ケイジロウが気に入ってくれた、
俺の幼なじみの、
つもり君のはなし。
つもり君の父親は、
昔、
バーベル上げしてたんやけど、
全く、
日の目を見ることはなかった。
それで、
せめて、
息子のつもり君だけは、
一人前のバーベル上げアスリートに育てたかった。
先ずは、
体づくりから。
そういう訳で、
父親は、
つもり君に、
ことあるごとに、
どんぶり飯を喰わせた。
当時小学生だった俺は、
たまに、
つもり君の家に遊びに行くことがあった。
その日、
他のダチ誘って、
つもり君の家でテレビ見てたら、
父親が入ってきて、
「こら‼️飯食え‼️」と、
つもり君にガナり、
どんぶり飯を三杯も喰わせた。
おかず無しで😳
30分後、
つもり君の部屋で、
一緒に宿題してたら、
父親が入ってきて、
「こら‼️飯食え‼️」とガナって、
また、
どんぶり飯三杯喰わせた。
数日後、
つもり君誘って、
学校のグラウンドでサッカーしてたら、
ワゴン車が入って来た。
そして中から、
つもり君の父親が出て来て、
「こら‼️飯食え‼️」言うて、
中華丼三杯喰わせた。
更に数日後、
つもり君誘って、
ジブリの映画見に行ったとき、
俺らの席の背後から、
つもり君に対して、
「こら。飯食え」というささやきがあった。
振り返ったつもり君に、
父親が中華丼渡した。
また三杯喰わせられた。
こういうことが続くので、
みんなは、
つもり君を、
ごつもり君と呼ぶようになった。
つもり君ことごつもり君は、
バーベル上げを頑張ったが、
父親にも満たない結果しか残せず、
ただの、
大飯食らいとして、
現在に至る。