百醜千拙草

何とかやっています

Zoom学会

2020-09-04 | Weblog
九月になり、秋っぽくなってきました。あっと言う間に一年がたったような気もしますけど、そういえば旅行に行ったのは一年前の今時分かと思えば、はるか昔のことのような気もします。多分、コロナのために時間が分断されたような感覚になっているのだと思います。学会シーズンとなりましたが、学会もZoomなので、数日間遠くに行って実験室から離れる必要もなく、普段の生活とそう変わりません。毎年、昔の友人と会うために行っていたようなものですけど、最近は、皆忙しくなって年に一回の学会で会う時でさえ、ゆっくり喋ったり、一緒に食事をしたりする機会も少なくなりました。私は、そもそも日常のリズムが崩れたり、人の多いところや賑やかなところに行くと疲れる方なので、Zoomでの学会は楽でいいと思います。

いまやインターネットで情報は繋がれております。出版前の研究情報の交換はBioRxivもTwitterなどもありますから学会の重要性は低くなりました。学会はいまや社交的、政治的な目的が主になってきました。そういったものにあまり興味がない私のような人間にとっては、学会はZoomで十分です。

そもそも、地球上を人間が物理的に行ったり来たりすることで、環境や生態系を破壊し感染症を広げてきました。人の活動に由来する温室ガスの発生は車や飛行機による石油燃料によるところも大きく、人間が物理的に遠距離移動せず、ローカルとバーチャルで情報やモノをやりとりするようになれば、今回のコロナでの活動抑制でわかった通り、地球環境はかなり改善します。また、今回のコロナにしても、人の行き来がなければ、中国の一地域の風土病程度で終わっていたかも知れません。アメリカでの急激なコロナの広がりの発端の一つは、3月にマサチューセッツのバイオテク、Biogenで開かれたエグゼクティブ会議だと言われています。そこでウイルスは広がり、各地に持ち帰られて急激に広がりました。この会議がZoomで行われていて、誰も握手もハグもしなければ、随分違っていたでしょう。
コロナのおかげで、いろいろ習慣とか働き方とか社会保障とかを考え直すよい機会になりました。学会とかそれに付随するビジネスも縮小するのは地球環境にとって望ましいと思います。カネを稼ぐために環境破壊も生活や健康の破壊もすることなく、ローカルに平和に暮らしていける社会になればいいなと思います。

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