古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

イノセント行き・涙の連絡船 藤原新也

2024-04-21 13:26:39 | 藤原新也
「乳の海」所収。

そういえば、春日部に住んでいたころに近所の

犬が17:00に夕焼け小焼けが流れると、歌

っていたのを思い出した。その遠吠えは悲痛な

声で、それを聴く度、この身が切なくなった。

と、藤原氏は60、70年代の歌謡曲と80年代

の楽曲を比較、分析してゆく。80年代において、

突然の如く、歌手たちが声変わりしていたらしく

有機的な記号がことごとく消滅してしまったと

いうんである。

あのマフィンの精製された小麦でつくられた

たべものの食感の如く、すべての感覚を失った

ようなもの。「草塩の村」には三週間以上滞在

していたという。





















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