い

ては私とそっくりの顔をしていた”

 

とその時の印象をマハサヤ師は 弟子に後日語っている。

その若者こそ、ヒマラヤの聖者、年齢不詳、千歳とも

いわれる不死身の大師、ババジ その人だった。


このとき、この生で、初めて マハサヤ師はババジと 

邂逅するが過去の記憶がないまま、自分を呼んだ若い

ヨギが誰なのか想像がつかなかった。

 

その洞窟を訪れたとき・・・洞窟の中で 

 

その時の様子をヨガナンダ師の著書から引用すると:

 ’ラヒリ、お前はこの場所を覚えているかね?’

とヨギは岩屋に招き、片隅にたたんでおいてある一枚

の毛布を指さした。

いいえ’ 私は思いがけぬ話の成り行きにあっけに

とられながら言った。・・・・

 

‘この岩屋で休みなさい。

お前を[当地に]呼んだのは、この私だ’

ラヒリは、当惑しながら答えた。


‘でも、私は日の暮れないうちに、帰らなければ

なりません。

明日の朝、また役所に出かけなければならないのです‘。


すると その見知らぬヨギは、

‘私の電報がそうさせたのだ’ と言った。

 

益々私には不可解だった。私はその意味を尋ねた。

’お前をこの山奥に呼び寄せた電報のことだ。

お前の上司にお前をラニケットに転勤させるよう

仕向けたのはこの私だ。


人間は 自分が全人類と一体であると感ずるよう

になれば、すべての人の心を自分の意思の中継局

として自由に操ることができるのだ。’

 

こういうと彼は優しく付け加えた。

‘この岩屋を お前は、良く知っているはずだが・・・’

私が当惑して黙っていると、聖者は近づいてきて、

私の額をやさしくたたいた。


すると、その磁石のような手から不思議な

磁力が私の脳に伝わってきて、それとともに、

懐かしい前世の記憶がパノラマのように

よみがえってきた。“

 

こうして、ラヒリ・マハサヤ師の脳裏に 忘れて

いた過去世の光景、この岩屋で過ごした長い年月

の思い出が 次々と想いだされてきた。


目の前にいる若いヨギこそ、前世の自分の師、

ヒマラヤの不死身の大師 ババジであることを知り、

感涙にむせんだ。

 

大師(ババジ)は

‘30年以上もお前が帰ってくるのを待っていた’

と言いながら、

死によって、お前は私を見失ったが、わたしはお前

を決して見失ったことはない。

お前が母の胎内に宿り、月満ちて赤子として生まれた

あとも、私の目はお前の上に常に注がれていた。

 

小さな体をお前が、川岸で砂の中に埋めて 蓮華坐

の姿勢で座っていたときも、私は姿こそ隠していた

がお前とともにいた。

お前を今日まで見守り続けてきたのだ。“

語り、ババジは、その岩屋をさして、話しかけた。

 

“ここはお前が愛用していた岩屋だ。

私はお前をいつでも迎えることができるように、

ここを綺麗にしておいた。


ここにあるのは、お前が毎日瞑想のために座った

毛布だ。 

そしてこれはお前の器だ。 

これで、お前はよく私の用意した甘露を飲んでいた

ではないか・・

 

こうして大師と魂の喜びの再会を果たしたマハサヤ師に 

ババジは

お前は体を清めなければならない。

この器の油を飲んで、川岸に横になっていなさい。”

と命じた。


マハサヤ師は凍てつくヒマラヤの高地で 真っ暗闇で

トラの咆哮が聞こえる夜、かつての、そして、現在も

続いている師弟の関係をはっきりと思いだし、師で

あるババジの言いつけを素直にしかも 嬉々として

受け入れ ひたひたと氷のように

冷たい水の打ち寄せる川岸に身を横たえたのだった。

 

続く~

 

 *1~ラヒリ・マハサヤの前世における名前

ババジ と マハサヤ師が瞑想した洞窟の前で(案内人と)

 

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