はな兄の1分で読めるエッセー

ふと脳裏に浮かんだ雑感を気ままに綴った日記

気になる女性①

2022-01-09 21:12:07 | 日記

番組の放送の終了間近だったから

96年の4月ごろだったか。

TBSテレビ『クイズ悪魔のささやき』の予選に参加した時

私と同じ待合室にいたのが

カリーナ小林さんである。

彼女はフィンランド人で

来日して日本人男性と結婚して

お掃除会社を経営してるという。

日本で出くわした「外国人として首を傾げる経験」を

まくしたて、賞金100万円をゲットする算段だ。

番組のディレクターなのかプロデューサーなのか

面接官は美人の女性である。

その後

彼女が番組に出演できたのかどうかわからなかった。

なぜならば

私が落選した時点で

番組に対する興味は薄れ

番組自体をいっさい視聴しなくなったからである。

ところで

カリーナさんとは予選会の帰りみち

秋葉原駅まで同行し

その間、ずっと喋りまくっていた。

そうそう外見は、いかにも北欧の白人という風情だが

背の高さは170センチの私よりもかなり低かった。

私のフィンランドの知識というと

クラシックの作曲家のシベリウスと

スキージャンプのニッカネン

しかなかったが

彼らの2人の名前をあげると

シベリウスについては彼女も知らないらしく言及せず

「ニッカネン。ほほう、よく知ってますね

このまえ会った関西の方は『ニッカネン?なんやねん』とおっしゃいました」

と述べたので思わずニンヤリしてしまった。

が、その後はひとしきり

母国のスポーツヒーローを

「彼には幻滅でした」と嘆いたことを

はっきり覚えている。

あとは

「フィンランドは森林と湖が多い」

「ムーミンで有名です」

と、さしずめフィンランド民間大使のごとく

母国のアピールに余念がなかった。

が、肝心の

なぜどういうきっかけで日本に来たのか

について尋ねなったことは心残りである。

 

ためしに

『カリーナ小林』で検索したら

カリーナがアルファベットになっている名称の

お掃除会社があったので

ホームページを見ると

社長が、小林純となっていて

彼はハーフの顔立ちである。

たぶん

カリーナ小林さんの息子だろう。

二代目社長なのかしら。

カリーナさんは

お元気なんだろうか。

気になる。

 

 

 

 


おすすめの二冊

2022-01-09 02:12:09 | 読書

愛読書の

おすすめの二冊の本を。

最初は

大隈秀夫『文章の書き方101の法則』

ハウツーものというと

マニュアルだけを羅列してるだけの

味気ない文章のように思われがちだが

題材として、様々な名作小説やエッセイから

ポイントとなる部分を取り出して評論していて

その一つ一つが的を射てる。

勉強になる。

面白い。

この本を何度も読めばそれだけで

文章が上手く、というより

面白くなること請け合い。

確かこの大隈氏の弟子の

都立は深川高校を卒業し銀行勤務の女性が(名前は忘れた)

この文章本を踏襲した書き方で

エッセイの本を出し

(うる覚えだが男の心がわかる本とか女の心がわかる本とかいったかなあ)

ベストセラーになっている。

 

二冊目は

団鬼六『真剣師・小池重明』だ。

実はこの本の中で

登場した病院『石岡第一病院』に

私は入院したことが2回、あれ3回だっけ

とにかく

入院体験があるのだ。

一度院長に「小池重明、入院しましたよね」と尋ねたら

苦々しい表情になって頷いた。

「ホラ、キミの今いるベッドだよ」

ゲロゲロ!

「マジですか」

「本当ですよ」

院長は答えた。

ところで

小池が

最強のアマチュア棋士というが

いっちゃあなんだけど

あくまで私の個人的見解では

大多和裕さんや成島令嗣さんも

小池と同じくらい強かったと思うが。

 

なんですすめるのかは

団鬼六さんの文章が読みやすい

単純に面白いということだ。

ポルノ小説の大家だけど

ふつうのエッセイのほうが面白いんじゃないんだろうか。

小豆の先物取引で大損した話とか

株主優待でおなじみの桐谷さんの話と

団氏のエッセイのファンだ。

ユニークな人はたいてい

博打が好きなんだよねえ。

寺山修司もそうだし。

 

小池重明は短命に終わったが

あれほど自由に生きられたのは

幸せだと思う。

周囲の人が良かったから恵まれていたからに他ならない。