探検部の活動随筆記

大阪市立大学探検部の部会報告ブログです。
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ゴンボウゾネ~本小屋の穴

2006年12月16日 19時51分43秒 | 洞窟

今回は、写真のデータが手元に無いた文字だけの報告。

活動計画
日程:2006年11月24日(金)~26日(日)
場所:岡山県新見市草間岩中地区
参加者:4名(CL:Ut,SL・渉外:Mo,装備:Kb,会計・記録:Se)
1日目
金曜日の夜に、探検部行きつけの中華料理屋で洞窟特別メニューを平らげて意気揚々と出発した。
テンションは最高潮に達し、若干壊れ気味で岩中作業所(サイト地)に到着後就寝した。

2日目
翌朝、あまりの寒さと騒音でみなの体力は(特に1回生)確実に消耗していた。
Utはバターロールのバターに精神的な打撃を受ける。寒すぎてバターが口の中で形をとどめていたのだ。

朝食後、ゴンボウゾネのP1にラダーをセットし予定通り本小屋の穴へ・・・行けなかった。

洞口が見つからない。

渇水期の川を500m行ったり来たりを繰り返すこと20分

ようやく見つかったと思ったら洞口(ただのくぼみ)
藪漕ぎをして必死に登ったのに

ただのくぼみ

んでさらに20分後ようやく真洞口に到着。
同じ過ちを繰り返さぬよう周囲の地形の写真を取りまくる。

中に入るとはじめは進みやすかったのだが、『股裂き』と呼ばれる場所に。
みんな裂かれた。気に入った人が一人いたようだ。

簡単にいうと、行き止まりになっていて10mくらい上に(?)に道がありフローストーンがある。
フローストーンは滑りやすく登れないのでその横から登っていくのだが最後に鋭角な岩が突き出しておりそれをまたがなければ通れない。
しかも、体重をその岩に預けるほか通過する方法が無い。
これが股裂きの所以である。Ut曰く三角木馬

股裂きの後に『3段フローストーン』と呼ばれる場所に。
ここでは2段目から、取っ掛かりが少ないので両側の壁を突っ張って登っていく。

そして、その後横1m、縦十数mと思われる割れ目が続く場所へ。
この時点で、1回生の経験不足とこの後の洞窟の難易度からUtの判断により計画続行を勇断、このまま帰るのは余りにも不甲斐ないのでゴンボウゾネからサブマリンを前回よりもさらに進むことに

サブマリンとは水深30cmくらい(仰向けで耳がつかる)水面から天井まで20cmくらいのところが10mくらい続く所だ。
水温が低く、生存本能のため強制的にテンションが上がる。
個人的感想だが体が震えるがそれほど冷たさは感じない、というかアドレナリンが大盤振る舞いでそれどころじゃない感じになる。
楽しい。

結局、行けるだけ行ってサブマリンの入り口に戻った時点でSeの心が折れ、更なる水くぐりは断念(Kb,Utは少し進んでみる)。不甲斐なくなる。

そのあとSeの折れた心は復活せず、周りを巻き込みながらテンションを下げ続け、ついにはそのまま帰阪・・・


数々の教訓と課題、(個人的に)苦い思い出が生まれた活動だった。



これ書いた人 心折れたSe


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (wavoki)
2007-01-29 12:49:17
神戸大学探検部の近藤です。記録、拝見しました。
本小屋ーゴンボウは、うちの部でも特に頻繁に行く洞窟のひとつでして(通り「抜けた」ことはないのですが)、興味深く読ませていただきました。
ちなみに、股裂きは、おそらくうちの部で言う「馬の背」のフローストーンと思われます。ちょっとした用語でも呼び方が大学によって違うのですね。

実は、去年行ったときに、どうやらうちの部の取っているルートとは別に、本小屋側の股裂き・フローストーンを回避できる新ルートがあるらしいとの情報を得ています。もし新たな発見などありましたら、ぜひ共有したいですね。

今後とも、よろしくお願いします。
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追記。 (wavoki)
2007-01-29 13:05:34
>小屋側の股裂き・フローストーンを回避できる新ルート

報告書のほうも拝読しましたが、フローストーンを回避する「亀裂」の存在にも触れられていますね。またいろいろと教えてください。
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