頭使う系ＢＬ

また出会ってしまったよ・・心を持ってかれる作品に・・

日高ショーコさんの『憂鬱な朝』

美麗な表紙や高評価なレビューで知ってたんだけど、ちょっと耽美系なのかな？と思って読んでなかったんですよね。完結してるけど8巻まであって、気に入っても買うの大変かなーとか。

で、しーもあでシリーズまとめ買いが安くなってたんで、それなら、と試し読みのを読んでみたら。

え、こんなに絵の上手な人いるの？（多方面に失礼）


めっっっっちゃくちゃ上手・・・・・・っ！！！！！（語彙）

イケメンは勿論、老若男女あらゆる人物がなんの違和感もなく完璧な作画。
背景も、そこは他のスタッフさんも関わっているでしょうけど、一コマ一コマが額に入れて飾りたいくらい素晴らしいんですよ。
明治時代の洋館好きなあなたには是非読んで貰いたい。

絵の事を先に言いましたが、ストーリーも、原作者がいるんじゃないかってくらい練り込んであって真実味があって読み応えがある。例えて言うなら某国営放送の朝の連続ドラマＢＬコミック版。

華族制度があった時代、出自や家の問題に翻弄されつつ、本当の自分と、相手を見つめながら本当に歩きたい道を探る超イケメン超ハイスペックな2人。のお話です。（分からない）
ジェットコースターのようなイベントはないし、ＢＬっぽいやり取りとかもあまりないし。（その分たまにあると滾る）（怖）
近代化を進める明治時代という背景。時代考証がしっかりしすぎてて頭使わないと伏線に気づかないし、ちゃんと拾ってかないと面白さに気づかないかもしれません。私も何度も読んでますが読むたびに「・・ああ！」ってなります。どっしりとしたＢＬ。
私は受け至上主義なんですが、この作品は攻めの暁人にとても惹かれます。超頭良くて物事の芯を捉えられる能力に加え、一度思った相手を生涯想う情熱家。最高じゃん。
スーツ男子がお好きな方にもおすすめ作品です。ほぼスーツです。

この作品は足掛け10年でおととし完結したようですが、作者さんは2004年に商業誌デビューされてて作品数が凄い。『花は咲くか』で映画化もしてるそうです。
これから頑張って追って行くぞ。


梅雨に入りましたが、県境越えも解除になったことだしちょっとホッとしたところですか。
まだ県内でいいんで、ちょっとづつ移動できたらいいな、と思います。明日はアジサイを見に行って来ますｖ