日本の風景 世界の風景

日本と世界各地の景観を、見直します。タイトルをクリックすると、目次(1)(2)(3)になります。

風力発電

2007-07-28 | 世界地理
秋田空港跡には10基の風力発電
秋田空港は雄物川河口にあり、日本海から吹く強風のために欠航が多く、秋田空港は1981年に内陸の雄和町に移転した。
日本海岸の秋田空港跡にはデンマークMicon社製の風力発電機が建設された。発電量400kwが2基、750kwが8基、合計10基の発電機で起こされた電気は、全量東北電力に売却される。
風力発電は技術と市場の国際競争が激しい。品質の向上とコストダウンを両立させるためには、風力発電機の大型化と輸出市場の支配が不可欠である。
現在、国際競争力の強いのは、ドイツとデンマークの企業である。日本は原子力発電に頼った結果、風力発電の生産が困難になった。日本国内の風力発電機の大部分はスウェーデン製かドイツ製である。


(2003.10)



青森県東通村原子力発電所

2007-07-28 | 世界地理
青森県東通村に東北・東京電力の2原発、大間町に電源開発の1原発

東北電力東通原子力発電所(発電中)
東北電力東通原子力発電所1号機は2005年12月、商業運転を開始した。日本で54基目、沸騰水型では31番目の原子力発電所である。発電出力110万kwの発電所である。
建設主体の東芝は、12月8日が太平洋戦争開戦の当日であることを知って、この日に営業運転を開始したのか、それとも単純に技術的都合で太平洋戦争開戦当日に営業運転になってしまったのか。
なお、将来建設予定の2号機は日立か三菱重工である。


東京電力東通原子力発電所(工事中)
東京電力の東通原発1号機は2007年1月から本格的工事が始まった。東北電力の1号機建設が終了した時から準備工事を開始した。
東京電力東通原発1号機は出力138万kw、2014年には発電が開始されて、首都圏まで送電される。
東北電力と東京電力は川をはさんで隣接している。核燃料リサイクル基地としての六カ所村は隣村である。安全性が保障されるならば、プルトニウムを原料とする大量発電をめざす。

日本電源開発は大間原子力発電所を建設予定(政府が審査中)
政府特殊法人から民営化された日本電源開発(電発、J-Power)は、政府資金で水力・火力・地熱の発電所を建設をし、電力会社に電力を売ってきた。高コストの発電所ばかりであった。
民営化により、電発念願の原子力発電への参入が許可された。低い発電コストで、高い利潤をあげることが可能になった。青森県大間町に改良型沸騰水型軽水炉を建設、出力138万kwを建設する予定であった。しかし、炉心予定地の土地買収に失敗して、建設計画を大きく変更しなくてはならなかった。政府の再審査が長びき、電発が第1号原発と意気込んだ大間原子力発電所はまだ着工していない。


福田総理実現

2007-07-26 | 世界地理
2006年9月の黒ごままんじゅう(安倍政権誕生)
2007年8月のよもぎまんじゅう(7月29日参院選惨敗)
2007年9月12日、安倍総理突然の政権放棄


 

2007年9月23日 福田康夫自民党総裁選出。
今度は、ふくちゃんまんじゅう登場か。




東京電力の豪華保養施設

2007-07-23 | 世界地理
東京電力柏崎刈羽原子力発電所内の、東電豪華保養施所

東京電力は社員3万8千人、資本金6,764億円、年間売上げ4兆円の大企業である。
1994年には新潟県柏崎刈羽発電所敷地内の松林に、東電社員用の豪華保養所「東友クラブ」が建設された。
保養所の土地は5,700㎡。原発敷地内だからタダ同然だろうが、登記上はどうなっているのか、不明。
建物は990㎡の鉄筋コンクリート製。並みの建築ならば5~10億円である。原発事故の放射能汚染対策を想定していれば50億円はかかっている。
しかし、保養所の玄関や窓は広く、原発事故を想定しない建築であると推察できる。安上がりになった分、家具調度は豪華である。東京電力は、全く原発事故に無関心、原発事故はあり得ないと確信していたことが分かる。
保養所の完成は1994年だが、原発1号機の完成は1985年、最後の7号機の完成は1997年である。

東京電力は原発敷地内に住居を大量に建設し、東京本社社員のうち、将来出世の見込みのある若者500人~600人を、住まわせたらどうだろう。所帯持ちもいるから、約1千人が原発敷地内に住むことになる。保養所には会社幹部が住む。
東京本社の事務・営業の仕事は、保養所と本社をコンピューター回線で結べば、業務効率は低下しない。1千人の高給サラリーマン増加は、刈羽村への経済効果も大きい。社員の子どもの教育を考えて、3年で転勤させればよい。
原発敷地内に住んでいるうちは、事故を想定して、社員消防隊と奥様消防隊を組織し、毎週1度は訓練をする。さらに、発電施設・ゴミ処理・プルトニウムの安全性を勉強し、将来、六カ所村へ転勤した場合に備えるのがよいだろう。

東友クラブ



金沢の詩人室生犀星

2007-07-22 | 世界地理
室生犀星「小景異情」
ふるさとは遠きにありて思ふもの 
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても 
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに 
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて 
遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや

わが母校はすでに消滅

(南小梨小学校。1953年)

小学校が消えると、定期バスも商店もなくなった。零細工場もつぶれ、仕事も収入もなくなった。
老人ばかりの集落では、祭りのみこしも、担ぎ手がなくなった。みこしが軽トラで各農家を回っている。
室生犀星のような鋭利な感性があれば、詩の2つか3つは生まれそうである。
しかし、遠く離れた都会で安穏としているのに、一人勝手に悲しんでは、きわめて傲慢不遜ということになるであろう。
ふるさとでは同級生が集落再生に向け、農林省立案の集落営農事業に全力を尽くしている。しかし、農林省は、農業基本法政策以来、数々の失政を重ねてきた。今度の集落営農事業も、毛沢東の人民公社とスターリンのコルホーズをモデルにしたシステムである。20世紀社会主義型農業であり、将来の発展性がない。21世紀のFTAとは整合性がない。全国に廃村が拡大する恐れが強い。
その時は、詩人でなくても、室生犀星の「遠きみやこにかへらばや」に共感するようになるかもしれない。

皇居

2007-07-21 | 世界地理
皇居を見たこともない日本人が多いとか

皇居は一度は行くべきである。東京駅からすぐ、歩いて10分である。
ディズニーランドには何度も行ったのに、皇居を一度も見たことがない、という日本人が多いそうだ。
皇居の中には、太田道灌の時代の自然が残っていて、学術的に貴重である。
ゆっくり、静かに、皇居内を散策したいものである。





新宿アルタ

2007-07-20 | 世界地理
新宿ALTAでタモリの「笑っていいとも」が作られていた

かつて新宿アルタ7Fスタジオで、タモリが「笑っていいとも」に生出演していたが、今でも新宿のアルタで「笑っていいとも」を制作しているのだろうか。
アルタの街頭TVは、20年前と変わらず、30秒TVCMをまとめて見せている。20年前と違っているのは、手前の公園である。かつて昼夜24時間若者であふれていた。デモ、アジ演説、ギターの弾き語り、若い男女の歓声、シンナーに脳を冒されて絶叫する少年など、とにかく賑やかではあった。
それが今ではホームレスの住まいになった。静かである。
かつてアルタの街頭TVを一番よく見ていたのは、待ち合わせた恋人をいつまでも待っている青少年であった。今、街頭ハイビジョンTVを一番よく見るは、公園のホームレスであろう。もしかしたら、20年前に恋人を待ち、今なおホームレスとして恋人の現れるのを待ち続けているのかもしれない。


南極大陸は寒冷化進行中

2007-07-19 | 世界地理
南極大陸は寒冷化が進行中

NASAの観測資料によると、1982~2004年の22年間では、南極大陸は温暖化が進んでいない。観測結果からは、南極大陸の寒冷化傾向が明確である。
南極の氷河が融けて海に流れ出すのは、南極大陸の温暖化のためではない。内陸の氷河が成長拡大し、海岸の氷河が押し出されるためである。

南極大陸が低温下傾向である。大陸縁辺の海洋部分で温暖化が顕著である。南極大陸縁辺の海洋が温暖化するほど水蒸気蒸発量が増え、南極大陸では降雪量の増加して、氷河が厚くなる。
南極大陸全体が温暖化する、とか、南極大陸から氷河が融けて世界の海面が上昇する、とかは、正しい表現ではない。
地球の温暖化は確実に進んでいる。しかし、海面の上昇するのは南極大陸の氷河の溶解が最大原因ではない。地球の温暖化が進むことにより、海水そのものの熱膨張で海面が上昇することが最大の原因である。




中越沖地震に東北電力救援隊集結

2007-07-16 | 世界地理
新潟県は東北電力の営業範囲だが、柏崎刈羽原発は東京電力
2007年7月16日の中越沖地震による停電は、柏崎市を中心に4万世帯。停電が長びくと、上下水道が構造的に破壊されて、使えなくなる恐れがある。電力は重要なライフラインである。
東北電力とユァテックの工事車両と専門作業員が、青森・岩手から、東北自動車道長者ケ原パーキングに続々集結した(16日19時)。
ここで夕食を食べて、高速道路を徹夜で走っても、新潟県柏崎などの作業現場到着は翌朝である。明朝、すぐ工事にとりかかることになりそうである。(2007.7.16)



地震直後、東京電力柏崎刈羽原発では原発3号機の屋外施設で火災事故が発生、原発の運転を緊急全面停止した。柏崎刈羽発電所は柏崎市と刈羽村にまたがる巨大原発(7基820万kw)である。今回の中越沖地震の震源は原発直下といえるほどの近さである。柏崎刈羽原発は建設基本調査の段階から建設用地付近に断層が存在し、地震の危険性が指摘されていた。
なお柏崎刈羽原発は東京電力所有であり、東北電力は一応は無関係である。しかし、原発の停止期間が長びくと、新潟県下のパナソニック、三洋、信越化学などへの電力供給は、東北電力が肩代わりすることも考えられる。



ブランド品を表参道で見て、軽井沢で買う

2007-07-15 | 世界地理
軽井沢プリンス・ショッピングプラザは200店舗
六本木ヒルズは230店舗、表参道ヒルズは93店舗、いずれも世界のブランド専門店が並んでいる。高価な、本物のA級品ブランドがわずかずつ展示してあり、見ることも触ることもできない。並みの収入の者には、とても買うことができない。大勢の見物人は、A級ブランド品を買う人物の、品定めをしている。

ブランド品に多少の傷があったり、売れ残って流行遅れになれば、値段は半値あるいはケタ違いに安くなる。それにバーゲンセールが重なると、元のブランド品とは信じられない安さになる。
表参道や六本木ヒルズで無理に高いブランド品を買わなくても、長野新幹線で軽井沢に来て、駅前アウトレットモールでB級ブランド品を安く買うことができ、新幹線往復1万1千円の元を取ることは簡単である。

西武グループが1993年から10年をかけ、軽井沢駅前に、ショッピングプラザつまり巨大B級アウトレットモールを開業した。西武の事業のうちでは大成功といえるだろう。
東京からの新幹線が軽井沢駅に到着するたびに、アウトレットモールの人口密度が即座に高くなり、各店舗の山積みされた商品がどんどん減っていく。(2007.5)


原宿表参道(06.02。開店1週間後)
老朽化した同潤会アパートの再開発事業として、商業地区と居住地区とを同じ建物に収め、商業地区にブランド店を集めた。そのテナント料で、建物の改築費用を支払う。設計は安藤忠雄、企画は森ビル。
一般の人は見たこともない値段のブランド商品ばかりである。買う客はわずかである。



軽井沢アウトレットモール(07年5月。開店前の9時45分)
新幹線が軽井沢駅に着くたびに、買い物客が流入する。200店舗もあるから、多分、欲しかった物は何でも買って帰るのだろう。ブランド品の安売りで客を集めている。買う側と売る側の熱気があふれている。