この由々しき惨状を放っておくわけにはいかない。沈静化させないと、日本という国がつぶれる、終わりになる、見放される。
こんな危機感を抱き訓練を重ねていたのだろうか。
満を持し準備を進めてきた彼らに、福島第一原発行きという東京都知事の出動命令が下された。
そして、任務を終えた東京消防庁の三人の会見を見て国民の多くが胸を打たれた。
一人は、妻から「あなたが救世主になって、日本を救って」と言われた。
一人は、「隊員に命令するのが辛かった」と、感極まり堪えるのに懸命になった。
一人は、「絶対に危険な事はしない、と妻に言ってきた。すると妻は信じてます」と言われ送り出してくれた、という。
彼らの家族や部下を想う気持ちが伝わり、おもわず涙腺が緩んでくる。
この勇気ある男たち、そしてこの勇敢な姿は、10年ほど前に上映されたアルマゲドンのラストシーンを僕に思い起こさせた。