関連:「本のメモ:松岡亮二『教育格差―階層・地域・学歴』(2019-07-27)」
親の収入が子どもの学習環境に影響するという事例だろう。が、東大理系に時折滅茶苦茶ピアノの達者な学生がいるのも事実。大分前だが「題名のない音楽会」で東大医の学生が、プロコフィエフのピアノ協奏曲3番をプロオケ相手に達者に弾いたのにはほんとびっくりした。https://t.co/QraDMMC5EM
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2019年8月7日
話変わるが「天気の子」で、涙が出てくるのは主人公の帆高と陽菜に親の世代から伝わっている文化的資産の貧しさなんだ。すぐに××知恵袋に頼る帆高は知識の調べ方を知らないし、陽菜の母親は彼女に「料理すること」は教えられたが、「おいしいレシピ」は伝えることができなかったんだろうとか。
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2019年8月7日
ラブホで高くて不味い備え付け冷食で盛り上がるところは、もの凄く分かると同時に、文字通り泣いてしまったよ。あれが美味いと思う時は確かにある。が、同時にあれは不味いもんだ、世の中にはもっと美味しいものがあって、美味しいものを食べれば心が豊かになるということは知っていなくちゃいけない。
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2019年8月8日
美味しいものは、食べてみないとその価値は分からない。その価値を知る、つまりは親が食べさせたことがある、というのは文化的資産なんだ。エンディングの後、再会した帆高と陽奈は、デートでなに食べたんだろうか、とずっと気になっている。
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2019年8月8日
その柴田さんも、戦前の無茶苦茶ええおウチのご子息なんですよねえ。自伝読んだら「一月に買って良い楽譜は50円までだった」とか書いてあって、思わず「この金持ちボンボンが!」と叫んじゃいました。その資産あってこそ、あれだけの教養人が形成されたんだな、と。
— 松浦晋也 (@ShinyaMatsuura) 2019年8月8日
つっこみがあり
その研究は世帯収入の影響を除いています(親の学歴も)。それでも相関が出た、というのが一つのポイント。(但し、後ろ向きコホートで各子供の家庭の生データは無かったので居住地区のsocioeconomic statusで代表させています。その妥当性も検討されてはいますが、完全ではありませんね)
— Shiro Kawai (@anohana) 2019年8月8日
とあるのだが、それ結局、才能あるヤツはなんでもできるってことじゃねえか!とかいうことになりかねず、やっぱり辛い。
…まあ、公平に言えば、私はそこそこの才能があるというべきであり、この点で恨まれる覚えは多少あるにはあるが、やっぱり、やっぱり…!
…あーほんとダメ、これ、つらい(目次3頁目)。
「メディア消費経験の蓄積量格差」。
わたし、映画の経験が絶望的に足りてないのよね。
げんきんなもので、学者スタイルの文章だと、読める…助かる…。