ぐーちゃんgoo日記

ぐーちゃんgoo(倶輔丼)の独り言、つぶやき。

21-10-7(水)昨日の朝の喧嘩(すごく長いから気をつけた方がよい)

2009-10-07 12:23:34 | Weblog


ラッシュ時間帯を過ぎた電車の中というのは、車内の混雑も緩和され人と人との間隔もかなりある。そんな中僕は、向田邦子の本を読んでいた。
和光市を出てちょっとして、紳士淑女には馴染まない言葉が聞こえてきた。その声はそれほど大きくはなかったが、一瞬、僕が言われたのかと思ってびっくりした。斜め後方の男だった。まだ震度2程度だった。が、すぐに震度5の声になった。
―――[再現ドラマ]―――
「おい、こらあ。さっきからトントンと傘をぶつけやがって。てめえ、ふざけんな」
どでかい声が車内に轟き渡った。
あまり表だって見るのはまずいと思い、冷静さを装ってゆっくりと振り向く。怒鳴っている男の後頭部が目に入ったが、その相手の男の顔も見えない。
「このやろう舐めんじゃねえぞ。このガキ」
「……舐めてなんかいない。ぶつかっただけだ」と小さな声が返ってきた。
「こ、このやろう。ふざけやがって、表に出ろ」ヤクザがよく使う言葉だった。
「……ああ」
そう言ったあと、二人とも1分ほど静かになった。電車は走り続けている。次の駅までは1~2分ある。静寂に耐えられなかったのか、また血の気の多い男の方が、声を出した。
「このくそガキ。くせえ息をしやがって、こっちは我慢してたんでえ」と言いながら、おとなしい側の男に胸を押しつけた。すると、堪忍袋の緒が切れたのか、おとなしい側の男がその怒鳴る側の男の胸倉を掴み、押し合いになった。周りがざわつき、それぞれの定位置も乱れる。
「よお、よお、俺、今暴力受けたよな。正当防衛だよな。あんた証人になってくれよな」
吊革に捕まっていた隣の男に言った。が、男は関わり合いになりたくないばかりに「まあまあまあ」とうやむやにしている。(内心、僕でなくてよかったと思う!^ ^;;)
こんなところで取っ組み合いでもやられたんじゃ、巻き添えは必死。スーツのボタンを留め、メガネをはずし、一応臨戦態勢を整える。
二人を見ると、怒鳴ってる側の男は、アディダスの帽子にニッカポッカ、年齢50代後半の肉体労働者らしい体格をしている。その相手の男は、ガキ? はあ? はてなマークが点灯。ぜんぜんガキじゃない。血の気の失せたスーツ姿の60代初老の爺さんだった。(注:阿仁金蔵とは違います)
なんで、ガキって呼んだんだ? ニッカポッカの男に訊きたくなったが流石に止めた。
電車が成増に着いた。車内のみんなは早く出てってくれ、という顔をしている。
まず、初老の爺さんが「外に出よう」と言って電車を降りた。
「おー、出るけどよ。……だめだ。仕事があるからよ」
と言いながらニッカポッカは電車に残った。誰もその行動を戒める者はなかった。


その日、会社のPCを開けmsnのトップページに目をやった。「傘で事件発生。重傷。大阪」
ただ血の気が多いだけなのか、世の中に嫌気がさしている者が多いのか、傘の事件が多い。

がきデカ君、阿仁金蔵君。ガキの使いやあらへんで。気をつけなあかん。なあ、そうだろ?


コメント (12)
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