やっとマウントが届きました。
早速組んでみます。
ディスクブレーキキャリパーのマウント方式にはインターナショナルスタンダードマウント方式とポストマウント方式の2つがあります。
今回使用するディスクブレーキキャリパー、シマノBR-CX77はポストマウント、
オオタケのディスクカーボンFフォークはインターナショナルスタンダードマウントになります。
ローター径などの関係でマウント方式が異なりますのでマウントも多種なんですね。
で、実はシマノのディーラーズマニュアル読みながら組んでみたのですがイマイチセッティングが決まりません。
試行錯誤しながら自分なりのセッティング方法でなんとか出しましたので紹介します。
このBR-CX77、メカディスクブレーキキャリパーはロードバイク用のブレーキケーブルトラベル量で作動するケーブル引きのディスクキャリパーで、油圧を必要としません。
ケーブルがカムを回し、カムはピストンを押し出し、ピストンの先のパッドと対向するパッドがローターを挟みつけて制動します。
ケーブルを引く前
ケーブルをフルに引いた時
上側のパッドが下方向に、つまりローターの隙間が狭くなっているのがわかるでしょうか?
下側のパッド(右になる)はケーブルと連動しませんが調節箇所があります。
矢印の方向に回すとR(右の)パッドがinすると表記されています。
これが反時計回りいっぱいに回した時
時計回りにいっぱいに回した時。
ピストン側のパッドにくっつきました。
また、ピストン側(左)のパッドの調節はこのボルトを回すことによって変えられます。
非常に見にくいですが、タイラップの先端で示した銀色の部品をボルトが押すことで作用します。
ボルトを緩めすぎると抜けちゃいますのでこの銀色の部品を押していなければ緩め方向の作動限界となります。
ボルトを緩めた時。
ボルトを締めた時。
やはり隙間が狭くなります
ちなみにこの状態でケーブルを引いた状態だと右のパッドにくっつきました。
そしてボルトを緩めてもパッドは戻りません。
で、ケーブルを引いた状態にするとコツンとピストンが戻ります。
以上のことから両方のパッドの最大移動量は同量でローターはキャリパー隙間の真ん中に位置するべきであること。
ピストン側のパッドによってローターは撓みながら右のパッドに押し付けられ制動すること。
すなわち右のパッドは減りにくく、こまめに調節しなければならないこと。
左のパッドは減った場合、
自動的に調節されて常に最適な隙間を得ることができること。
などがわかりました。
実際の組み付け手順に入ります。
マウントをFフォークに規定トルクで取り付けちゃいます。
マウントには上下がありますので間違わぬよう。
キャリパーの両方向から見てパッドが均等な出方になるように調節して、
手を離しても落っこちてこないくらいの隙間を保った状態にします。
そのままボルトでマウントに取り付けますが、キャリパーが動くくらいの緩さで仮組みします。
隙間が空いてます。
ケーブルを末端処理して組み付けます。
インラインアジャスターがあるとケーブルの伸びに対応できますので取り付けた方がいいかもしれません。
私は買い忘れたのでこのまま取り付けました。
ブレーキレバーを握り初期伸びを取って再度ケーブルを張り直した後、ブレーキレバーを握りつつ、
しかもホイールを進行方向に回転させる力をかけつつキャリパーマウントボルトを均等に少しづつ締め込み、最終的に規定トルクで取り付けます。
体勢的に撮影不能w
この作業はローターに対してパッドが作動している状態で平行にキャリパーがマウントされるためのもので、上手くマウントされないとシュン。。。シュン。。。とどこか変な当たり音が出ることを防止するための作業です。
この状態でホイールを回転させるとシューとパッドがローターを擦る音が聞こえるはずです。
ので固定である右のパッドを2ノッチほど緩めて様子を見つつ、どうしても干渉が多いならば左のパッドを少しだけ引いてみましょう。
最後にケーブルを固定して終了です。
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