たままま生活

子育ての間にこっそりおでかけ・手作り・韓国語・・・。
多趣味な毎日を紹介します。

並行読み

2013-09-05 12:14:45 | 
にもほどがある。我ながら。





借りた本とか、届いた本とか(Kちゃん、ありがと~!)、子供の本とか、
ちょっとずつ読んでいたらこのありさまですよ。

短編集とか、エッセイ集とかちょっとずつ読んでしまいます。

ちゃんと読んだら、あらためてご紹介しますね。


ピンクの『젊은 도시, 오래된 성』 は、新潮に掲載された<文学アジア3X2X4>企画の半分、
3カ国X2作家X企画2回分 をすべて韓国語で編集したものです。

島田雅彦作家の『死都東京』を韓国語で読んでみるのも新鮮です。

Now readingの続き

2013-05-11 09:43:28 | 


とかいって、



ドーン。


授業のために読んでいるガルシア・マルケスがめちゃくちゃおもしろい。


スペイン語科のゼミにみんなで殴りこんでいるんだけど
(嘘ですよ・・でもそのくらいの気合で)

ガルシア・マルケスは言葉や<書くこと>そのものにこだわった作家のようで
言葉遊びがたくさん隠されているらしい。

スペイン語のわからない人もいるから、と
ちょっと詳しめに解説してもらうと目からうろこのおもしろさ。


やっぱ原書で読まないとね~。と思いました。

あと、みんなで分担してちまちまと隅っこまで意見交換していくのも
すごく刺激的です。


最近体力がなくて、
寝落ちして目覚め「なんでこんなことやってるんだろう・・・」と思うこともあるんですが、
こういう刺激的な授業に出会えるとやめられん。と思います。


『災害ユートピア』 レベッカ・ソルニッツ著

2012-07-18 21:25:15 | 
災害時における住民の助け合いや連帯感について、
20世紀の大災害下の市民たちの様子を細かく紹介・分析してくれる本。



東日本大震災から1年過ぎたころ、来日している彼女の講演会を聞くチャンスがありました。

見た目は結構厳しそうで、魔女みたいな感じなんですけど、
辛辣で、でも希望のある話をしてくれました。

講演会前に図書館で予約した本を今頃読んでいます。


311の後、私たちは何が変わったのか、
今国会前に集まっている人たちの原動力はなんなのか
(そして、未だに列に加われない私って・・・)

私たちひとりひとりの力で何か変えることができるんじゃないだろうか、
そんな希望を持たせてくれる本です。

(とか言っちゃって、まだ読みかけですけどね)


予約したのになかなか回ってこなかったのも納得の、
内容の詰まった本です。

英語の翻訳調につっこみつつ、がんばって読んでます。

Now Reading

2012-07-15 08:41:27 | 
最近韓国に行くと「これ、プレゼントね。」と、本をもらうことが多いです。

そして、そういう本ってなぜかばっちり私の好みの本だったりします。
みなさん、わかってらっしゃる。

(というか、好きなものは好きと大声でふれまわる私がわかりやすすぎるのか・・・)

後期の授業で読むことになっている目取真俊(めどるましゅん)作家の、
短編集の韓国語版、というレアな本をプレゼントしてもらいました。



せっかくなのでさっそく日本語版も取り寄せましたが、絶版でプレミアがついてました。

韓国語の短編集のタイトルは、収録されている別の短編『ブラジルおじいの酒』からとっていますが、
『魂込め(まぶいぐみ)』は、タイトルにしづらかったのかもしれません。

※韓国語でも招魂:초혼 の儀式はあるけど、ちょっと意味合いが違います。


方言の問題、文化の問題、いろいろ考えさせられます。

夏休みの間にちょっと分析してみようかな。

『あまりに野蛮な』 津島佑子

2012-02-28 16:52:09 | 

津島佑子さんの『あまりに野蛮な』上下巻を読みました。

津島佑子さんはシン・ギョンスク作家と親交が篤く、
日韓文学者会議にも長く参加されて韓国文学にも関心を持っています。

最初に読んだのは『山のある家、井戸のある家』の韓国語版だったのですが、往復書簡の中には
この作品を取材中の津島さんが台湾で書いた手紙もおさめられています。

こうやって、つながった!と思うのも読書の楽しみですね。


愛する男性を追って植民地化の台湾に渡った女性と、
その70年後におばの足跡を追う女性、二人の人生が交錯する話です。

「愛する男性を追って」というしかないのですが、その実二人は交際らしい交際もなく、
お互いをわかりあっているわけでもなく、愛し合っているのかな?と思うと謎です。
小説は男性にあてた手紙の束から始まるのですが、
甘えたような言葉遣いや、自分の名前、相手の名前をころころ変えて呼ぶ様子が
読者を不快にというより、不安にさせます。
ミーチャの心の不安定さを表しているようです。

ミーチャの姪のリーリーは、息子を失ったという設定になっていて、
これは津島さんの作品によく出てくる設定ですね。

子供を失ったらどうなるんだろう?と考えました。
「忘れないのは強いからだ」とありましたが、
私はそんなに強くなく忘れようとしてしまうかもしれません。


私がはっとしたのはミーチャの設定。
最初の短い結婚に失敗してお里に戻されている、というのはまさに『斜陽』。
津島さんの小説に太宰治っぽい設定がでてくるのはありましたが、
太宰治の小説が登場するとは!

と、ひそかにびっくりしました。


夢のような、それもどちらかというと悪夢のような、霧の中を覗き込むような話なのですが、
裏には植民地・植民人・台湾の山岳民族の植民地時代の問題と現代のアイデンティティの問題も含まれる
骨太な話でした。

そして、数珠つながりの宿題のようにまた「読まなくちゃ」な本が…(涙)

読んでる本

2011-02-27 16:36:31 | 
韓国語を勉強するのは楽しいし、日本語を教えるのも楽しい。

でも、「外国語」を考えるときにいつも心の隅に
「外国で外国語を話しながら暮らすのって寂しいことなんだろうな。」という思いがあります。


本を読んでいてもそういうテーマにすごく惹かれるのですが、最近言葉を知りました。

ディアスポラ文学というジャンルがあるのですね。


単語を知ってうれしくて

응, 뭐 그럴까. 크게 보면 디아스포라 문학이야.
うん、なんていうのかな?大きく分けるとディアスポラ文学だよ。

なんて使っているわけです。


韓国語を勉強していて、文化や近代史をかじると突き当たるテーマでもあります。

今週末はこちらに行ってきます。

チュルゴウン♪

2010-12-21 22:38:08 | 
『즐거운 나의 집』 を後輩ちゃんに借りてます。

これ、おもろいけど、本人の話とかぶりすぎていや~、ここまで書いちゃっていいの?って気になります。

後輩の彼女は2年生なんだけどちゃんと読書を楽しんでる。
コン・ジヨンが好きらしく

「사랑 후에 오는 것들(愛のあとに来るもの)、女性編は韓国語で読んだんですけど、男性編の韓国語版が手に入らなかったんです~。タマさん持ってるんですか?貸してください~。」
って、そうそう、こういう話がしたかったのよ~。

そして男性編が帰ってきたので(彼女は読むのも早いのです)、outsiderの好きな彼女にラッパーつながりでタブローの短編集をオススメ。
今なら特別に最初の一話だけ私の翻訳つき(笑)でお得です。なんてね。
先週ゼミの発表で紹介したのでした。


何か読んでみたいけど、日本語の訳があったら心強いです。
という3年生には ウィ・ギチョルの『9才の人生』を
 

韓国語の小説ですか? 『ソナギ』しか読んだことないんですよ~、
という1年生には去年の波多野先生のラジオ講座のテキストを


卒論書きながら大変そうな5年生には
『陶磁器』のコミックエッセイとSweetSorrowのCDを


それぞれ貸し出して冬休みです。


ちなみに『9才の人生』は日本語版が大学の図書館にあり、

去年のラジオ講座は『ソナギ』の作者でもあるファン・スヌォンの『鶴』が文法解説とともに紹介されていて、

5年生の彼女は2008年から2009年にかけて韓国に留学していたので絶対どこかでSweetSorrowを聞いているはず!!
(いやいや、本は辞めておくように一応止めたんだけど)

とかこつけてみました。




今日は文学をやっている研究員の友達とお昼ご飯を食べたのですが、
彼女はこの間韓国に帰っていてたのですが、
なんとタイミングよく東アジア文学フォーラムに参加していたのだそう!!

(ソウルと九州で開かれました。詳しくはこちら。)
最初に聞いたのが、

島田雅彦、잘 생겼죠?!

네, 잘 생겼어요. 놀랐어요.


(島田雅彦、ハンサムでしょう?
 はい、ハンサムでした、驚きました!)
キム・ヨンスさんとも、チョン・イヒョンさんともお話したそうで羨ましすぎる~!!


キム・ヨンスの『グッバイ李箱』を読んでいるんだけど、難しすぎて全然進まないとか、

その『グッバイ李箱」の作家写真を撮っているのがイ・ビョンリュルなんだけど一体彼は何者なんだろう?とか、

その写真を見たうちの指導教官に「好みじゃないわ」とばっさりやられたとか、

休みの日にご主人と多磨霊園の文学者の墓をお参りしてまわっているとか、

日本文学の論文を書くときにはお墓の写真も資料になるし、何より自分でとった写真は著作権の問題がないのがいいとか



つまり心置きなく文学オタクな話をしたのでした。

あ~、楽しかった。