峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

立体折り紙

2007年08月03日 | お出かけ
 市立池田病院のフロア脇にある喫茶コーナーにはよく立ち寄る。病気でもないのに、ぶらぶらと。天井が高くて、席を取り囲むようにした飾り花は造花だが、雰囲気がいい。

 3階にはレストランがある。同じようにすばらしいかなと思い、初めてエレベーターで上へ。でも、ちょっと期待しすぎたようだった。入り口でチケットを購入する。中はけっこう明るいが、角テーブルが並ぶ普通の“食堂”なのだ(失礼な言い方で、ごめんなさい)。

 注文したものが届く間、何気なくテレビを見る。その上に「折鶴」が2羽。紙で立体的につくった“折り紙ブロック”(ペーパーブロック、立体折り紙)と呼ばれるものだ。

 店の女性スタッフに尋ねてみた。「随分前から置いています。入院患者の関係者の方からいただいたと聞いていますが、詳しいことは…」。患者さんは元気になって退院したのだろうか。鶴に託した願いが実ったのだろう。きっとそうに違いない。

 折り紙ブロックは、つくり方の本も書店にある。長方形の紙を折って三角形のパーツをたくさん用意し、その基本パーツを玩具ブロックのように組み立てていく仕組み。紙はたばこの外箱でもチラシでもいい。専用の色紙も売られている。手順通りにやればできる。もともとリハビリ用に考案されたが、多種多様の作品がつくれるので一般に広まった。趣味の会といったサークルもあるそうだ。

 帰りに、いつものように自動血圧計で数値を確認した。「最高146(mmHg)、最低94、脈拍69」。まだ少し高めだが、まずまず。最近はよく歩いているから。「そのおかげ」と自分に言い聞かせている。

 《折鶴ブロックとの出会いがあったが、逆に病院にいる姿を、知人が見かけたらしい。私は気づいていない。「声はかけなかったけど、ご主人、どこかお悪いんですか」と妻が知人から聞かれたという。世間というか、池田は狭い。どこで、誰に出会うかも分からない。出かけるとき、へんなかっこうは禁物なのです》


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 耐震 | トップ | 混戦 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お出かけ」カテゴリの最新記事