TAKE-LOG 竹ログ

愛知大学主催、第5回 学生による中部観光提案コンテスト〜がまごおり編〜

知を 愛し 世界へ
愛知大学生が蒲郡市現地視察ツアーの一行が竹島クラフトセンターにやってきた。

キャリア形成支援の手段として企業、官公庁と連携し
社会の抱える課題の解決に取り組む課題解決型の学び、
ラーニングプラスです。

今日は 蒲郡がテーマとなる現地視察ツアーを実施しました。
各チームが市内観光名所を視察しました。
竹島クラフトセンターは地元産業体験観光として三河木綿の
綿の歴史、植物、農学、繊維学、織機と織物の原理を学んで
体験していただきました。


朝一番のチームのご来店で教室内は学習の熱気で暑いくらい、
西暦799年、日本の綿の伝来地三河の綿の話から始まり、
綿の種を取る綿繰り作業を体験してもらうことが授業の始まりです。


来店した学生全員が綿から糸になるまでを体験しています。


「わー、切れちゃう」
「弱い綿でも結束すれば強い糸になるのだよ、それが自然の原理なのだ」


「それにしても不思議な事だが誰が考えたのだろう」
「人類は生き残るためにいろいろ自然の中から模索してきた、
その中で綿を発見して、糸が出来た事で世界の人口は増えてきたんだ」

織機で織るところを写す暇なく次のグループのが来店。

手織りの写真を写せなかったが自分で作った糸を織り込んだ
三河木綿コースターが完成しました。
おめでとうございます。


これが蒲郡市の産業と観光のコラボレーションした三河木綿手織り体験なのである。

次のグループの三河木綿の体験が始まりました。


「なぜ、三河の海に崑崙人という青年が来たか?」
「なぜ?、弓の弦の振動で綿が解れるか」
「弱い物を解す原理と弱い物を結束する原理がこの作業の中にあるのです」


「あー、切れちゃうよ」
「切れると思えば切れる、切れない!と思う心の問題だな」
などなど糸作りで会話も弾みます。


「なぜ?なぜ糸になるの?私の手から糸が出来てくる」
「神様が貴方にくれた綿と糸だと思うことだな」


このグループの皆さんが作った糸をシャトルに巻きつけて今は昼食中


昼食も終わり、次の機織り体験である
「この景色の中で手織りは楽しい」


「蒲郡市って織物の産地なのですよ、知っていましたか」
「昔から三河木綿という織物があってそれを検証しながら現代の繊維産業の中で生かそうとしているんだ」


「なぜこんな景勝地にここがあるんですか」
「竹島には全国から観光客が来ます、そこで三河木綿を見てもらい知ってもらい体験してもらって産業と観光のコラボを狙っているんですよ」


全国にこんなところはないです、だから蒲郡の観光と産業の存在でのインパクトがあるんです。




そして次のグループの登場です


「え、なぜ?綿と種に分かれるのだろう不思議だね」
「私達が現在使っている歯車では綿が潰れてしまいます、この捻り棒の歯車を
いつ、誰が発見したのかわかりませんが東南アジア産の綿には必要なものです」

「この綿は貴方の国のインドネシアから海流に乗って来た可能性もありますよ」


「私の国にもこれと同じ機械があります、お婆さんも織っていました」
「そうですね、日本でも同じで農家では女の人の仕事でした、糸を作るのも織物を作るのも技術は世界共通なのです」

「インドネシアにもサラサをはじめいろいろな織物や工芸品がありますね、世界中からいろいろな技術が
 日本に伝播してきたのです。日本は後進国だったのですよ」


「できた!、私が作った糸です」
「そうですね、世界で一つ貴方だけの糸です」


織機の原理と織物の原理の解説を受けながら手織り体験が始まりました。

今日は沢山の学生さんが竹島で手織り体験をしたことが
これからの生活の中で三河木綿を思い出してもらうことができたら最高だと思います。




次のグループの登場です

「これが日本の綿です、貴方達が着ているTシャツやジーンズはアメリカ大陸原産の綿です。
アメリカ大陸で綿の収穫のために奴隷制度が始まり、枯れ葉剤使用もあったのです。
つまり、大地を汚して安いファッションを手に入れて生活していることも知っていただきたい」

などなど、話をしながら
糸紡ぎが進んでいきます


「わー、切れてしまう」
「大丈夫、ゆっくりゆっくり行きましょう」
「自然が相手ですから無理は禁物ですよ」


「コットンもウールもシルクも糸作りも織物も古代から世界中同じ原理で作っているから、
これを知っていると世界中で自慢できるぞ」


「奇数と偶数の糸が交互に上がりさがりする中を緯糸が通り
 織物の基本である平織りという組織ができるのです」


「一本の糸は弱くても織物という組織になれば強いものに変わります」
「消防のホースも、森泉ちゃんがTCCに学びに来た柔道着も、組織されると強い物になるのです」


愛知県三河に学んだ中に竹島での今日の思い出が残って欲しいと願っています。



竹島を眺めながらの手織り体験は一生忘れることがない体験になると嬉しいです。


この店を作ったのは蒲郡の織物産業と三河木綿の復興の起爆剤をコンセプトに、誰もやったことがないことを
無理を通してやり続けることが私の存在であり主張なのです。


小さなコースターですが三河、蒲郡、竹島がいっぱい詰まった物に
なることを願っています。


そして全員三河木綿のフルコースを体験していただきました
ありがとうございました。

三河木綿や織物ででわからないことがありましたら私に聞いてください
わかる事だけですが教えられると思います。

蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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