百醜千拙草

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No Nukes! (24) 自分の身を守る

2011-06-16 | Weblog
宮崎学さんが福島第一原発の4号機が危ないという情報を一月前ぐらいに出しておられました。数日前もどうもYoutubeでの映像だと4号機から煙か湯気のようなものが派手に立ち上っている様子です。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=k-EDceWFovc#at=16
今日のニュースだと、放射性汚染水の処理装置が「水漏れ」のために停止したとのこと。漏れた水を処理する装置から水漏れというシャレのような話ですけど、その装置の修理にも危険を伴う作業が必要なのですから、笑い事ではありません。

福島原発が毎日放出する放射能と、日本各地で日々、報告される放射能汚染状況を考えると、本当に気が塞ぎます。漁業、農業などに携わっておられる方の苦悩は想像を絶するものがありますが、しばらく前のニュースでの三重県の漁業団体が東北地方の漁業復興支援のため、漁船を提供し水揚げした魚介類を買い取って「流通」に乗せると話には、私は首をかしげました。同じ漁業に携わるものとして仲間を助けたいという気持ちはわかりますけど、東北沖の魚介類がかなり放射線汚染されている証拠もあるわけで、そんな汚染の危険のある魚を三重県を通じて全国に流通させるのは安全性という点で大丈夫なのか、と思います。悪意のある見方をすると、東北産の魚介類を三重県を通すことでロンダリングしようとしているとも取れます。

現代ビジネスでは、水産庁のHPでは放射線汚染の影響を不適切に歪めて過小評価した文書を公開していることを糾弾しています。(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/5692)その中で、グリーンピースが東北の漁師から提供された海産物を調査したところ、原発沖50kmあたりの海藻などではキロあたり1万ベクレルを越える放射線が検出されたとあります。政府は風評被害とか言いますが、日本の一部の食品が放射線にまみれているのは事実です。産業を守るために、知らぬふりをして放射能汚染された食品を市場に拡げるようなことをすると、直接の被害だけでなく、はるかに大きな風評被害に繋がります。政府はウソでその場しのぎをして騒ぎを大きくしないようにと思っているのかも知れませんが、この緊急事態で、ウソをついたり言うべきことを言わなかったりして事態が改善すると思っているのなら、幼稚園児なみの思考力です。そのウソの積み重ねのために国民はもはや政府の言うことを信用できなくなっています。

作業が遅々として進まず、収束の見通しさえ立たない現状で、作業員の方々は被曝限度を越える作業をせざるをえない状況になってきており、来年には被爆線量内の作業員の人は払拭し、物理的に何の作業もできなくなる可能性が高いのだそうです。いよいよ、なす術がなくなってきて、自然に収束することを「祈る」しかなくなってきました。その間、放射性物質は日々、まき散らされ、姑息の政府のウソによって、日本国中に放射性食品が出回り、被害者の数が増えていくのかも知れません。
 昔、HIVに汚染された血液製剤のために血友病患者にAIDSが広がった薬害エイズ事件がありました。製薬会社も厚生省も汚染の危険を知っていて目先の利益のために見てみぬふりをし、被害を拡大させました。今の原発政策をみているとそのことを思い出させます。確か、薬害エイズ事件の時の厚生大臣は空きカンでした。大腸菌汚染による食中毒もこのころではなかったでしょうか。風評被害でカイワレを食べるパフォーマンスをやったのもこのころでしょう。結局、空きカンは責任をとりたくない姑息な卑怯者なのです。だから、すべてにおいて、問題を解決するのではなく、問題を先送りすることばかり考えているのですね。この人、何をいつまでにやるとは絶対言わない。形だけの議論だけしておしまい。自分の辞任でさえ、いつ辞めるとは言わないで先送り。第三の敗戦とも言われている原発の問題でさえ、国民のために自分が何とかしようとは思っていないのでしょう。それを利用して如何に自分の利益につなげるかということしか考えていないようです。国民の健康が問題になるころには自分が首相をやめてからのことだから、知った事か、そう思っているのでしょう。
 政府も企業も信用できない無法地帯になりつつあるなか、自分で自分の身を守ることが必要です。
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