すでに1か月ほど前になってしまいましたが、2020年の山登り初め。
今年の年末年始はなんだかんだでやることが多くて、疲労もたまっていたし、山登りの準備もあんまりすることができませんでした。そこで、比較的低めの簡単な山ということで、東京都あきる野市にある雹留山に登ることにしました。
雹留山は都立秋川丘陵自然公園の中に位置し、その秋川丘陵はJR五日市線の南側を東西に走る秋川のさらに南側にあります。去年行った網代弁天山、小峰公園、今熊山などもこの都立秋川丘陵自然公園内に含まれています。
東西に伸びる秋川丘陵の尾根沿いにハイキングコースがあるので、武蔵増戸駅からスタートして、雹留山を通ってハイキングコースを東へ移動し、秋川駅から帰るという予定でした。当初は。
実はweb上で調べたハイキングコースが、秋川⇒武蔵増戸という逆方向のルートだったので、行きの電車の中で秋川駅スタートに変更しちゃったんですよね。今回は山行が楽なので、ついでに近場の観光名所っぽいところも回る予定でもありましたので、逆方向の方が回りやすいかなぁとも思ったのです。結果的には、ルートを変えたのが大失敗だったんですけど。

秋川駅前の観光用看板。ここにもばっちりハイキングコースが記されています。
後から考えると、ここの情報をちゃんと見ておけば良かったんですよねぇ……。
で、ハイキングコースに入る前に、途中にある西秋留石器時代住居跡に行ってみました。


地面にある敷石が住居跡なんでしょうかね。フェンスに囲まれていて中に入れなかったこともあって、観光的にはそれほど面白いものでもないですけど、考古学的には貴重な遺跡らしいです。

秋川を渡ってハイキングコース入口へ。ただ、どうやら調べた情報が古かったらしく、しばらくこの辺りをウロウロしていたのですが、登り口を発見できませんでした。
ここで、駅前にあった案内板の写真を見返していれば、ここじゃなくてちょっと迂回するようなルートが表示されていたんですけどねぇ。また、事前調査が不十分だったパターンでした。いかんなぁ。
結構困り果ててしまったのですが、仕方がないので、道に沿って西へ西へと移動していきます。
このとき考えていたのは、
1) 登り口の反対側まで移動して、当初の予定していた登り口から雹留山へ登る
2) 予定を変更して、網代弁天山に登る
の2パターン。
せっかくだから雹留山に登りたいけど、1回ミスしているので、反対側の登り口も見つからなかったらどうしよう、とか考えちゃったんですよね。あくまでも雹留山を本線にして、どうしてもわからなかったら、一度登っていてルートもわかっている網代弁天山にしようかと思っていました。
道を進んでいくと歩道が無くなり、東京サマーランドの駐車場に出てしまいました。

東京サマーランドは様々なプールがウリのテーマパークで、その名の通り本領を発揮するのは夏なのですが、冬でもちゃんと営業していました。そんなに客は多くなかったようですけどね。奥にある観覧車が、遠くからでもよく目立ちます。
その敷地は広大で、延々サマーランドが続いていきます。別に用はないんですけど、車道の横の歩道が無くなっちゃったので、サマーランドの駐車場内をてくてく歩かせてもらいました。
やたらとでかいサマーランドの敷地がようやく終わったと思ったら、左手側に六枚屏風岩が出現します。

ここもハイキングが早く終わったら訪れようかと思っていたポイントで、六枚の巨大な土柱によって構成されています。
目の前にそびえたつ大迫力の岩壁。なかなか壮観でした。
迫力は凄かったんですけど、歩道からだと距離が近すぎたので、もう少し離れた位置から全景も眺めてみたかったですね。
地図を眺めていたら、どうも六枚屏風岩を過ぎた辺りから、メインルートではないようですが、雹留山へと登れるルートがあるようでした。あんまり予定にないことをするべきではないのですが、この段階で当初の予定はガタガタだったので、試しに登ってみることにしました。

しばらくは整った道が続きます。

イノシシか何かを捕らえる罠でしょうか。野生動物もそれなりに出そうです。

山道に入ったと思ったら、かなり道が荒れています。これもやっぱり台風の影響でしょうか。
まあ、進めなくもないので、もう少し登ってみたんですけど……。

罠があるよ、との注意書きがありました。
まあ、人が通るところには罠を仕掛けたりはしないと思うのですが……。せめて普通の道だったら罠を避けて進めたかもしれませんけれど、これだけ荒れた道となるとうっかり罠に引っかかってしまう危険性を無視することができません。ここは引き返すことにしましょう。

結局、網代弁天山へ登ったときにも渡った山田大橋までやってきました。武蔵増戸駅スタートにしていれば、ここからスタートできたんだよなぁ。なんだかんだで、予定より1時間以上遅くなってしまいました。

ここからハイキングコースに突入。まずは東京五日市カントリークラブの横を、ゆるゆると登っていきます。
ゆるゆると、と言いながら、実はこの日の全行程の中で、この坂が一番きつかったんですけどね(いや、ここも別にきついって程でもないんですけど、他はもっと楽だったという意味でね)。

ゴルフ場の上から。これは金網の隙間から撮っているので、なかなかいい風景ですが、肉眼では金網越しになるので、ちょっと残念です。

その少し先から、ようやく山道スタートです。
長かった。ここにたどり着くまで、本当に長かった……。

ここはハイキングコースとしてよく整備されていて、とても歩きやすかったです。傾斜も緩やかで、特にペース配分を気にすることもなく、快調に歩けました。

まだ山頂の手前なのですが、謎の案内板が。どうやら地元の人が個人的に設置したもののようです。

矢印の先を見てみると、何となく道っぽいものがあります。奥に入ってみると、一応ピークっぽいものがあり、その先には小さな祠があります。

ダンジョン内で隠し部屋を見つけたみたいでちょっと感動したのですが、実はそのすぐ隣はGMG八王子ゴルフ場になっていたので、あんまり風情はありませんでした。これが人のあまり入らない山林の中だったら、もっと雰囲気あったのになぁ。
後で調べてみたら、今回のコースはゴルフ場に取り囲まれているようですね。せっかく山に登るのなら、なるべく文明感を排した方がいいですよね。
その少し先が、地図上の雹留山の山頂です。

雹留山は標高263m。頂標識は見つけられませんでした。かなり低い山なので、ここまで疲労感はほとんどありません。
少し広場になっていますが、正直なところ、見て面白いものは何もありませんでしたので、さっさと先へ進みます。
さらに東へ進んだところに山の名前はついていませんが、雹留山山頂よりもちょっと高いピークがあります。
一応登ってみたのですが、先客が食事中だったので、そのまま先を急ぎました。
実はこのルートを歩いているとき、2台のバイクとすれ違いました。

ルートの何か所にバイク禁止の立て看板が立っているんですけどね。間違えて迷い込むような道じゃなし、わかっていてオフロードを走りに来るんでしょうけど、なんでこんなことするんだろうね。っていうか、どこから入ってきたんだろう?

バイクのタイヤ跡はそこかしこに残っていました。

道の脇に小さい地蔵(?)があったので何かと思ったら……。


道の奥に小さなお社を発見。これはちょっと見落としがちかも。入り口にちょっと目印があるのは、理不尽間の無いフェアなRPG っぽいですね。

さらに進むと二条城址があります。狭めの広場に休憩スペースと、お社があります。
二条城と言っても京都にある有名な城ではありません。別名を根小屋城、あるいは戸吹城とも言います。
滝山城の大石氏によって築城され、滝山城の支城として機能していました。滝山城が北条市の支配下に入っても同様に重宝されたようですが、北条氏照が八王子城に入ると、ここも廃棄されたようです。

お社から一段登った所から。木がちょっと邪魔だし、そんなにめちゃくちゃ良いというわけでもありませんが、今日イチの眺望かも。


台風の影響か、この先の道は崩れていて行き止まりになっていました。
これ、正規の登り口を見つけられていたとしても、ここで通れなくなっていたかもしれません。

二条城のすぐそばから、人里へ降りる道がありました。

民家の横に出て、この日の山行はおしまいです。
2020年の登り初めは、また反省の多い山行となってしまいました。事前に調べていても、いざ現地についてみると話が違うということは、どうしても出てきてしまいますね。
それはそれとして、ハイキングコース自体は道もよく、気軽に歩ける良いルートかと思います。山登りを期待していると、ちょっと楽すぎて物足りないですけどね。
この日がちょっと楽すぎたので、次の週には(私にとって)少しチャレンジングなコースを歩くことにしました。
今年の年末年始はなんだかんだでやることが多くて、疲労もたまっていたし、山登りの準備もあんまりすることができませんでした。そこで、比較的低めの簡単な山ということで、東京都あきる野市にある雹留山に登ることにしました。
雹留山は都立秋川丘陵自然公園の中に位置し、その秋川丘陵はJR五日市線の南側を東西に走る秋川のさらに南側にあります。去年行った網代弁天山、小峰公園、今熊山などもこの都立秋川丘陵自然公園内に含まれています。
東西に伸びる秋川丘陵の尾根沿いにハイキングコースがあるので、武蔵増戸駅からスタートして、雹留山を通ってハイキングコースを東へ移動し、秋川駅から帰るという予定でした。当初は。
実はweb上で調べたハイキングコースが、秋川⇒武蔵増戸という逆方向のルートだったので、行きの電車の中で秋川駅スタートに変更しちゃったんですよね。今回は山行が楽なので、ついでに近場の観光名所っぽいところも回る予定でもありましたので、逆方向の方が回りやすいかなぁとも思ったのです。結果的には、ルートを変えたのが大失敗だったんですけど。

秋川駅前の観光用看板。ここにもばっちりハイキングコースが記されています。
後から考えると、ここの情報をちゃんと見ておけば良かったんですよねぇ……。
で、ハイキングコースに入る前に、途中にある西秋留石器時代住居跡に行ってみました。


地面にある敷石が住居跡なんでしょうかね。フェンスに囲まれていて中に入れなかったこともあって、観光的にはそれほど面白いものでもないですけど、考古学的には貴重な遺跡らしいです。

秋川を渡ってハイキングコース入口へ。ただ、どうやら調べた情報が古かったらしく、しばらくこの辺りをウロウロしていたのですが、登り口を発見できませんでした。
ここで、駅前にあった案内板の写真を見返していれば、ここじゃなくてちょっと迂回するようなルートが表示されていたんですけどねぇ。また、事前調査が不十分だったパターンでした。いかんなぁ。
結構困り果ててしまったのですが、仕方がないので、道に沿って西へ西へと移動していきます。
このとき考えていたのは、
1) 登り口の反対側まで移動して、当初の予定していた登り口から雹留山へ登る
2) 予定を変更して、網代弁天山に登る
の2パターン。
せっかくだから雹留山に登りたいけど、1回ミスしているので、反対側の登り口も見つからなかったらどうしよう、とか考えちゃったんですよね。あくまでも雹留山を本線にして、どうしてもわからなかったら、一度登っていてルートもわかっている網代弁天山にしようかと思っていました。
道を進んでいくと歩道が無くなり、東京サマーランドの駐車場に出てしまいました。

東京サマーランドは様々なプールがウリのテーマパークで、その名の通り本領を発揮するのは夏なのですが、冬でもちゃんと営業していました。そんなに客は多くなかったようですけどね。奥にある観覧車が、遠くからでもよく目立ちます。
その敷地は広大で、延々サマーランドが続いていきます。別に用はないんですけど、車道の横の歩道が無くなっちゃったので、サマーランドの駐車場内をてくてく歩かせてもらいました。
やたらとでかいサマーランドの敷地がようやく終わったと思ったら、左手側に六枚屏風岩が出現します。

ここもハイキングが早く終わったら訪れようかと思っていたポイントで、六枚の巨大な土柱によって構成されています。
目の前にそびえたつ大迫力の岩壁。なかなか壮観でした。
迫力は凄かったんですけど、歩道からだと距離が近すぎたので、もう少し離れた位置から全景も眺めてみたかったですね。
地図を眺めていたら、どうも六枚屏風岩を過ぎた辺りから、メインルートではないようですが、雹留山へと登れるルートがあるようでした。あんまり予定にないことをするべきではないのですが、この段階で当初の予定はガタガタだったので、試しに登ってみることにしました。

しばらくは整った道が続きます。

イノシシか何かを捕らえる罠でしょうか。野生動物もそれなりに出そうです。

山道に入ったと思ったら、かなり道が荒れています。これもやっぱり台風の影響でしょうか。
まあ、進めなくもないので、もう少し登ってみたんですけど……。

罠があるよ、との注意書きがありました。
まあ、人が通るところには罠を仕掛けたりはしないと思うのですが……。せめて普通の道だったら罠を避けて進めたかもしれませんけれど、これだけ荒れた道となるとうっかり罠に引っかかってしまう危険性を無視することができません。ここは引き返すことにしましょう。

結局、網代弁天山へ登ったときにも渡った山田大橋までやってきました。武蔵増戸駅スタートにしていれば、ここからスタートできたんだよなぁ。なんだかんだで、予定より1時間以上遅くなってしまいました。

ここからハイキングコースに突入。まずは東京五日市カントリークラブの横を、ゆるゆると登っていきます。
ゆるゆると、と言いながら、実はこの日の全行程の中で、この坂が一番きつかったんですけどね(いや、ここも別にきついって程でもないんですけど、他はもっと楽だったという意味でね)。

ゴルフ場の上から。これは金網の隙間から撮っているので、なかなかいい風景ですが、肉眼では金網越しになるので、ちょっと残念です。

その少し先から、ようやく山道スタートです。
長かった。ここにたどり着くまで、本当に長かった……。

ここはハイキングコースとしてよく整備されていて、とても歩きやすかったです。傾斜も緩やかで、特にペース配分を気にすることもなく、快調に歩けました。

まだ山頂の手前なのですが、謎の案内板が。どうやら地元の人が個人的に設置したもののようです。

矢印の先を見てみると、何となく道っぽいものがあります。奥に入ってみると、一応ピークっぽいものがあり、その先には小さな祠があります。

ダンジョン内で隠し部屋を見つけたみたいでちょっと感動したのですが、実はそのすぐ隣はGMG八王子ゴルフ場になっていたので、あんまり風情はありませんでした。これが人のあまり入らない山林の中だったら、もっと雰囲気あったのになぁ。
後で調べてみたら、今回のコースはゴルフ場に取り囲まれているようですね。せっかく山に登るのなら、なるべく文明感を排した方がいいですよね。
その少し先が、地図上の雹留山の山頂です。

雹留山は標高263m。頂標識は見つけられませんでした。かなり低い山なので、ここまで疲労感はほとんどありません。
少し広場になっていますが、正直なところ、見て面白いものは何もありませんでしたので、さっさと先へ進みます。
さらに東へ進んだところに山の名前はついていませんが、雹留山山頂よりもちょっと高いピークがあります。
一応登ってみたのですが、先客が食事中だったので、そのまま先を急ぎました。
実はこのルートを歩いているとき、2台のバイクとすれ違いました。

ルートの何か所にバイク禁止の立て看板が立っているんですけどね。間違えて迷い込むような道じゃなし、わかっていてオフロードを走りに来るんでしょうけど、なんでこんなことするんだろうね。っていうか、どこから入ってきたんだろう?

バイクのタイヤ跡はそこかしこに残っていました。

道の脇に小さい地蔵(?)があったので何かと思ったら……。


道の奥に小さなお社を発見。これはちょっと見落としがちかも。入り口にちょっと目印があるのは、理不尽間の無いフェアなRPG っぽいですね。

さらに進むと二条城址があります。狭めの広場に休憩スペースと、お社があります。
二条城と言っても京都にある有名な城ではありません。別名を根小屋城、あるいは戸吹城とも言います。
滝山城の大石氏によって築城され、滝山城の支城として機能していました。滝山城が北条市の支配下に入っても同様に重宝されたようですが、北条氏照が八王子城に入ると、ここも廃棄されたようです。

お社から一段登った所から。木がちょっと邪魔だし、そんなにめちゃくちゃ良いというわけでもありませんが、今日イチの眺望かも。


台風の影響か、この先の道は崩れていて行き止まりになっていました。
これ、正規の登り口を見つけられていたとしても、ここで通れなくなっていたかもしれません。

二条城のすぐそばから、人里へ降りる道がありました。

民家の横に出て、この日の山行はおしまいです。
2020年の登り初めは、また反省の多い山行となってしまいました。事前に調べていても、いざ現地についてみると話が違うということは、どうしても出てきてしまいますね。
それはそれとして、ハイキングコース自体は道もよく、気軽に歩ける良いルートかと思います。山登りを期待していると、ちょっと楽すぎて物足りないですけどね。
この日がちょっと楽すぎたので、次の週には(私にとって)少しチャレンジングなコースを歩くことにしました。
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