ぐーちゃんgoo日記

ぐーちゃんgoo(倶輔丼)の独り言、つぶやき。

21-10-16(金)

2009-10-16 11:53:29 | Weblog


トントン、会社のドアを叩く音がする。
「はい、どうぞ」
なかなか入ってこないので、女の子がドアを開ける。

一体誰だろう、と想像した。
ぬっと現れたのは、なんと、うす汚れた素浪人の姿で敬礼をする阿仁金蔵似のお爺さんだった。きっと、若いときはギター侍にそっくりだったのだろう。
「こうもり傘の修理はいかが?」
あたりをはばかりながら遠慮深げに囁く。
「は?、、、、、、あの、うちは、、、、結構です」
女の子は、笑いを堪えて言う。
「あのお、だったら、洗濯板を使用する手洗い洗濯も請け負っております。猿股やズロースも洗います。なんかないでしょうか」
「……少々お待ちください」
気の毒に思ったのか、女の子が僕のそばにやってきて経緯を話した。
チラっと僕が目をやると、すでに視界から消えていた。
「猿股とズロースかあ? うむ。傘直しだけでもやってもらいなさい。ほら、壊れたビニール傘あるだろ?」
「……あ、はい」躊躇しながら返事が返ってくる。「あのう、臭いんです」と眉間に皺を寄せる。
鼻をつまみ悪臭対策をした女の子は、二本の傘を持ってドア向こうに姿を消した。
朦朧とした表情で戻ってきた女の子は、「いませんでした」とひとこと言うなりイスに座り込んだ。


今日も清々しい一日だ。朝、税理士の先生がウキウキ顔で現れた。打ち合わせが終わったら、これから週一のミーティングをする。そして、昼食を終えたらシアトルに行きその後図書館に行くつもりだ。

コメント (4)
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