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寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

南彦根に移動して美酒を飲む

2008年01月27日 | 

汗びっしょりになってシャワーを浴びたいところだが、約束の時間は18時である。ホテルの前に立っていた翡翠さんに声をかけた。

「お疲れさまです」

「おぅ。南彦根に行くぞ。あと6分で電車が出る。急ごう」

猛ダッシュで彦根駅まで走り、間にあった。南彦根駅前はこじんまりとした町だった。私達は小洒落た居酒屋に入った。先付けに湯葉スティックが出た。冷たい生ビールが喉にじわーっと染みた。

鯖へしこ

最初に注文したのが鯖へしこ、鯛わた塩辛、丸干し。左党が喜ぶアテばかりだ。へしこは確かに塩分が強いが、複雑な旨みが舌を駆け巡り、独特の発酵臭が鼻を抜けるのがいい。

「丸干し。シンプルなアテほどうまいなー」

「ほんまにそう思います。酒が進む」

近況報告から昔の思い出、更に食文化論へと話は展開した。かぶらの炊いたん(魚そうめんの餡かけ)は胃袋をやんわりと溶かすようだった。

熱々のかぶら餡かけ

「かぶらを美味しいとしみじみ感じる年になったよ」

「餡をかけるから冷めにくいんですよね。寒い日にこういうものを食べると落ち着きます」

「結局行き着くところは日本料理なんやわ」

「それが日本人の血ってヤツでしょう(笑)」

「そやな(笑)お前、鮒ずしは大丈夫なん?」

「ええ。臭いもんには抵抗力がありまして…土産に買いました」

冬の鶏塩鍋

〆に水菜がたっぷり盛られた鶏塩鍋をつっついた。酒と鍋で体がポカポカになり、外に出てもあまり寒さを感じなかった。相当酔っていたのだろう。楽しい宴が終わりホテルに帰り着いたのは23時ちょっと前だった。

これまで私が訪れた城下町で特に気に入っているのが金沢、松江、松本、松山だった。ここに彦根が加わることになった。近い将来、また彦根の土を踏むことになるだろう。翡翠さんに会えて本当に良かった。

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