雑居空間
趣味のあれこれを、やたらめったらフットスタンプ




※森山安雄著のゲームブック「展覧会の絵」について豪快にネタばれしています。ご注意ください。

現在の状況

戦いの旋律: 2
和解の旋律: 1
魔除けの旋律: 1
金貨: 0
弦の色の歌: 和解の旋律
宝石: ガーネット、紫水晶、真珠、紅縞メノウ、サファイヤ、オパール
持ち物: 真の楽師の琴、魔除けの棒、ペンダント


九枚目の絵 - 「バーバ・ヤーガと鶏の足の上の小屋」

 この絵のタイトル、ちょっと素敵です。

 深い霧がたち込めた森の中を、一本の道を頼りに進んでいく。やがて道の分岐点につくと、1羽の梟が飛んできてこう訊ねる。
「おまえは吟遊詩人だな。その琴を見ればわかる。バーバ・ヤーガの小屋に行くのだろう?」
 ま、嘘つく必要も感じられないので素直に答える。すると梟は、霧の中でふしぎな歌を聞くかもしれないが、まっすぐ歌に向かって突き進むべしと教えてくれ、そのまま飛び立ってしまった。さて、分岐点でどうするか。右か、左か。

 適当に左へ。しばらく進むと森は開け、大きな川が横たわっている。流れが速くてとても渡れそうにない。よく見ると、側には渡し守が昼寝をしており、立て札には「渡し舟・金貨2枚」と書かれている。その男の顔をそっと覗き込むと、真っ黒な剛毛を一面に生やした狼男の顔だった。いろいろ選択肢があるが、金も無いし、歌を唄えって言われるのも厳しいので、戻って別なルートへ行くことに。

 分岐点まで戻り、右の道を進んでいく。すると、霧はどんどん濃くなり、ほとんど手探り状態で進んでいかなくてはならない。すると前方から、なにやら美しい声が聞こえてきた。若い女が歌を唄っているのだ。何時の間にかそちらに足が向かってしまっている。この歌には魔法がかかっているのだ。しかし梟さんの言では突っ込めってことなので、ホイホイついていく。

 歌に従って霧の中を歩いていくと、やがて森の中でぽつんと焚き火のたかれているところに出た。そしてそこには、壊れた琴を抱えた老婆が座っている。明らかに、以前に楽師だった者だろう。主人公は老婆に促されるままに腰をおろす。すると老婆は赤と白の日本のガラス瓶を差し出す。中身は酒のようだ。うーん、飲まなきゃ話が進まない気もするけど、両方とも飲むっていうのは危険かもしれない。

 とりあえず白い方を飲む。それはとてもすがすがしい味がして、体中に力が湧いてくる。そして、琴が一瞬だけ光を放ち、弦の色の歌が一つ回復する。赤い方の酒はとりあえず置いておいて、老婆の話を聴くことに。だが、老婆は教えるようなことは殆ど無いと言う。できることといったら、歌を唄ってあげることくらいだ。彼女の琴は使い物にならないので、無伴奏で、唄い始める。

 キエフの大きな門をくぐって、
 楽師はここを旅立つだろう。
 十二の石が鍵穴に合い、
 二つの針が重なったとき、
 バーバ・ヤーガの扉が開く。
 そして、十二点鐘が鳴り響き、
 歩道が現れるのだ。

 これで彼女の歌は終わりらしい。なんか説明的ですが。そして彼女は主人公にも歌を唄うよう促してくる。いや、キツイのですが、唄わなくてはならないでしょう。主人公は戦いの旋律を奏でる。すると老婆は礼として、懐から小さな袋を取り出す。中にはキエフの門の印が刻まれたトパーズが入っていた。そして老婆はそのまま黙ってしまった。三叉路に戻るしかない。

 再び左の道へ。さすがに河を自力で渡るのは不可能だと思うので、渡し守を起こして金以外のもので何とかならないか交渉してみることに。できれば歌以外のがいいんですがと思いきや、案の定、金が無いなら歌を唄えときたもんだ。うーん、後はここと絵一枚分だけど、何とかなるような、ならないような、ギリギリの線かなぁ。ま、唄ってもいいか。なけなしの和解の旋律を奏でると、狼男はそのまま向こう岸へと渡してくれた。河の向こう側には道が一本あるだけで、そこを進むしかないようだ。狼男が、そっちに行くならまだ後3つの関門があると教えてくれる。3つもあるのか……。

 ともかく道を進んでいくと、霧が晴れてきて、草原の真中にいることに気づいた。そして草原が切れると、深い谷に出た。その谷にはいずれもぼろっちい3つの橋がかかっている。その他には飛び越して飛び越せない幅でもなさそうだ。もし飛び越えるならば、サイコロ振ってそのくらいの確率で成功しなくてはならないのではないかと予想される。まだ橋の方が3つのうち2つくらいは何とかなるんじゃなかろうかと思うので、適当に右の橋を渡る。

 よく見ると、蜂の綱には小さな札がぶら下がっていて、そこには「歌う橋」とかかれている。渡る前に確認できたのなら、他の橋になんて書いてあるか読みたいんですが……。ともかく橋を渡っていくと、手にもった琴が一瞬光り、弦の色の歌が一つ増える。ラッキー。

 その先は岩場になっており、やがて行く手を崖に遮られる。そして、右手の方に3つの洞窟が並んでいる。またですか。迷うだけ無駄なので、適当に真中の洞窟へ突入。そこは神秘的なガラスの穴だった。しかしその特性ゆえに、道に迷ってしまったようだ。どうやら魔法が掛けられているらしい。最後の魔除けの旋律を奏でる。さらにそれで終わらずにサイコロまで振らされる。コロコロ。3。どうやら魔法を打ち消すことができたようだ。急いで外へ出たとたん、穴はガラガラと崩れ塞がってしまう。しかし、慌てていたせいでどうやら入り口から出てしまったようだ。ギャフン!

 今度は左の洞窟へ。左の洞窟は土の穴だ。しかし、進んでいくと、突然天井が崩れて、入り口と出口がふさがってしまった。戦いの旋律を奏でるしかない。戦いの旋律を0にしてサイコロを振る。コロコロ。4。今度は間違えずに出口の方から脱出できたようだ。また入り口だったらキレるところだったよ。

 そして、洞窟からまっすぐに歩いていくと、何百メートルもの半径を持つ大きな湖のほとりに出た。湖の真中には島があり、そこには奇妙な足を持つ、時計台のような家が立っていた。あれこそ伝説の魔女が住む「鶏の足の上の小屋」、バーバ・ヤーガの家である。しかしそこへ行くための手段が無い。湖の右にはひろびろとした草原が、左にはさほど大きくない林がある。どちらへ行こうかいえば、九枚目の絵に関しては右に良いことが多かった気がするので右の草原へ。

 草原にめぼしいものは見つからなかったが、代わりに眠っている大きな白いライオンがいた。その姿は恐ろしいというよりも、むしろ美しく荘厳な物だった。一応和解の旋律は後2つ。1回分は余裕があるけど、少し慎重になって、戻って左の林の様子を見てこよう。

 と思ったら、サイコロを振らされる。コロコロ。3。その場を離れようとすると、ライオンが目を覚まし、話し掛けてくる。
「おい! 何か食べ物は持っていないか」
 持っていません。仕方が無いので和解の旋律を奏でる。するとライオンはそっと寄ってきて、優しく話し掛けてくる。主人公はライオンに、今までの経緯と小屋に渡りたいことを告げる。するとライオンは、鳥に頼めば可能だと教えてくれた。しかし鳥に頼むには和解の旋律が必要で、それはもう使うわけには行かない。他の方法を見つけるしかないようだ。

 そのまま湖の淵を右へと進みつづける。ちょうどスタート地点から見て湖の反対側まで来たようだ。そこには粗末だが一応島までの橋がかかっている。ちょっと床が腐りかけているようだが、他の方法を見つけるのも、歌の力が使えない今となっては困難だろう。危険覚悟で橋を渡っていくしかない。

 慎重に、橋を渡っていく。ところが、いざ渡ってみると、意外と橋は頑丈であることに気が付く。安心して進んでいくと、突然橋が消えてしまった。どうやらこの橋は幻だったらしい。あっという間も無く水の中に転落する。

 サイコロを振って出た目の数だけ持ち歌を減らせって……。

 しゅーりょー。

 たとえ1でももう終わりです。あうう。なんつーか、今回は全体的にサイコロ運が悪かったような……。

 <つづく>

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