フィルム・フォーラムでヒッチコックの“The Wrong Man”(間違えられた男)。
他人のそら似で目撃者達に強盗犯人と信じられ、逮捕された男の話。実話をベースにしている。
厳格で緻密な撮影と演技。巨匠の圧倒的な映画話法に、普段はうるさい週末の映画館が、息をあえいで緊張している。
脳みそをわしづかみにされてぐいぐい揺さぶられているような気持ち、
社会派映画の名作だ。
誤審や冤罪は常に起こる。
犯罪を裁く法律や人の価値観というものは時代と共に変わるものであり、今日正しかった事が明日正しいとは限らない。
ましてや誰かを死刑に出来るほど我々は立派なのか。法律がそうなっていないだけで、ひょっとしたらある意味自分の方が罪深い生き物であるかもしれない。
殺してしまったらおしまいなのだ。永遠に取り返しがつかない。
だから死刑制度には賛成できない。
幼稚園児を炎天下の車に残して死亡させたニュースを見た友人が、
「ひとでなし」だと怒った。
それはそうだろう。
それはそうだろうが、「ひとでなし」も「おやごろし」もやはりひとであり、そういった者をどうすくいあげるかがロックでありアートであって、切り捨ててしまったのではそこから一歩も進めない。
1976年のデビューから20年後の1996年、Finsbury Parkでのライブ。DVDは日本では発売されていなかったので、アメリカから取り寄せて中年太りのオリジナルのPistolsの面々に再会。歳を取って更にカッコ良くなった中年連中のサマに震えたねぇ。
少年だったあの頃からPistolsはココロを捕らえたまま離さない。
全体に対してのコメントをここに書き込むのもなんですが、共感するところが多く、伝えてくださっていることに感謝しています!
またお邪魔したいと思います。
ここのところ忙しさにかまけて、白紙の夏休みの絵日記を前にべそをかいている小学生状態、いくつになってもこの有様でございます・・・。