予期はしていたが、やはりという思いだった。
人の不幸は蜜の味、とばかりに耳をダンボにする輩は多い。そういう人には絶好のおいしい話になってしまう。悔しいが致し方ない。
今日、会社の税理士がやってきた。五月の伝票の整理のためだ。うちの会社は五月が決算なので一応、決算損益を概算で出してもらった。
売上が25％も減少していたから言わずもがな、だろう。
…………うっ!!! 強烈な負の内容!!!
だが、正面から受け止めなければならない。今年の夏の賞与は？ …………それどころじゃないな！^ ^;;だろ？
てなわけだった。ま、ある程度想定済みだったのだが、やっとその正体が見えてきて少々落ち着く。
「というわけです。いいですか？」と少しニヤけた顔で税理士の先生が言う。
「しょうがないですよね。わかりました」
「気を落とさず、がんばってよ」と、また嬉しそうに言う。
実は、この先生がその輩だったのだ。
ゴルフを一緒にやっていて、僕がＯＢとか池に入れると、満面の笑みでいつも言う。「人の不幸は蜜の味。惜しかったね」――うるさい。コノー!! と、いつも心でつぶやくぐーちゃんなのだ。
