"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

トークイベント “アジアの世紀が始まった!”

2011-02-01 21:15:11 | 日記
1月29日(土)に、東京で参加させて頂いたイベントのタイトルです。

主催は、ミャンマーへの支援に取り組んでいらっしゃるNPO法人メコン総合研究所、
協賛は、JICA地球のひろばです。


第一部は、エッセイスト、ノンフィクション作家として有名な桐島洋子さんが、ご自分の体験を交えながら、これからのアジア、その中での日本、について話をされました。

19世紀は、欧州の植民地政策、20世紀は、天下のおせっかい国で巨大化願望の強い米国の時代、そして21世紀は、アジア、特に中国、インドの時代。

そうした中にあって、日本人は、“草食系”ではなく、どんどん外に出ていくことが大切であると、ご自身の体験を話されました。

海外を旅する船中での出産、ベトナムでの従軍記者としての経験、逆境の中でたくましく生きる子供たち。

「ミャンマーに行ったら、夜は真っ暗でなにも見えなかった。夜は暗くていい。」

という言葉は、先日触れさせて頂いた高野さんのお話に共通するものがありました。


第二部は、“ミャンマーを応援する方々によるトークショー”というタイトルで、写真家の関口照生さんがコーディネーターとなり、桐島さんのご長女桐島かれんさん、安倍元首相の奥様でいらっしゃる安倍昭恵さんとのトークショーでした。

皆さんは、ミャンマーに学校を建てる支援をされています。

ミャンマーは軍事政権ですが、お布施や寄付金を使って、お寺でも学校を運営しています。文字通りの寺子屋学校。

識字率は、9割以上となっています。

就学率も高いのですが、子供たちの両親が、その日生活するためのお金を得るのも大変な中で、子供たちも仕事を手伝う家庭が多く、その結果、学校に通う子供たちの数がどんどん減ってしまうのです。弁当を持ってくる余裕もありません。

寺子屋学校も、上はトタン屋根、机も床もない地面の上で勉強しています。

そうした中、寄付金を募り、今まで10校を建設することが出来ました。

まだまだ学校数が少ない一方で、教師の質、教材、給食等ソフト面の問題点も浮かび上がって来ました。

教育のことですから、政府に介入するようなことがないよう注意すると、出来ることと出来ないことも出て来ます。


安倍昭恵さんのお話は、私の心の中に大きく響いていきました。

「ミャンマーの子供たちは貧しく泥だらけですが、その目は輝いています。
仏教の信仰心も篤く、礼儀正しく、目上の人を敬ったり、家族で分け合うという気持ちも強いのです。日本で失われてしまったものがここにあるように思います。」

「ミャンマーでは戦争で亡くなった日本人兵士を手厚く葬ってくれています。
そうした方々に恩返しするのは日本人として当然のことだと感じています。」

「支援の在り方について悩んでいます。欧米流ではなく、日本、日本人だから出来ることとはなんなのか、日々自問自答しています。」


関口さんは、世界各地に行って、子供たちの写真を撮っている中で、見えてくるものがある、と説明されました。

桐島かれんさんからは、子供さんが通っているインターナショナルスクールでは、様々なイベントを通して、お金を集めていくことが当たり前になっているとの説明がありました。


続く懇親会では、様々な経歴、経験の中で、自分の出来ることをされている方々にたくさんお会いさせて頂き、私にとっても大きな刺激となりました。

ミャンマーの支援にご関心のある方は、下記に連絡してみてください。
http://www.gmijp.net/

私にとっては、先のガイアシンフォニー含めて、本当の幸せとはなんなのか、ということが深いテーマとなっています。

ものが“あること”と“ないこと”についても、よく考えてみる必要がありそうです。

そして、それは、今豊かな暮しをしている私たちにとっても無縁ではありません。

日本でも最近、色々な出来事を通して、その問題に実際に直面することも多くなっているように思います。

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