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天井川の終点

2007-07-07 | 世界地理
百瀬川は天井川だが、水が流れない
百瀬川の終点は、国道バイパスの盛土である。水の流れる部分を鋼板で強化し、堤防の崩落を防いでいる。また、鋼板で流れを階段状にし、生来川に流れ落ちる水の勢いを小さくしている。
もともと百瀬川は扇頂近くから伏流し、扇央では地下水となって、扇端でわき出る。ふだんは天井川には水が流れず、終点にも水が流れない。
天井川を水が流れるのは、野坂山地に大雨が降り、扇頂の水門操作で天井川に意図的に水を流した場合である。(2003.11.28)



天井川終点は滝のようであった
2007年6月29日、野坂山地を含む北陸地方は、日本海で発達した低気圧の影響で、大雨であった。その翌日、百瀬川扇状地付近は小雨であったが、まだ扇頂の流量は多かった。
扇頂の水門は開けられ、百瀬川の水無川にも天井川にも水が流されていた。この水は、鋼板製の天井川終点で、滝のように生来川(新百瀬川)に流れ落ちていた。大雨の後は濁水が流れるものだが、百瀬川の水はきれいに澄んでいて、扇端のわき水のようであった。(2007.6.30)






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