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 人は時として、車を駆って大平原に伸びる長大なハイウェイをただひたすらにブッ飛ばしたくなることがある。そんなときにうってつけなのが、このパック・イン・ビデオから発売されたPCエンジンのレースゲーム「ROAD SPIRITS」です。





1986年に米国の車マニア達が考え出したラリー形式のオンロードレース。それがロードスピリッツだ! レースの舞台は地球全土。それゆえにレース条件は、きびしく、毎年リタイヤが続出する。レースの優勝者に贈られるのは、「ロードスピリッツ」のブルーのジャケット、そして名誉である。キミは、この栄光をつかめるか!?


 地球を背景にした仰々しいタイトル画面。これは世界中を舞台にしているということを表現しているわけですが、カメラが引き過ぎているので、まるで宇宙が舞台であるかのような印象ですね。

 まずはアメリカ西海岸・ウエストコーストからレーススタート。



 眼前に広がる大海原と、その上にかかる青い空に白い雲。そして軽快なBGMに乗って、他の車をかわしながら、大草原に伸びるハイウェイをただひたすら爆走していきます。

 レースゲームって、多かれ少なかれコースを憶えて最適なコース取りをしないと、あっという間にコースアウトしたりして著しくタイムが落ちてしまうという印象があります。しかしこのゲームに関しては、アクセル全開できついコーナーに入ってもよほどアウトに位置取っていない限りはそのまま曲がりきれちゃいますので、道なりに適当に走っていてもどうにかなってしまいます。
 道を走るだけなら問題はないので、このゲームにおける障害は他の参加者ということになります。他の参加者の車は、本当に同じレギュレーションなのか疑問になるくらいスピードが出ないので、基本的にはこちらがガンガン追い抜いていくということになります。その際に、右から抜くか左から抜くかが判断のポイントになってきます。特に左右の移動が不自由となるカーブにおいては、上手く相手をかわせなかったり、幅寄せされてコースアウトさせられたりするので、追い越すタイミングも重要になります。
 ただ、ちょっとスピードを落とせば車体のコントロールはかなり容易になりますので、慎重に走っていればそうそうコースアウトするようなこともないんですけどね。



 そして、道の真ん中に突然現われるゴール地点。各ステージの制限時間は4分間なので、それまでにゴール地点まで辿り着くことができればステージクリアです。
 レースではあるのですが、順位とかは特にありません。その辺りはタイムとかで決まってくるのかなぁ?



 クリアすると、いかにも90年代のバブリーな雰囲気を湛えたお姉さんが登場し、次のステージへと誘ってくれます。



 ゲームは全17ステージ。



 砂漠あり、



 都市部あり、



 モアイあり。

 北米大陸を皮切りに、飛行機や鉄道、船などを利用して南米、アフリカ、ヨーロッパと転戦。一旦アメリカに戻ってから、イースター島、ハワイ、オーストラリア、そしてアジアへ。最後はアラスカからカナダへと戻っていきます。世界一周というより、世界8の字周(あるいは∞と言うべきか)ですね。

 で、一応最終ステージまで完走したのですが、優勝とか順位とかは特に無く、普通に終わってしまいました。これ、タイムが悪かったからなのか、そもそもこういうものなのか、よくわからないのですが……。もう一度試す元気は無いし、さほど気になるわけでもないので、ま、別にどっちでもいいか。



 世界各地の風景は綺麗なのですが、ステージが進んでもゲーム自体にはあんまり変化が無いのが残念でしたね。ステージ2だけは両サイドが海なので絶対にコースアウトしないという違いがありましたが、他のステージは道幅が広かったり狭かったりするような気がしたり、路面によってグリップの効きが違うような気がしたり、後のステージほど他車の幅寄せが露骨になったような気がしたりはしたものの、気がするだけで実際にそうなのかはよくわかりませんでした。現に各コースのタイムもほとんど同じくらいになりましたしね。
 ステージの違いが風景くらいしかないので、せめてコースセレクトできるようにして欲しかったですね。レコードもコースごとに記録されるのに、いちいち最初から挑戦しないといけないのは面倒なことこの上ないです。

 それから、このゲームでは最高速度や加速性能、コーナリング特性など、性能の異なる4車種を選択することができ、ギアチェンジも2速マニュアル、5速マニュアル、オートマの3種を選択することができるのですが、一度設定すると全17ステージを走破するまで変更することができないのも難点です。まあ、そもそもステージ毎の違いがあまりないので、コース毎に車種を変更する意味もほとんど無いのですが、飽きを防止するためにも車種の変更によるバリエーションの違いを出せたほうが良かったと思います。

 ところで、私はデフォルトのタイプI という車種を使っていたのですが、マニュアルに記載されているタイプI の説明とタイプIII の説明、逆じゃないですか? マニュアルではタイプIII が低速/コーナリング重視となっているのに対して、実際にはタイプI がそのような性能となっています。
 クリア後に他の車種も使ってみましたが、やっぱりコーナリングに優れたタイプI が一番使いやすいですね。他車種ではトップスピードは速いものの、アクセル全開のままではカーブを曲がりきれませんしね。ギリギリまでタイムを削ろうと思ったら高速仕様の車種を使うべきなのかもしれませんが、各ステージの制限時間である4分をクリアするには充分ですし、ヌルレーサーの私としては快適に走れればそれでいいです。

 結論としましては、難易度はそれほど高くないので、気楽にレースを楽しむというのには向いていると思います。他車もガンガン追い抜けるので、気分よく走ることができます。しかし、風景以外でコースが変わり映えせず、途中で車種も変更することができないので、すぐに飽きてしまう可能性が高いです。
 じっくりとやり込むよりは、気が向いたときにちょっとやって、すぐやめるのに適しているゲームかもしれません。




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