89歳の日々

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古九谷の代表作「叭叭鳥図皿」について

2006-11-24 17:51:14 | 九谷焼
 古九谷の叭叭鳥(ははどり)図皿は、口径41センチの大皿は五彩色絵で彩られ、竹の枝に止まった雌雄叭叭鳥に花々を描いています。

 「これは類を見ない豪華雄腱な作であり、豪放な美しさでは桃山障壁画の風趣があり万暦赤絵の絢爛にも勝るもので、色絵古九谷を表微する記念的な作品」と斉藤菊太郎氏は賞賛しています。

 東京の国立博物館に所蔵され、昭和27年に重要文化財の指定を受けました。この大皿の原画は、現在も旧加賀藩の能登・穴水町の室木家に収蔵されている明末崇禎期(1628~1644)の漆絵盆である事が知られております。

 叭叭鳥に就いても鳥の画家・上村松篁氏が、中国の寒山寺で沢山見た事を書いておられます。


 また「古九谷叭叭鳥図」は記念切手「伝統工芸シリーズ」(1984年~1986年)の第一号「古九谷」に採用されていますので、九谷の皿と切手の写真を併せて 載せます。

 なをPRになりますが、私共の九谷美陶園では、30年以上前からこの素晴らしい古九谷を 伝統工芸、及び日展入選作家の山岸雄三氏が丁寧に描き写しました作品を、お求め頂いております。

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