11月20日はホテルの日。そこで、PCエンジンのボードゲーム「藤子・F・不二雄の21エモン めざせ！ホテル王」（NECホームエレクトロニクス）をプレしていました。
原作は藤子・F・不二雄の漫画「21エモン」を原作としたアニメ「21エモン」。
原作は、今にもつぶれそうなホテル「つづれ屋」の跡とりでありあながら、宇宙へ冒険の旅に出るという夢を持っている21エモンが、ホテルにやってくる変な客とあれこれやり取りするというのがメインストーリーです。
本作はそのホテル要素をくみ取った、モノポリーライクなボードゲームとなっています。
なお、アニメが放映されていたのは1991年からの1年間で、本作が発売されたのは1994年。微妙に間が開いているのはなんなんですかね。
まずはゲームの設定を決めます。
プレイヤーは4人なので、参加する人数を決定。そしてコントローラーひとつでプレイするか、マルチタップを使用するかを決めます。
マップは「チャレンジアイランド」、「ワールドマップ」、「スペースマップ」の3種類。まずは一番狭い「チャレンジアイランド」ですかね。
それからプレイ年数。3年から最大30年までプレイできますが、とりあえずデフォルトの7年にしておきます。
プレイヤー名は任意に付けられますが、面倒なのでデフォルトで。
そして最後にパートナーを割り振ります。21エモン、モンガー、ゴンスケ、オナベの4人がそれぞれランダムで各プレイヤーに付きます。
パートナーはそれぞれ特徴があります。21エモンはミスが少ない無難なキャラ。モンガーは1マスだけ進むという特殊能力があり、ピンポイントで止まりたいマスがある場合に便利です。ゴンスケは全体的に失敗が多いものの、イモ堀りロボットであるため、イモ畑を所有している場合には収入が大きくなります。オナベはホテルで活躍してチップを多く貰うことができます。
全員スタートマスからスタートし、サイコロ2個分進んでいきます。基本1方向に進んでいくのですが、スタートマスに止まったときと、イベントカードでどこかに飛ばされた時には、好きな方向を選んで進むことができます（なので、ゲーム開始時は2方向好きな方へ進めます）。
一番小さいチャレンジアイランドは1周20マス。スタトーマス1マス。ホテル8マス、芋畑2マス、ホスピタル1マス、カード5マス、シューター2マス、業務停止1マスという内訳となっています。
ホテルは本作で一番重要なマスです。最初はだれの所有でもないので、初めに止まった人が購入することができます（資金さえあれば）。進むときはサイコロ2個を振るのですが、そのうち片方の目の分だけ、お客さんを一緒に乗せていきます。誰かの所有しているホテルに止まった場合には、載せているお客さんがそのホテルに宿泊してしまいます。自分のホテルなら自分の収入になりますが、他プレイヤーのホテルに止まると他プレイヤーに金を支払わなくてはならなくなってしまいます。
ホテルはCランクからAランクまであり、ランクが高いほど宿泊料も高くなります。
芋畑も初めに止まった人が購入して所有することができます。他プレイヤーが止まっても何も起こりませんが、年に1回、秋の決算の時に、収入が入ります。パートナーがゴンスケなら、その収入が跳ね上がります。
ホスピタルも最初に止まった人に購入権があります。ここに止まると所有者に治療費を支払わなくてはなりません。また、イベントカードでホスピタルに飛ばされることもあります。
カードマスではイベントカードを引くことができます。カードの種類は、「ぶっけん」「おきゃくさん」「ノンセクション」「マネー」の4種あり、好きなものを選択することができます。
カードによって、良い効果があったり、悪い効果があったりします。
シューターはお客さんを自分のホテルに送り込むます。使用料はかかりますが、自分の収入になります。お客さんの数が少ないときは赤字になる可能性もありますが、他プレイヤーのホテルに止まるよりはマシかもしれません。
業務停止マスは1回休み。ただし、業務停止なので、その間はホテルの収入も入りません。
年に4回、季節ごとに決算がやって来ます。
その度にボーナスが入り、現在の状況を確認することができます。
ホテルに客が泊まっていくと、決算のタイミングでそのホテルをレベルアップさせていくこともできます。
途中、ミニゲームが挿入されたりもします。
所定の年数が経過したら、結果発表。所持金だけでなく、いろいろな要素を総合的に判断して、トップが決定します。
今回の優勝はヒロン。単純にホテルの数で負けたような……。元々私はAランクホテルをもう一つ持っていたんですけど、なんかトラブルがあって所有を離れちゃったのが痛かったです。
続いて、少し大きなワールドマップに挑戦。世界地図をモチーフとしたマップです。
7年は長いので、3年でプレイしました。
このマップにはカジノもあります。
また、月へ移動するマスがあります。
月はごく狭いマップとなっています。
実は、かなり早い段階で月に飛ばされちゃって、月にあるホテルやイモ畑なんかは独占できたんですけど、地球に戻るマスに止まれず長いこと月に幽閉されちゃったんですよね。おかげで地球の土地をあまり買うことができず、かなり出遅れてしまいました。
一人、月に迷い込んで来た他プレイヤーがいたのですが、わずか2ターンで地球へ帰還。ゲーム終盤になってもう一人やってきて、こいつはなかなか地球に戻れずホテルの収入に貢献してくれましたが、時すでに遅し。
と、いうわけで、今回も敗北。
このゲーム、いかにランクの高いホテルを揃えられるかが全てのような……。
でも、意外と善戦できているのは月を占領できたからかもしれません。ただ、メダルが圧倒的に足りないんですよね。メダルはスタート地点を通過するごとに貰えるのですが、月ではまったく貰えないので、1人だけメダルの数が少なすぎました。
続いて一番広いスペースマップへ。3年は短すぎた気がするので、5年でプレイします。
モンガーがパートナーになったのですが、モンガーの1マス進む能力は結構便利。1マス先に止まりたければ確実に止まれるし、止まりたくないマスに止まる確率を調整することもできます。
そして今回はホテルを買いまくり。15個中8個を買い占めます。
ただ、これで勝てるかと思いきや、案外ホテルに止まってくれず、苦戦してしまいました。
またもや敗北。イモ畑3つを所有していたヒロンが、（この画面では変わっていますが）パートナーゴンスケのパワーで稼ぎまくったのが効きました。ガルガに負けたのも、多分イモ畑の分だと思います。
年数を5年にしたためサイコロ運の影響が強くでた気がします。もっと期間が長ければ、ホテル収入の力でじわじわ逆転できたと思うんですけどね。
スペースワールドはマップが広く、方向転換できるマスも多いため、ある程度自分が進む方向をコントロールできるということも影響したかもしれません。
一通りプレイしてみましたが、勝てなかったことを差し引いたとしても、ちょっとイマイチだったかと思います。
イマイチだと感じた一番の理由は、あまりプレイヤーにできることがないという点ですかね。基本期にはサイコロを振って進むだけ。スタート地点に止まるか、イベントで移動したときには方向転換できますが、その機会もそれほど多くなく、どうしても運ゲーに近くなってしまうんですよね。
一応、本作にはホテルを売買したり、交換したりする機能もあるのですが、ほぼ死んでいる仕様です。基本的に、ホテルを手放す意味がないからです。
初めの方で「モノポリーライク」と書きましたが、モノポリーと最も違うのはカラーグループが存在しないことです。モノポリーなら、カラーグループを揃えると収入が増え、家やホテルを建てれば収入はさらに跳ね上がります。なんので、グループを揃えるために土地のトレードや売買に意味が出てきますし、序盤でいい土地が買えなかったプレイヤーでも、なんとか勝負する形に持っていくこともできます。
しかし本作では、元々のホテルのランクと、その後の増築だけで収入が決まります。ホテルは単独で価値があるものなので、敢えて交換する必要がありません。しかも、レベルアップした最高ランクのホテルでも、相手に大ダメージを与えるというほどの収入ではないので、一発大逆転もねらえません。お金があっても、投資する先が無いんですよね。
その結果、序盤でホテルを買えないと逆転要素がなく、ジリ貧となってしまいまうのです。短年数なら、運の力でどうにかなるかもしれませんが、長く続ければ続けるほど、序盤の購入運に収束していくと思います。
やっぱり、序盤にどれだけホテルを購入できるかゲーという感じでしょうか。大勢が決まってしまうと、ひっくり返すチャンスが無いので、あとは惰性でサイコロを振るだけになってしまいます。もっとダイナミックにお金が飛び交うようなシステムだったら良かったと思うんですけどね。
短年数でワッとプレイするのなら、一応パーティーゲームとして遊べるとは思います。
めざせ！ ホテル王
地球、太陽系をまたにかけた、ホテル王争奪戦がはじまった。ホテル王になれるのは、宇宙でたったひとりだけ。21エモン、モンガー、ゴンスケ、オナベと力をあわせてゲームスタート！
「藤子・F・不二雄の21エモン めざせ！ホテル王」取扱説明書より
原作は藤子・F・不二雄の漫画「21エモン」を原作としたアニメ「21エモン」。
原作は、今にもつぶれそうなホテル「つづれ屋」の跡とりでありあながら、宇宙へ冒険の旅に出るという夢を持っている21エモンが、ホテルにやってくる変な客とあれこれやり取りするというのがメインストーリーです。
本作はそのホテル要素をくみ取った、モノポリーライクなボードゲームとなっています。
なお、アニメが放映されていたのは1991年からの1年間で、本作が発売されたのは1994年。微妙に間が開いているのはなんなんですかね。
まずはゲームの設定を決めます。
プレイヤーは4人なので、参加する人数を決定。そしてコントローラーひとつでプレイするか、マルチタップを使用するかを決めます。
マップは「チャレンジアイランド」、「ワールドマップ」、「スペースマップ」の3種類。まずは一番狭い「チャレンジアイランド」ですかね。
それからプレイ年数。3年から最大30年までプレイできますが、とりあえずデフォルトの7年にしておきます。
プレイヤー名は任意に付けられますが、面倒なのでデフォルトで。
そして最後にパートナーを割り振ります。21エモン、モンガー、ゴンスケ、オナベの4人がそれぞれランダムで各プレイヤーに付きます。
パートナーはそれぞれ特徴があります。21エモンはミスが少ない無難なキャラ。モンガーは1マスだけ進むという特殊能力があり、ピンポイントで止まりたいマスがある場合に便利です。ゴンスケは全体的に失敗が多いものの、イモ堀りロボットであるため、イモ畑を所有している場合には収入が大きくなります。オナベはホテルで活躍してチップを多く貰うことができます。
全員スタートマスからスタートし、サイコロ2個分進んでいきます。基本1方向に進んでいくのですが、スタートマスに止まったときと、イベントカードでどこかに飛ばされた時には、好きな方向を選んで進むことができます（なので、ゲーム開始時は2方向好きな方へ進めます）。
一番小さいチャレンジアイランドは1周20マス。スタトーマス1マス。ホテル8マス、芋畑2マス、ホスピタル1マス、カード5マス、シューター2マス、業務停止1マスという内訳となっています。
ホテルは本作で一番重要なマスです。最初はだれの所有でもないので、初めに止まった人が購入することができます（資金さえあれば）。進むときはサイコロ2個を振るのですが、そのうち片方の目の分だけ、お客さんを一緒に乗せていきます。誰かの所有しているホテルに止まった場合には、載せているお客さんがそのホテルに宿泊してしまいます。自分のホテルなら自分の収入になりますが、他プレイヤーのホテルに止まると他プレイヤーに金を支払わなくてはならなくなってしまいます。
ホテルはCランクからAランクまであり、ランクが高いほど宿泊料も高くなります。
芋畑も初めに止まった人が購入して所有することができます。他プレイヤーが止まっても何も起こりませんが、年に1回、秋の決算の時に、収入が入ります。パートナーがゴンスケなら、その収入が跳ね上がります。
ホスピタルも最初に止まった人に購入権があります。ここに止まると所有者に治療費を支払わなくてはなりません。また、イベントカードでホスピタルに飛ばされることもあります。
カードマスではイベントカードを引くことができます。カードの種類は、「ぶっけん」「おきゃくさん」「ノンセクション」「マネー」の4種あり、好きなものを選択することができます。
カードによって、良い効果があったり、悪い効果があったりします。
シューターはお客さんを自分のホテルに送り込むます。使用料はかかりますが、自分の収入になります。お客さんの数が少ないときは赤字になる可能性もありますが、他プレイヤーのホテルに止まるよりはマシかもしれません。
業務停止マスは1回休み。ただし、業務停止なので、その間はホテルの収入も入りません。
年に4回、季節ごとに決算がやって来ます。
その度にボーナスが入り、現在の状況を確認することができます。
ホテルに客が泊まっていくと、決算のタイミングでそのホテルをレベルアップさせていくこともできます。
途中、ミニゲームが挿入されたりもします。
所定の年数が経過したら、結果発表。所持金だけでなく、いろいろな要素を総合的に判断して、トップが決定します。
今回の優勝はヒロン。単純にホテルの数で負けたような……。元々私はAランクホテルをもう一つ持っていたんですけど、なんかトラブルがあって所有を離れちゃったのが痛かったです。
続いて、少し大きなワールドマップに挑戦。世界地図をモチーフとしたマップです。
7年は長いので、3年でプレイしました。
このマップにはカジノもあります。
また、月へ移動するマスがあります。
月はごく狭いマップとなっています。
実は、かなり早い段階で月に飛ばされちゃって、月にあるホテルやイモ畑なんかは独占できたんですけど、地球に戻るマスに止まれず長いこと月に幽閉されちゃったんですよね。おかげで地球の土地をあまり買うことができず、かなり出遅れてしまいました。
一人、月に迷い込んで来た他プレイヤーがいたのですが、わずか2ターンで地球へ帰還。ゲーム終盤になってもう一人やってきて、こいつはなかなか地球に戻れずホテルの収入に貢献してくれましたが、時すでに遅し。
と、いうわけで、今回も敗北。
このゲーム、いかにランクの高いホテルを揃えられるかが全てのような……。
でも、意外と善戦できているのは月を占領できたからかもしれません。ただ、メダルが圧倒的に足りないんですよね。メダルはスタート地点を通過するごとに貰えるのですが、月ではまったく貰えないので、1人だけメダルの数が少なすぎました。
続いて一番広いスペースマップへ。3年は短すぎた気がするので、5年でプレイします。
モンガーがパートナーになったのですが、モンガーの1マス進む能力は結構便利。1マス先に止まりたければ確実に止まれるし、止まりたくないマスに止まる確率を調整することもできます。
そして今回はホテルを買いまくり。15個中8個を買い占めます。
ただ、これで勝てるかと思いきや、案外ホテルに止まってくれず、苦戦してしまいました。
またもや敗北。イモ畑3つを所有していたヒロンが、（この画面では変わっていますが）パートナーゴンスケのパワーで稼ぎまくったのが効きました。ガルガに負けたのも、多分イモ畑の分だと思います。
年数を5年にしたためサイコロ運の影響が強くでた気がします。もっと期間が長ければ、ホテル収入の力でじわじわ逆転できたと思うんですけどね。
スペースワールドはマップが広く、方向転換できるマスも多いため、ある程度自分が進む方向をコントロールできるということも影響したかもしれません。
一通りプレイしてみましたが、勝てなかったことを差し引いたとしても、ちょっとイマイチだったかと思います。
イマイチだと感じた一番の理由は、あまりプレイヤーにできることがないという点ですかね。基本期にはサイコロを振って進むだけ。スタート地点に止まるか、イベントで移動したときには方向転換できますが、その機会もそれほど多くなく、どうしても運ゲーに近くなってしまうんですよね。
一応、本作にはホテルを売買したり、交換したりする機能もあるのですが、ほぼ死んでいる仕様です。基本的に、ホテルを手放す意味がないからです。
初めの方で「モノポリーライク」と書きましたが、モノポリーと最も違うのはカラーグループが存在しないことです。モノポリーなら、カラーグループを揃えると収入が増え、家やホテルを建てれば収入はさらに跳ね上がります。なんので、グループを揃えるために土地のトレードや売買に意味が出てきますし、序盤でいい土地が買えなかったプレイヤーでも、なんとか勝負する形に持っていくこともできます。
しかし本作では、元々のホテルのランクと、その後の増築だけで収入が決まります。ホテルは単独で価値があるものなので、敢えて交換する必要がありません。しかも、レベルアップした最高ランクのホテルでも、相手に大ダメージを与えるというほどの収入ではないので、一発大逆転もねらえません。お金があっても、投資する先が無いんですよね。
その結果、序盤でホテルを買えないと逆転要素がなく、ジリ貧となってしまいまうのです。短年数なら、運の力でどうにかなるかもしれませんが、長く続ければ続けるほど、序盤の購入運に収束していくと思います。
やっぱり、序盤にどれだけホテルを購入できるかゲーという感じでしょうか。大勢が決まってしまうと、ひっくり返すチャンスが無いので、あとは惰性でサイコロを振るだけになってしまいます。もっとダイナミックにお金が飛び交うようなシステムだったら良かったと思うんですけどね。
短年数でワッとプレイするのなら、一応パーティーゲームとして遊べるとは思います。
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