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寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

茨城人の誇るアンコウ

2009年01月10日 | 食材

瀬戸内の人間にとってアンコウはあまり馴染みのない魚であった。居酒屋でアン肝をつまむ程度で、鍋のメニューを掲げた店など10年前は無かったのではなかろうか。

1990年代の後半、私は月に1、2回「那珂港おさかな市場」に買出しに行っていた。高速を使わず車を走らせて片道3時間半の旅だった。水戸を過ぎた辺りから目はギラギラと輝いた。

市場ではヒラメ、キンキ、タラ白子、バイ貝を買った。たまたま小ぶりのアンコウを1000円で入手し、肝を湯引いて食べて「カワハギの肝よりもはるかに旨い」と思ったことがあった。アンコウはタラと同じく鮮度がものをいう魚である。

身よりも皮(ゼラチン質)や内臓の方が美味なのが面白い。水戸の居酒屋では内臓を甘辛く炊いたものをアテに出してくれたが、あれも良かった。しかし、私は最も重要な郷土料理を見落としていた。現地の「どぶ汁(本当のアンコウ鍋)」を試してみなかったことを今でも後悔している。

鍋で肝を乾煎りして潰して味噌を加え、身・皮・内臓を投入し煮込むというやり方だけは知っている。水を一切使わないので非常に濃厚な仕上がりになるという。いつか北茨城の民宿に泊まって舌鼓を打ちたいと思っている。

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手土産にもいろいろあるが

2009年01月10日 | 日記
貰ってうれしいのは、やはり「美味しい食品と生きた情報」である。有り難いことに私の親しい友人は時折自慢の品を送ってくれる。

これに対して非常に嫌なのが、「タダに近い値段で購入した見切り品」や「己の家では消費できなくなった屑野菜など」を他人の家に平気な顔をして持ち込む輩である。

「卑しい精神」のなせる業というか、人間の行いとしては「下の下」である。「畜生道」に近いものすら感じて、ただただ憐れに思う。

北大路房次郎は一級品を値切って買うことを戒め、客が持参した手土産からその人物の器を判断したという。彼の眼力の凄さは今更説明するまでもないが、「高い食材から無駄を出さないように知恵を絞れ」と口酸っぱく「凡庸な料理人」を指導していたことは注目に値する(笑)

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