"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“神社と日本人”

2011-02-08 04:30:00 | 日記
帰国した際、空き時間を使って神社に行って来ました。

靖国神社、大宮の氷川神社、福岡の警固神社です。
いずれも、今回初めて参拝させて頂きました。

靖国神社には、戦争で亡くなった方々の英霊を慰め、平和な国家を建設するという願いが込められています。

大宮氷川神社は、武蔵の国に、たくさんある氷川神社の総本山です。
この氷川神社と、近くの中山神社、氷川女体神社の3つの神社が、浅間山と冬至の日の出の線上に一直線に並ぶそうです。

警固神社は、神功皇后による三韓征伐の際、船団を守護し勝利に導いた警固大神を祀ったのがその起こりと言われています。

それぞれ、その謂れや歴史、ご祭神も違います。
しかし、そこには共通して醸し出される、ある雰囲気があります。

私が、日本で素晴らしいと思うことは、日本にはたくさんの神社やお寺があることです。

それは、商店街やオフィスビルの隙間の、おやっ、と思う場所にもあります。
お地蔵さんもたくさんいらして、そこで人々は自然に手を合わせます。

私たち日本人は、自分たちが確固たる宗教を持っているとは思っていません。

正月には、神社に初詣に行き、お葬式には、お寺に行き、クリスマスもお祝いをする、という大変“柔軟な”過ごし方をしています。(笑)

しかし、神社で見る人々の姿には、全ての人に共通する、とても厳かで凛とした雰囲気があります。



神社の鳥居を、お辞儀をしながら順番にくぐっていくにつれ、自分の心が落ち着いていくのを感じます。

柏手を打ち、神様に向かってお辞儀をすると、生かされていることのありがたさを感じます。

このような場所を、他の国々で探すのは難しいように思います。

もちろん、教会や寺院はたくさんあります。

しかし、そこに流れる雰囲気は、やはり日本で感じるものとはかなり異なっているように感じます。

日本の人口1億2千万人のうち、実に9千万人の人々が初詣に行きます。

海外の人から見ると、大変敬虔な国民に見えるでしょう。

でも、自分たちには、そうした意識はほとんどないでしょう。

私は、それは、実は、素晴らしいことなのだと思います。

そうした行為が、自然に行われていることを表している、と思うからです。


靖国神社にも、大宮の氷川神社にも、長~い参道があります。
氷川神社の参道の横には、店が並んでいます。

警固神社は、“天神”という住所にあります。

人々の生活と自然と神々とが調和していることを感じさせてくれます。

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