89歳の日々

home: http://kutani-mfg.jp

30年ぶりのインド

2012-04-04 22:17:25 | 海外旅行

                                                                                                                               成田からデリーまで10時間。飛行機の隣席はインド人で、
ターバンを巻いているシーク族の人でした。
バンクーバーに住んでいる人達で女性もターバンをしていました。
(これはインド以外に住んでいるシーク族の習慣との事でした。)
彼は大学の先生で定期的に北インドの大学に教えに行く所だそうです。


 機内で食事の時間になりますと、シークの人や外国人だけが先に配られます。
どうしてかと不思議に思って、後でスティワーデスに聞きましたら、
彼等はベジテリアン(菜食)なので、他の人と混じらないように
先に配ったそうですが、他の人に説明なしで失礼しましたと言われました。
機内食は高血圧、アレルギーなど、何と15類余りの特別食が有るそうです!


 デリーに着きますと、迎えの車が来てインドのロータリーの会員
のS氏宅にお連れ頂きました。
お宅は、高い建物の大きな家が並んでいる処にあり、お庭とパーキングがなく
道路の至る処に駐車しているので、よほどの腕前がなければこの道を
抜け出す運転は難しそうでした。



 そのお宅もご主人はターバンを巻いたシーク族の有能な事業家で
2人の使用人を雇っていましたが、西洋人の様な自然体の接し方でした。
静かな奥様はデリー大学の史学科を卒業された方で、ご子息はアメリカで
ハーバード大学の医学部教授との事で、集合写真でもターバン姿で                      背も高く立派に見えました。


 ご夫妻から先ず日本の災害に就いて慰めがあり、私共も「津波では                                                    2万人近くの人が 亡くなり、更に原発では成すすべもない有り様です」と申しました。
「その上、日本では学力も経済も落ち込んでいる」・・等と申しましたら、
「欧米諸国も同じですね」と言われ「以前良かった処は悪くなり、
中国やインド等が良くなって来て歴史はめぐりますね」等との話になり、
奥様はモヘンジョダロやハラッパの時代はインドは世界最高水準でしたと
述べられましたが その紀元前2000年~3000年前の信じられない位
素晴らしい文明に私共も全く同意しました。


 30年前にインドを訪れた時、博物館でモヘンジョダロやハラッ遺跡からの
美しい印章のレプリカを求めましたが、今回同じ博物館で其の
遺跡から見たのは、石造りながら現代と同じ椅子式のトイレでの写真でした。
そこは下水道の整備のみならず凄い遺跡で私共も是非行きたい処です。


   


次の日はロータリーの偉い方がアメリカから来られ、ロータリーが招いた                                                   アメリカ人の学生達も来てパーテイがあり、楽しい時間でした。
次の日からは、ご主人がお忙しい方なので私共にはガイド付の車を用意して下さり、
私共は観光の帰りに、日本料理屋での巻き寿司を求めパーテイに持参しました。                                            奥さまはお寿司は初めてとの事で、お喜ばれしました。                                                             ( 生ものは求めませんでしたが、珍しいので日本価格でした)


 インドと言えばカレーですが、このお宅のカレーも、ホテルでも
レストランでも私共が頂いたカレーは辛くなく、ココナツやカシューナッツなどの
美味しい味付けで 本当にマイルドな美味しいカレーばかりでした。                                                                                                                             思いがけず2日とも日本語のガイド付きの車でデリーを観光する事に
なりましたが、日本語のガイドの言葉は分かりにくく、言葉の難しさを
感じました。                                                                                         彼はバラモン階級ですが、今では僧侶にでもならないと
バラモンの特権も無そうです。2日間ドライバーとガイドと2人のインドの
人と一緒でしたので、何でも聞く事が出来て随分良かったです。


 30年前にインペリアルホテルに泊まったので、そこで昼食をしましたが
前と違って見違える程 超高級に変身していて驚きました。
元来ここはイギリス帝国主義の牙城と言われたホテルなので元に戻った
と言うべきなのでしょう。ブッフエも日本の高級ホテル位の価格でしたが、
様々な上等なテリーヌとか素晴らしいものでした。                                          


                                                                       どこのホテルでも夜にはお庭で 結婚披露パーテイがあって、ラグノーの                                                  タージ・レジデンシーホテルで見ていましたら 写真の真ん中の若い素敵な方が、                                              どうぞどうぞと入れて下さり、色々な方を紹介して下さったり、                                                                          私共は食後でしたのに食事も勧めたりご親切にして下さいました。                                                                               そこもシーク族の方たちの結婚式でしたので、ピンクのターバンを私共に2つ下さいました。                                            披露宴は豪華な舞台が作られエンターテーメントが華やかに行われ                                                    500人位のお客様がはお呼ばれしているのではないでしょうか?豪華なものでした。


                                       (写真はオールドデリー)                                                                                 ニューデリーは30年後も余り変っては居なく近代的な大都市でした。
オールドデリーは相変わらず凄く汚かったのですが、以前は牛が道路の真ん中に                                            寝そべっていましたが 流石にそんなことはありませんでした。
地方では、矢張り「バクシー。バクシー」とお金を欲しがる人や子供たちが沢山いましたが、                                      勉強をしなくなるので上げないようにと言われているようです。


インドは手工芸も素晴らしいので、何か素敵な着るもやアクセサリーでも買いたい                                            と思いましたが、私共に似合うものが見つからず、、
もう少し外国人の趣味に合うものを作ったら如何かと思いました。
ガイドとドライバーにはあちこち回って頂くだけで何も買わず恐縮しました。
 
 2日間、私共をおもてなし下さったSご夫妻には心から感謝しました。
写真をもっと写すと良かったのですが・・・良い写真が無くて・・・ これでインドは終わりです。
 


  



 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿