最初は①アメリカの同性愛カップルのレストランか何かで銃の乱射事件であった。犯人は警察との銃撃戦で射殺されたとか。次が②フランスのレストランでそこは、外国人のお客が多いことで有名なレストランだった、この時も犯人は射殺だったと思う。
同じような事件が③ドイツでも起きた。その頃、此処の老人たちは「アメリカもEUもどうなっちゃったんでしょうね。その点日本はいいねえ」と話し合っていた。
ところが、今度の養護施設の無差別刺殺事件だ。
外国の事件の扱いや報道はさておき、日本の事件に関する報道はやや気になる点がある。
それは、犯行当時の犯人はほぼ、発狂状態で犯行に及んででいる。
其れなのに通常の殺人事件と同じように犯人の動機や、
平常時の動向を調べてそこに犯行の動機が隠されているかのような新聞報道である。
それより、犯人が発狂した原因が重要だと思われる。米国、フランス、ドイツ、日本には、若者が、20歳後半から30歳の始めに掛けて発狂しやすい社会的要因があるのではないだろうか。
夢多き思春期がら人生の大枠が見えてくる壮年期初期にかけて、日本の若者たちは誰にも言えないストレスを背負わされ、
発狂しやすい環境におかれているのではないだろうか?
これは日本に限ったことではなく米、英、仏、独、日、共通の課題でしょう。
若者たちは、コマーシャルに溢れ、
極めて贅沢な生活が安易に手に入るような情報にあふれ、
それが実は、夢物語にすぎないという現実に毎日毎日迫られている。
階級の世襲制は社会が若者たちに最も隠している部分でしょう。
銃の乱射や無差別殺人の犯人たちも実は社会から疎外された被害者かも知れな
い。こうした視点を忘れない捜査や報道を期待したいとおもう。(T)