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たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

いい年こいて

2011-05-09 21:29:49 | うちのこと
ロックンロールは鳴り止まないっ 神聖かまってちゃん


ETV特集で神聖かまってちゃんを見ながら白髪染めをしてたら



夫に突っ込まれました。



われながら・・・気持ちは若いけど体は年相応に老けてるなぁ。と実感。





神聖かまってちゃんは上の子も好きらしい。
やばい、一回りしてしまった><


一味違うキム・ジュンヒョク 『みっつの食卓、みっつのタバコ』

2011-05-08 01:32:04 | 韓国文学
韓国語学習者の間でひそかなブームになっているキム・ジュンヒョク。

ラジオ講座の影響力と波田野先生の選択眼と、もうひとつ感じるのは、
今はある程度韓国語ができる学習者が増えてきて何か読みたい!って欲求があるんだろうな、ということです。

大学の若い友人たちにもオススメしているんですが、キム・ジュンヒョクは読みやすい!
とみんな口をそろえて言います。

ひとつは言葉の選び方がシンプルなこと。
(これはコーパス調べればある程度傾向が出そうです。その辺を卒論のテーマにする予定。)
もうひとつは、現実的であまり人が死なないストーリーにあるのではないかと。
短編集『楽器たちの図書館』でも、最初の1篇でビトさんが亡くなる以外は死ぬ人はいなかったと思います。
『無方向バス』(行き先のないバス、なんていかがでしょう?)ではお母さんが失踪しますが、これはちょっと不思議な雰囲気でしたね。


私はキム・ジュンヒョクのベストフレンド、キム・ヨンスも好きなので、特に二人を比べたときに「死の影のない明るさ」はキム・ジュンヒョクの小説の特徴なのだと思っていました。
(ま、短編集を一冊読んだだけでえらそうにね~)


そんな私の個人的なキム・ジュンヒョク観が覆されたのが『3개의 식탁, 3개의 담배』

パク・ミンギュが大賞を取った2010年の李箱文学賞作品集に、優秀作の一編として収録されています。


現実離れした近未来を舞台に、それでも私たちは死に怯えているんだな、と感じさせる一編です。
作家の生死観・宇宙観が反映されているのかな。
クスリと笑えるシーンものんびりと暖かいシーンもない、ビートの聞こえない静かな物語です。

ああ、こういう小説も書くんだなぁ、と。
1冊読んで作家を知った気になってちゃいかんなぁ、と。


物語の世界観は違いますが、シンプルな言葉遣いは相変わらず。
やっぱりこの人の作品は読みやすいです。


2010年の李箱文学賞はパク・ミンギュの2編とこのキム・ジュンヒョクの他に、ユン・ソンフィ、キム・エラン、チョン・ソンテと、読みたくなる作品がたくさん。
いろんな作家たちを少しずつオタメシする意味ではオススメですよ~。


※李箱文学賞は、「中堅作家にお墨付きを与える」位置づけだそうで、新人発掘の芥川賞とは少し意味が違うそうです。
キム・ジュンヒョクもこれから注目の、今油の乗った中堅作家ということなんでしょうね。


まだまだ漢字語

2011-05-07 14:21:30 | 韓国語
子供の写真へのコメントで、

와, 늠름하네요! と。

初めて見る言葉なので調べてみると、

늠름하다 [凛凛] 凛々しい、どうどうとしている、勇ましい、たくましい

なんですね。

늠름하다 →[凛凛]とはまた、全く想像つかない漢字の組み合わせでびっくり。
後出しで考えればパッチムがどうの、語頭のリウルがどうの・・と自分を納得させることもできるわけですが、
使えるかどうかを考える前に発音できない!!と思いました。


ついでにこの間、本を読んできら~ん、と漢字がひらめいた言葉もひとつ。

조립식
これだけだと、漢字が思いつかないorいろんな漢字が候補に挙がると思うのですが、
文脈でぴったりわかるので一緒に想像してみてね。






조립식 종이집






벌레를 잡을 조립식 종이집

虫を捕まえる(     )紙の家

なので、조립식 は組み立て式。



こういうのがひらめくと読書も韓国語も楽しい~です^^

ばなな

2011-05-05 20:46:57 | うちのこと
よしもとばなな キッチン 



ばなな・・とインパクトだけっていう。


韓国のラジオを聴いていると本のCMが多くてびっくりするのですが、
(日本でもないことはないけど)

本の映像CMもあるのがびっくり。



映ってないけど、ヒヨルさんの声が聞こえてきそうなこちらは、
그녀가 말했다 ユ・ヒヨルのラジオ天国のエッセイコーナーをまとめたもの。

最初の方に線路が移っているの、都電に見えるんだけど違うかな?


姉妹品(?)
ラジオ地獄もございます。


みんな臭いって~!

2011-05-03 12:04:24 | うちのこと
頭と足の臭い、うちの次男の弁明を一緒に聞いてあげて。

みんなも臭いって言われてるよ。
オレだけじゃないよ~。
みんな足の裏はナットウの臭いだって~。
XXも△△も※※も~。(←クラスメートの名前は自粛)

大体男子はいっぱい動くから臭くなるんだよ、
しょうがないよ。



小4がピークで、これからは下り坂でありますように~。



聞くたびに共感する星野源さんの歌。

くだらないの中に / 星野 源 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

パク・ミンギュ3編

2011-05-01 06:58:34 | 韓国文学


2010年のイ・サン文学賞を取った、パク・ミンギュ。
「朝の門」の日本語訳をもらったので、読んでみました。

ご覧のとおり個性的な見た目ですが、作品も個性的。
というか、3作読んで全部違う作風で、①と②のあまりの落差に面食らいました><


①아침의 문 「朝の門」 
2010年 第34回イ・サン文学賞作品集より 大賞受賞作

 ぐっすり眠って起きたさわやかな朝ではなく、眠らずに迎えた絶望的でどんよりした朝。ここに出てくる門はこの世の出口でもあり、入口でもあります。
 取り扱っている社会問題は日本と共通なので共感できる部分もあり、主人公の住むオクタッパン(屋上に追加で建てた賃貸部屋)は韓国らしい風景を連想させます。
 どんよりと曇って、ちょっと寒い朝に、最後に一筋希望(・・なのかな?)が差すストーリーです。

②딜도가 우리 가정을 지켜줬어요 * あえて訳しませんが
 2010年 第34回イ・サン文学賞作品集より 大賞受賞者の自薦代表作として

 生活に疲れたさえないセールスマンの話と思って読んでいると、奇想天外なエログロSFな展開に。
 ・・・・あ~、びっくりした~。
 で、ちょっとばかばかしくてスッキリします。
 
③龍龍
 龍龍

 (ずれてない?龍を4つ四角くくっつけて1文字です)
 2009年 第33回イ・サン文学賞作品集より 優秀作として

 日本語だと「テツ」あるいは「テチ」でおしゃべりな様子を表すらしいのですが、この小説では4匹の龍=4人の不死身の武道の達人を現しています。
 不老不死といっても「無学な老人」で60歳くらいの姿をキープ。
 時代ごとに戸籍を作り直す、といったディテールの設定がすばらしいです。
 主人公のじいさんは大天拳王キム・イルヘ、もう一人は青龍剣帝チェ・イルウといった具合にネーミングされていて、これって三国志?それとも北斗の拳??といった趣です。
 「大義だの名分などといって戦う時代は終わった。戦うべき悪もない。」と嘆く姿は武闘派ですが、長生きしすぎて現代の行き方がわからない老人たちの活躍(?)には時代に相容れない全ての人が共感できるでしょう。



短編集が出ています。



たぶん、一言では表せない奥の深い~作家さんなのだと思います。
18作品もあれば、皆さん好きな作品があるんじゃないでしょうか。
食わず嫌いしないでぜひ。