ブレーキを洗浄します。
シューのロックスクリューを緩めておきます。
前後ともです。
ケーブルを外します。
エンドキャップを外して、
ロックボルトを緩めケーブルを引き抜きます。
マウントボルトを外してキャリパーを取り外します。
キャリパーとフレームの間のカラーを無くさない様に、また裏表がある場合がありますので注意しましょう。
外れました。
ドロだらけはお約束です。
フロントも同様に外します。
フロント用とリヤ用の見分けはマウントボルトが長い方がフロントです。
シューのロックスクリューをさらに緩めるとシューが抜けますので、抜き取ります。
まず水洗いします。
泥は油性の汚れと水性の汚れの混合ですのでザッと水で流してしまいます。
ブラシでこすると良いですね。
キャリパー自体を手で握って隠れた汚れも落とします。
その後エアブローして水分を飛ばします。
クレ5-56などでリンク部分や入り組んだ部分に隠れた水分を置換させます。
もう一度エアブローして置換されて出てきた水分を拭き取ります。
シンナーを含ませたウエスでキャリパー表面に飛び散ったオイルを拭き取ります。
ケーブルアジャストボルトを分解して洗浄液で古いグリスを流した後、エアブロー乾燥して新しいグリスを補充し組み付けます。
シューを洗浄します。
作業前はこんな感じ
当たり面をコンクリートやサンドペーパーでこすって張り付いたアルミを剥がします。
これが
こうなる。
アルミ片が刺さって光って見えます。
溝に詰まった泥や刺さったアルミ片を精密ドライバーなどで掘ったりして除去します。
もう一度表面を擦って整えた後、
シンナーでザブザブ洗います。
グリスや油分が洗浄液に溶け込んでいますのでブレーキクリーナーですすいだ後、乾燥します。
シューには左右がありますので注意して組み付けます。
よく調整されたトーイン調整はシューが均一に磨耗しますので前後で互換がききます。
偏った磨耗の時は前後入れ替えることはできません。
また、アルミ片を取り除かなければ同素材、同硬度の物質同士が擦れあい、結果リム面が荒れますのできっちり取り除くことが必要です。
ダメージの大きいフロントブレーキのシューをリヤに組み込みます。
フロントブレーキの方が制動時に大きな制動力が必要だからです。
今回はバラすのを控えました。
汚れの成分による洗浄方法の別とそのあとの処置がミソです。
毛細管現象で入り組んだ極少量の水分をエアと5-56などで置換・除去したなら水分による錆の発生を防ぐことができるのと、その後の処理でブレーキ部分に本来厳禁な油分残留を防ぎつつ、可動部の潤滑と防錆を両立するにはどうすれば良いかを考えてベストな方法を書いたつもりです。
雨天時の長距離走行などでスプロケットにボトルの水をかけながら砂などを落とし、携帯用の5-56でチェーンの水分を置換させてからルブリカントをぶち込めばチェーンが濡れていたとしても相当な耐久力で潤滑可能など、ケミカルの使用方法としての応用です。
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