アパッチ蹴球団-高校サッカー篇:project“N”- 

しばらく自分のサッカー観や指導を見つめなおしていきたいと思っています。

試合は一期一会

2007年11月27日 18時01分56秒 | 日々反省
東京の高校サッカー部の場合、
新人戦で負けてしまうと、
リーグ戦を除き、
来春のインターハイまで高体連の大会はない。



リーグ戦も年内は後期リーグ戦が残っているが、
年明けからは、練習試合が中心になる。



今、チームはリーグ戦に向けて
少しでもいい結果になるように
練習を積み重ねている。



リーグ戦で少しでも納得できる試合や
成績が残せるように、
練習試合を新人戦以降何試合が組んだ。



個人的な考えであるが、
練習試合を消化試合だと思ったことは一度もない。



いつも、何かを学ぶ場であるべきだ、と考えている。



何も考えず、「とりあえず・・・」という気持ちで
試合を組むんだったら、試合を組まないで
練習をしたり、まだオフにしていた方がいいと思う。



お互いに、何かを学ぶことのできる場として
また、「もう一度、やりたい」と
試合後、お互いに思えるような場で
練習試合があってほしい。



挨拶・マナー・感謝する気持ち・サッカーと向き合う姿勢・フェアプレー等は
普段の練習から選手達に伝え続けたいし、
自分自身も指導者として敏感でいたいと思う。



反対に、相手チームから『このチームとは2度とやりたくない』と
言われないように、
普段の練習から選手達に必要なことを伝え続けたい。



練習試合だけでなく、
リーグ戦及び高体連の大会の試合は、
指導者が「普段、どういう意識で練習しているか」
指導者自身が「サッカー及び選手と真剣に向き合っているか」
ということが問われる場所。



指導者としての未熟な自分を省みずに
暴論覚悟で言うと
相手が強いか弱いか、
都大会常連かどうか、
という基準ではなく、
可能なら、
指導者の方をはじめ、
情熱のある選手達のいるチーム、
エネルギーのあるチームと試合をさせていただきたいと思う。



サッカーの試合に負けても人生が終わる訳ではないが、
リーグ戦、高体連の大会、練習試合等、
全ての試合を一期一会の気持ちで戦いたい。



楽しさ・悔しさ・熱さ・怖さ・・・、
サッカーでは試合を通じて色々な感情を抱くが、
お互いに、対戦したチームに何かが残る時間でありたい。



もしかしたら、紅白戦や練習自体もそうかもしれない。



試合をこなすだけの意識や
練習を計画に従って消化するだけの気持ちでは
何も残らない。



狙いを持ってやっているか?
気持ちが入っているか?
負けても次につながるものがあるのか?
やりきったか?
選手共々、常に自分自身に問い掛けたい。



試合は「させていただくもの」。
「試合をしてやっている」という考えは論外。
感謝の気持ちを忘れずに、
試合という一期一会の時間と向き合っていきたい。



相手の監督や顧問の先生、
応援に来ていただいている保護者やOBの方々や
レフリーはもちろん、
リーグ戦や大会を運営されている関係者の方々への
挨拶や感謝の気持ちを忘れずにいたい。



試合や練習で頑張るのは、
指導者も選手も当たり前。



その上で、周囲の方々に対する気持ちを忘れない。



一人じゃサッカーはできない。
試合も同じ。



いつも後には味方がいる。
前には試合を戦う相手がいる。
レフリーや関係者、サポートしてくれる方々がいる。



自己中心的な性格を個性とは言わない。
これは選手だけでなく、
指導者としての自分自身にも当てはまる。



昔は自分の視野の狭さから、
対戦チームの先生方に
嫌な思いををさせてしまったことも多かった。
今のチームでも自分の指導の甘さから
相手チームの監督や先生をはじめ、
関係者に不愉快な思いをさせてしまったことも
少なくなかった。



そんな時でも、
指導者としての自分を評価していただいた他のチームの
指導者の方々からは
優しさに裏づけされた厳しい言葉を頂いた。
本当に嬉しかったし、
その優しさが身に沁みた。
厳しい言葉がありがたかった。



本来なら言わなくてもいい事を敢えて指摘して頂いた。
自力で気づかなくてはならない部分を
教えていただいた。



自分も若い指導者の方や選手達に
そのような懐の深い接し方ができれば、と思う。



自分自身が周囲の方々に対する感謝の気持ちを忘れた時は
指導者を辞める時。



もし、選手達が感謝の気持ちを忘れて
驕りが見えた時には
手加減なく厳しく接したい。



これからも、
一期一会の気持ちで練習を通じて選手達と向き合い、
一期一会の気持ちで試合やリーグ戦、高体連の大会に臨み、
感謝の気持ちを忘れずに現場に立ち続けたい。


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